ムシクサ

ムシクサ (オオバコ科クワガタソウ属)【虫草】(Veronica peregrina)北海道以外の全国に分布し、湿地や水田などに生える小さな草。ひょろっと立ち上がった細い茎に先の丸い葉が並び、上部の葉腋に小さな花をつけます。花は4裂した白花...
利尻礼文

セグロカモメ

セグロカモメ (カモメ科カモメ属)【背黒鴎】(Larus vegae) 「カモメ」にも何種類かあるようですが、このセグロカモメは最も普通にみられる大型のカモメ。頭や体前部、下部と尾は白色で、背中と翼上面は灰色です。くちばしは黄色で、下くちば...
3月

アカオニタビラコ

アカオニタビラコ (キク科オニタビラコ属)【赤鬼田平子】(Youngia japonica subsp. elstonii)「オニタビラコ」は、近年「アカオニタビラコ」と「アオオニタビラコ」の2つの亜種に分けられました。アカオニタビラコは、...
野山の植物

ヒメフトモモ

ヒメフトモモ (フトモモ科ムニンフトモモ属)【姫蒲桃】(Syzygium cleyerifolium)「フトモモ科」という植物は南方系で、「ユーカリ」や「ブラシノキ」などオーストラリア産の種類が多いようですが、これは「ムニンフトモモ」と並ん...
野山の植物

ホウキギク

ホウキギク (キク科シオン属)【箒菊】(Aster subulatus var. subulatus)北アメリカ原産の帰化植物で、大正時代に確認され全国の空き地や休耕田などに生える雑草です。「シオン属」なので、野菊の仲間といえるのでしょうが...
野山の植物

ヤマウコギ

ヤマウコギ (ウコギ科ウコギ属)【山五加木】(Eleutherococcus spinosus) 別名:オニウコギ、ウコギ独特の5枚葉の掌状複葉で、花が無くても葉で目立ちます。5枚の葉の頂小葉がやや大きく、菱形っぽい倒卵形の小葉は先端半分に...
至仏山

オガラバナ

オガラバナ (ムクロジ科カエデ属)【麻幹花】(Acer ukurunduense) 別名:ホザキカエデ亜高山に生えるカエデの仲間で、「ミネカエデ」などと同様のところに生育します。樹高数メートルの小高木で、長い葉柄の先に掌状に中裂した葉をつけ...
セセリチョウ科

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ (セセリチョウ科)(Parnara guttata)日本のセセリチョウ類の中で最も普通に見られる種類です。後翅にある4つの白色の斑紋が直線的に並ぶのが特徴で、前翅にも同様の斑紋がカーブして並びます。主に関東以南に多く、街中...
12月

ヒラタケ

ヒラタケ (担子菌類ヒラタケ科)【平茸】(Pleurotus ostreatus) 別名:カンタケ、アワビタケクヌギやコナラなどの倒木や枯れ木に、重なり合って生える木材腐朽菌で、冬場に生えるキノコです。半円形で大型になり、黒褐色から灰色で表...
10月

ダンギク

ダンギク (シソ科ダンギク属)【段菊】(Caryopteris incana) 別名:ランギク和名に「菊」とありますが、キクの仲間ではなく、シソ科(クマツヅラ科)の植物です。段々につくお団子状に密集した花序が、下から上へ咲き上がり、葉が菊に...
高山植物

リシリヒナゲシ

リシリヒナゲシ (ケシ科ケシ属)【利尻雛芥子】(Papaver fauriei)北海道・利尻島の利尻山頂上部近くの砂礫地にのみ自生する固有種で、現在自生地の個体数は減少しており、300株程度しかないといわれています。ケシ科ケシ属の植物は日本...

ミヤママタタビ

ミヤママタタビ (マタタビ科マタタビ属)【深山木天蓼】(Actinidia kolomikta)「マタタビ」よりも標高の高い、または深山に生育するようで、亜高山帯の手前ぐらいでも多く見られます。マタタビと同様に花期の後半に葉先が白くなります...
10月

アオノイワレンゲ

アオノイワレンゲ (ベンケイソウ科イワレンゲ属)【青の岩蓮華】(Orostachys malacophylla var. aggregeata)海岸の岩上や、まれに内陸部の山地の岩場に生育する多肉植物です。ロゼット状の根生葉は丸っこく、「ツ...
山岳の植物

