動物図譜

鳥類

セグロカモメ

セグロカモメ (カモメ科カモメ属)【背黒鴎】(Larus vegae) 「カモメ」にも何種類かあるようですが、このセグロカモメは最も普通にみられる大型のカモメ。頭や体前部、下部と尾は白色で、背中と翼上面は灰色です。くちばしは黄色で、下くちば...
セセリチョウ科

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ (セセリチョウ科)(Parnara guttata)日本のセセリチョウ類の中で最も普通に見られる種類です。後翅にある4つの白色の斑紋が直線的に並ぶのが特徴で、前翅にも同様の斑紋がカーブして並びます。主に関東以南に多く、街中...
昆虫

ハラビロカマキリ

ハラビロカマキリ (カマキリ目カマキリ科)【腹広蟷螂】(Hierodula patellifera)本州以南の全国に普通にいるカマキリで、腹部が広く前胸部が短めです。通常緑色で、前翅に白い斑点があるのが特徴です。また、前脚基部(鎌の上腕部)...

アゲハモドキ

アゲハモドキ (アゲハモドキガ科)【揚羽擬】(Epicopeia hainesii)山麓の道で、見慣れない小型の黒いアゲハがいるのに気づき観察してみると、これはアゲハチョウではなく「蛾」でした。その名も「アゲハモドキ」で、「ジャコウアゲハ」...
7月

キイトトンボ

キイトトンボ (イトトンボ科キイトトンボ属)【黄糸蜻蛉】(Ceriagrion melanurum)本州以南の平地や低山地の池や湿地に見られるイトトンボ。イトトンボの仲間ではほぼ唯一の、腹部が黄色い種類で、特にオスは鮮やかな黄色で尾部に黒い...
7月

ホオアカ

ホオアカ (ホオジロ科ホオジロ属)【頬赤】(Emberiza fucata)夏場には主に本州中部以北の高原や亜高山の草原などで繁殖する漂鳥です。わりあい開けた草地の地面を歩いて餌を探していることが多いようです。遠目には「ホオジロ」に似た感じ...
4月

ヤマサナエ

ヤマサナエ (サナエトンボ科アジアサナエ属)(Asiagomphus melaenops)やや大きめのサナエトンボで、平地や里山の川沿いに現れる普通種。黄色と黒の斑紋が特徴的で、春秋に里に現れ、夏は山中に移動して過ごします。【Youtube...
4月

ギフチョウ

ギフチョウ (アゲハチョウ科ギフチョウ属)【岐阜蝶】(Luehdorfia japonica)蝶の「スプリングエフェメラル」として、本州の里山に生息する日本固有種です。里山や低山の落葉広葉樹林に生育し、春先に年に一度だけ出現します。食草はカ...
5月

アナグマ

アナグマ (イタチ科アナグマ属)【穴熊】(Meles anakuma) ニホンアナグマ「タヌキ」とよく混同され昔は「ムジナ」と呼ばれてきました。さらには最近は「アライグマ」と混同する場合もあるようです。習性や食性がタヌキによく似ているせいで...
タテハチョウ科

ジャノメチョウ

ジャノメチョウ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【蛇目蝶】(Minois dryas)全国に広く分布する普通種の地味な蝶です。多くの「ジャノメチョウ類」の中でも元祖「ジャノメチョウ」の名をもち、明るいところを飛び大型のわりにはあまりぱっ...
タテハチョウ科

ベニヒカゲ

ベニヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【紅日陰】(Erebia neriene niphonica)黒褐色の羽根で、前翅に橙赤色の帯があり、その中に黒い眼状紋が並ぶ、地味ながら目を引くデザインの高山蝶です。亜高山の日当たりの良い草...
蜂類

クマバチ

クマバチ(キムネクマバチ)(膜翅目ミツバチ科)【熊蜂】(Xylocopa appendiculata circumvolans)子供のころは「クマンバチ(熊ん蜂)」の呼び名で、飛んでくると恐れていた蜂ですが、実際には極めて温厚な性格で人を脅...
7月

ミスジチョウ

ミスジチョウ (タテハチョウ科ミスジチョウ属)【三筋蝶】(Neptis philyra)こげ茶の地色に3本の白い筋をもつ「元祖」ミスジチョウ。近縁の「コミスジ」などによく似ていますが、最初の白帯が直線的で途切れず、やや大きめです。また、コミ...
シジミチョウ科

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ (シジミチョウ科)(Antigius attilia)全国の雑木林に生息するシジミで、食草がコナラ、クヌギ、カシワなどなので、都市部の林でも普通に生息するようです。何故か「ミズイロ」の名前がついていますが水色の部分は無...
5月

メボソムシクイ

メボソムシクイ (ムシクイ科ムシクイ属) (Phylloscopus xanthodryas) 夏に本州や四国の亜高山帯で繁殖し、冬には中国や東南アジアに渡って越冬する夏鳥です。中部地方の山地の針葉樹林で特徴的な鳴き声がよく聞かれます。「メ...
4月

キジ

キジ (キジ科キジ属)【雉子】(Phasianus versicolor)本州、四国、九州に分布する古来から馴染み深い、日本の国鳥ですが実際に近くで見る機会はありませんでした。しかし、里山から平地に生息し農耕地でも繁殖するので、多く見られる...
4月

ヒガラ

ヒガラ (シジュウカラ科シジュウカラ属)【日雀】(Periparus ater insularis)「シジュウカラ」の仲間で、全国に分布しますが山地性なので冬以外は里で見ることは少ないようです。シジュウカラとよく似ていますが、やや小型でお腹...
鳥類

アオゲラ

アオゲラ (キツツキ科アオゲラ属)【緑啄木鳥】(Picus awokera)日本固有のやや大き目のキツツキで、本州から九州に分布する留鳥です。オリーブグリーンの背中と縞模様の白い腹、白い頭に真っ赤な頭頂と頬というのが特徴です。市街地近くの雑...
3月

アカハラ

アカハラ (ツグミ科ツグミ属)【赤腹】(Turdus chrysolaus)同じツグミ属の「シロハラ」によく似た兄弟分のような鳥で、名前の通り腹部が赤い(オレンジ色)。ただし、腹といっても腹部下面の中央部は白腹です。同属の「ツグミ」「シロハ...
3月

イカル

イカル (アトリ科)【鵤】(Eophona personata)黄色く太いくちばしと黒覆面が特徴のイカルは、ほぼ全国に生息し何処にでもいるようなのですが、その割には見かける機会が少ないようです。おそらく樹木の上の方にいることが多くあまり地面...
1月

カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリ (カイツブリ科カンムリカイツブリ属)【冠鳰】(Podiceps cristatus)「カイツブリ」の仲間ですが、カイツブリとはかなり印象の違う鳥です。普通のカイツブリは子供のカモという感じの体形ですが、カンムリカイツブリ...
1月

タヌキ

タヌキ (イヌ科タヌキ属)【狸】(Nyctereutes procyonoides viverrinus)タヌキは極東アジアの動物ですが、20世紀になってから毛皮目的でソ連に移入され、現在ではヨーロッパ各地に帰化しているようです。元来、森林...
哺乳類

ニホンジカ

ニホンジカ (偶蹄目シカ科シカ属)【日本鹿】(Cervus nippon)鹿の子供は確かに可愛いし、大人の鹿も姿は美しいし山中で見かければ得した気にもなりますし、山に響く鳴き声も風情があります。しかし、今や現在各地で個体数が増えすぎ、まさに...
10月

キマダラカメムシ

キマダラカメムシ (カメムシ科)(Erthesina fullo)わりあい大型で星模様が綺麗なカメムシで結構目立ちます。本来、台湾や中国、東南アジア原産で、江戸時代に長崎での出島から入ってきたらしいのですが、戦後ぐらいまでは長崎周辺のみの分...
6月

ハサミツノカメムシ

ハサミツノカメムシ (ツノカメムシ科)(Acanthosoma labiduroides)前胸の両側の赤い突起が印象的なカメムシ。この突起が「ツノ」という名の所以だと思うが、「ハサミ」とは何か?実は雄の生殖器付属器官として尾部に赤い大きなハ...
甲虫

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ (テントウムシ科)【七星天道】(Coccinella septempunctata)日本全国に分布し、最も普通に多く見られるテントウムシのひとつです。成虫も幼虫時代ももっぱらアブラムシを食べる肉食昆虫で、農業を行う人間にと...
6月

クロサナエ

クロサナエ (サナエトンボ科ダビドサナエ属)(Davidius fujiama)「サナエトンボ科」というのは、似たような種類がたくさんあって中でも「ダビドサナエ属」はどれもよく似ていて同定が難しいようです。生息域と胸の模様、尾部の付属器の形...
6月