サガミギク

サガミギク (キク科シオン属)【相模菊】(Aster ageratoides var. harae)「シロヨメナ」の変種のひとつで、神奈川県の箱根や丹沢の山地を中心に分布するので「相模」の名がつけられています。シロヨメナより矮小で、花弁が1...
山岳の植物

チョウセンゴヨウ

チョウセンゴヨウ (マツ科マツ属)【朝鮮五葉】(Pinus koraiensis) 別名:チョウセンマツ北東アジアから朝鮮半島に多く、昔は日本には自生しないと思われていたため「朝鮮五葉松」と呼ばれます。国内では、福島県南部から岐阜県にかけて...
6月

ハマハコベ

ハマハコベ (ナデシコ科ハマハコベ属)【浜繁縷】(Honckenya peploides subsp. major)海岸の砂礫地に這うように生育する多年草で、「ハコベ」の名がついていますがハコベ属とは全く別の「ハマハコベ属」で、一属一種の植...
10月

スギヒラタケ

スギヒラタケ (担子菌類キシメジ科)【杉平茸】(Pleurocybella porrigens)木材腐朽菌の一種で、主に低山や里山の針葉樹の倒木や枯れ木に生えるキノコです。原木に半円形につき、ほぼ純白で重なり合って群生します。味や香りの良い...
10月

ヒゴシオン

ヒゴシオン (キク科シオン属)【肥後紫苑】(Aster maackii)大陸系の遺存種とされ、日本では阿蘇・くじゅう周辺にしか見られない希少種です。山地の湿地草原に生育し、「シオン」より大きめの色の濃い花を咲かせます。総苞片が丸っこく、先が...
野山の植物

ルリスズカケ

ルリスズカケ (オオバコ科クガイソウ属)【瑠璃鈴懸】(Veronicastrum stenostachyum)中国原産の半蔓性の野草で、日本には園芸品として入ってきているようです。。中国でも四川省から陝西省および湖南省といった中南部あたりに...
山岳の植物

ホソバノツルリンドウ

ホソバノツルリンドウ (リンドウ科ホソバノツルリンドウ属)【細葉蔓竜胆】(Pterygocalyx volubilis) 別名:ホソバツルリンドウ「ツルリンドウ」に似て非なる、一属一種の希少種。似て非なるといっても、ツルリンドウとは全く印象...
10月

キバナノホトトギス

キバナノホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【黄花杜鵑】(Tricyrtis flava) キバナホトトギス日本固有種で、宮崎県にしか自生しない黄色いホトトギス。谷沿いの林床斜面に生育し、互生する葉には暗色の斑紋があり、茎には開出毛が疎らに生...
6月

エゾノシシウド

エゾノシシウド (セリ科エゾノシシウド属)【蝦夷の猪独活】(Coelopeurum gmelinii)北海道と青森県などに分布し、「シシウド」に似ていますが実は別属で独自の「エゾノシシウド属」となっています。海岸の草地などに多く、細かい白色...
6月

レブンイワレンゲ

レブンイワレンゲ (ベンケイソウ科イワレンゲ属)【礼文岩蓮華】(Orostachys furusei)(Orostachys malacophylla var. boehmeri)海岸の岩場などに生える多肉植物です。北海道の礼文島や知床など...
山岳の植物

クサヤツデ

クサヤツデ (キク科クサヤツデ属)【草八手】(Ainsliaea uniflora) 別名:ヨシノソウ(吉野草)神奈川県から近畿地方の太平洋側及び、四国、九州に自生する日本特産種です。山地の林下に生え、地下茎から多数の葉柄を出し、花期には多...
山岳の植物

ヒメモチ

ヒメモチ (モチノキ科モチノキ属)【姫黐】(Ilex leucoclada)いわゆる「日本海要素」の常緑低木で、しなやかな細い幹が這うように生え、多雪地の環境に適応しています。北海道西部から東北、北陸、山陰の日本海側の山地林床に分布します。...
昆虫

ハラビロカマキリ

ハラビロカマキリ (カマキリ目カマキリ科)【腹広蟷螂】(Hierodula patellifera)本州以南の全国に普通にいるカマキリで、腹部が広く前胸部が短めです。通常緑色で、前翅に白い斑点があるのが特徴です。また、前脚基部(鎌の上腕部)...
山岳の植物

ミヤママスタケ

ミヤママスタケ (担子菌類ツガサルノコシカケ科)【深山鱒茸】(Laetiporus montanus)「サルノコシカケ」的に、立木や枯れ木の幹に何段にも重なり生える木材腐朽菌。鮮やかな朱色の大型のキノコで、森の中で異様な存在感を示しています...
山岳の植物

オサシダ

オサシダ (シダ植物シシガシラ科ヒリュウシダ属)【筬羊歯】(Struthiopteris amabilis)本州、四国、九州の山地の森林で、湿った岩の上や急斜面に生える単葉のシダです。同属の「シシガシラ」に極めてよく似ていますが、より小型で...
高山植物

ガンコウラン

ガンコウラン (ツツジ科ガンコウラン属)【岩高蘭】(Empetrum nigrum var. japonicum)高山帯や亜高山帯の、日当たりの良いところにマット状に広がる小さな常緑小低木です。1mm以下の細い葉が密に生え、地面を覆います。...
10月

オモダカ

オモダカ (オモダカ科オモダカ属)【沢瀉】(Sagittaria trifolia)3弁の白い綺麗な花を咲かせる水性-湿性植物で、全国の湿地や水田に自生し、水田雑草としても有名です。成長した葉は特徴的な矢じり型となり、下側裂片は頂裂片より長...
山岳の植物

ツルアリドオシ

ツルアリドオシ (アカネ科ツルアリドオシ属)【蔓蟻通】(Mitchella undulata)葉や花などが「アリドオシ」に似ている蔓性の草なので命名されていますが、「アリドオシ」とは別属で、独自の「ツルアリドオシ属」は日本にこの一種のみとの...
野山の植物

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ (シダ植物イノモトソウ科ミズワラビ属)【姫水蕨】(Ceratopteris gaudichaudii var. vulgaris)水田や沼などに生育する水性・湿性のシダ植物です。南東北から奄美まで分布し、沖縄のものは同属の南...

ハマハタザオ

ハマハタザオ (アブラナ科ヤマハタザオ属)【浜旗竿】(Arabis stelleri var. japonica)「ヤマハタザオ」の仲間の中でも姿ががっしりして存在感があります。海岸近くの砂地や岩礫地に生え、北海道から九州まで全国に分布しま...
9月

チシマヨモギ

チシマヨモギ (キク科ヨモギ属)【千島蓬】(Artemisia unalaskensis)高山帯の草地や岩礫地の開けた場所に生えるヨモギで、高さ1mほどになります。葉は1~2回羽状に深裂し、裏面には毛が密生して白く見えます。円錐状の花序に多...
9月

ヤマドリタケモドキ

ヤマドリタケモドキ (担子菌類イグチ科)(Boletus reticulatus)温帯の落葉広葉樹林や混交林に生えるキノコで、ブナ科の落葉樹と共生関係をもつ菌根菌でもあります。直径10cm以上ある大型のキノコで、「イグチ科」の各種の中でも典...
9月

オオカニコウモリ

オオカニコウモリ (キク科コウモリソウ属)【大蟹蝙蝠】(Parasenecio nikomontanus) 別名:クロベカニコウモリ一見して「カニコウモリ」かと見えますが、何となく雰囲気が違います。よく見ると葉が大きめで葉脈が深く、厚さ硬さ...
野山の植物

ユウコクラン

ユウコクラン (ラン科クモキリソウ属)【幽谷蘭】(Empusa formosana)紀伊半島南部と九州南部以南、琉球から台湾に分布する地生ランで、「コクラン」に似ていますが大型で、花序も20-30個の花が高く咲き上がります。「クモキリソウ」...
9月

ヒトツバヨモギ

ヒトツバヨモギ (キク科ヨモギ属)【一葉蓬】(Artemisia monophylla)ぱっと見にもヨモギの仲間と判るのですが、何となく違和感を感じます。普通のヨモギ類のように葉が切れ込まず、長楕円形の一枚葉となっています。東北から岡山あた...
高山植物

ミヤマセンキュウ

ミヤマセンキュウ (セリ科ミヤマセンキュウ属)【深山川笈】(Conioselinum filicinum)亜高山の草地や湿ったところに生育する、よくある感じのセリ科の植物。類似のものが多い中で、特徴は葉の形と質感。葉は2-3回3出羽状複葉の...
9月

タテヤマアザミ

タテヤマアザミ (キク科アザミ属)【立山薊】(Cirsium otayae)アザミの仲間は、地域限定の種類が多いのですが、これは「立山」の名の通り基準産地が立山で、北アルプス北部、白山、頸城山地に分布します。北アルプスでの分布範囲は、三俣蓮...