アサヒナカワトンボ

アサヒナカワトンボ (カワトンボ科)(Mnais pruinosa)山中で見たことのない小さなトンボを見つけ撮影しましたが、最初イトトンボの仲間かと思い調べましたが該当が無く判らず。いろいろ調べ、専門のSNSで質問したところイトトンボではな...
6月

コガラ

コガラ (シジュウカラ科コガラ属)【小雀】(Poecile montanus)全国各地に留鳥として生息しますが、本州では夏は山岳地から亜高山の森で繁殖し、冬には平地で「シジュウカラ」などと混群となって生活します。「シジュウカラ」より小さく、...
5月

ホソミオツネントンボ

ホソミオツネントンボ (アオイトトンボ科)【細身越年蜻蛉】(Indolestes peregrinus)「オツネン」という名は「越年」という意味で、初夏に成虫になった若い個体がそのまま冬を越して春に成熟するということです。冬の間は枯れ枝色を...
両生類

ニホンアマガエル

ニホンアマガエル (アマガエル科)【日本雨蛙】(Dryophytes japonica)カエルの中でもだいたい万人に好感をもたれる種類でしょう。田園風景の中で身近に存在し、漫画やイラスト、キャラクターの素材となることが多いので自然と親しみの...
タテハチョウ科

コジャノメ

コジャノメ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)(Mycalesis francisca)本州以南で平地から低山の雑木林などの林内に普通に見られるジャノメチョウ。薄暗い林下を飛び、樹液などに集まり花にはほとんど来ない地味な蝶です。同類の「ヒ...
セセリチョウ科

ミヤマセセリ

ミヤマセセリ (セセリチョウ科)(Erynnis montanus)セセリチョウの仲間は茶色っぽく地味なのが多く、蛾と思われているものが多いですが、よく見ると地味ながら渋い味わいがあります。このミヤマセセリも特にメスは独特の雲形文様が特徴的...
アゲハチョウ科

ヒメギフチョウ

ヒメギフチョウ (アゲハチョウ科ギフチョウ属)【姫岐阜蝶】(Luehdorfia puziloi inexpecta) ヒメギフチョウ本州亜種「春の妖精」とも呼ばれ、早春の林に舞う可憐な蝶です。同属の「ギフチョウ」が主に山陰から近畿・中部・...
鳥類

イソヒヨドリ

イソヒヨドリ (ヒタキ科イソヒヨドリ属)【磯鵯】(Monticola solitarius)元々、日本ではその名の通り磯や海岸の岩場などに住む鳥で、街では珍しい鳥でしたが、何故か近年は内陸部に広がり都市部でも繁殖するようになったようです。雌...
3月

オナガ

オナガ (カラス科オナガ属)【尾長】(Cyanopica cyanus)真っ黒い頭と水色の羽根、灰色と白色の体のクールなコントラストが美しい鳥です。「ギューイ ギエーイ」と騒々しく鳴く鳥で、樹の上の方を群れで移動していることが多いです。カラ...
3月

ムクドリ

ムクドリ (ムクドリ科ムクドリ属)【椋鳥】(Sturnus cineraceus)郊外では「ヒヨドリ」と並んで、都市部ではそれ以上に、人里に馴染んで群れで生息する野鳥です。畑や公園などの開けた場所で、地面の虫や種子をついばんで歩く点で「ツグ...
2月

ハシボソガラス

ハシボソガラス (カラス科カラス属)【嘴細烏】(Corvus corone)もともと田園地帯に広く分布するカラスで、「ハシブトカラス」と違って今も都心部などにはいないようです。「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」のカラスはきっとハシボソカラ...
1月

スズメ

スズメ (スズメ科スズメ属)【雀】(Passer montanus )およそ日本中の人里にどこにでもいるスズメは、あまりに日常的なので「カラス」同様、あまりバードウォッチングや撮影の対象にもならず、いささか無視される存在のようです。また、昔...
2月

トラツグミ

トラツグミ (ツグミ科トラツグミ属)【虎鶫】(Zoothera aurea)夜間に悲しげに鳴く「鵺」の声として有名で、少し昔にはUFOの音として話題になったこともあったようです。身近な里山にいるわりには目にする機会が少ないのは、昼間にあまり...