野山の植物

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サワシロギク

サワシロギク (キク科シオン属)【沢白菊】(Aster rugulosus)秋に咲く野菊の仲間ですが、ちょっと目立たず貧弱な感じを受ける種類です。花弁があまり大きくなくやや疎らで、細い花茎が長く伸びるので花の近くに葉がなく、ひょろひょろした...

ヤブサンザシ

ヤブサンザシ (スグリ科スグリ属)【藪山査子】(Ribes fasciculatum)「サンザシ」はバラ科の植物ですが、このヤブサンザシは実がサンザシに似ているというだけで、全く別のスグリ科です。全体に同じスグリ科の「ザリコミ」に似ています...
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エゴマ

エゴマ (シソ科シソ属)【荏胡麻】(Perilla frutescens var. frutescens)本州から九州にかけて分布し、河原や荒れ地などに生育しますが、縄文時代ごろから栽培され、その逸出が全国に広まっているのではないかと言われ...
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キケンショウマ

キケンショウマ (キンポウゲ科サラシナショウマ属)【鬼瞼升麻】(Cimicifuga japonica var. peltata)山地の林内に生育する多年草。「オオバショウマ」の変種という扱いで、花はオオバショウマとほぼ同じですが葉の形が違...
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ヨツバハギ

ヨツバハギ (マメ科ソラマメ属)【四葉萩】(Vicia nipponica)低山でよく見られる「ナンテンハギ」が「二葉萩」と呼ばれるのに対し「四葉萩」ですが、実際には6枚葉が多く、2-4対(4-8枚)の偶数羽状複葉となっています。小葉は楕円...
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ハマスゲ

ハマスゲ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【浜菅】(Cyperus rotundus)日当たりの良い草地や荒れ地、道端に生える雑草です。「スゲ」の名ですがスゲ属ではなく、カヤツリグサ属の仲間の姿です。「カヤツリグサ」よりも花序の小穂がまばら...
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シロバナツユクサ

シロバナツユクサ (ツユクサ科ツユクサ属)【白花露草】(Commelina communis f. albiflora)「ツユクサ」の白花品種で、普通のツユクサが生える場所に稀に見られます。花の色以外には違いは無いようです。この他、薄青色の...
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イナカギク

イナカギク (キク科シオン属)【田舎菊】(Aster semiamplexicaulis) 別名:ヤマシロギク(山城菊)「シロヨメナ」に近い仲間で、似ていますが散房状の花が大きめで、花つきがよい感じです。東海以西の本州や四国、九州に分布、明...
9月

シダレヤナギ

シダレヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【枝垂柳】(Salix babylonica var. babylonica)一般に単に「ヤナギ」といえば、これをイメージすると思います。中国中南部原産で、奈良時代ころに渡来したと思われるそうです。最近はあ...
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コメヒシバ

コメヒシバ (イネ科メヒシバ属)【小雌日芝】(Digitaria radicosa)その名の通り、「メヒシバ」の小さいやつです。葉が4-7cmと小さく、あまり立ち上がらず地面に這い気味に生えます。花序枝も長さ4~7㎝と小さく細く、2-3本の...
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ヤチアザミ

ヤチアザミ (キク科アザミ属)【谷地薊】(Cirsium shinanense)長野県と群馬県の湿地に生育し、夏の終わりから秋に咲きます。茎は直立し、頭花は上向きに咲きます。総苞片は8-9列で鋭角的に斜上します。大きな株では上部で分岐し数個...
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ウスキテングタケ

ウスキテングタケ (担子菌類ハラタケ科)【薄黄天狗茸】(Amanita orientogemmata)「テングタケ」の色を脱色したような、クリーム色の中型キノコ。コナラやクヌギ、カシなどの広葉樹林や、それらにアカマツなどが混じった混交林の地...
9月

ヤハズソウ

ヤハズソウ (マメ科ハギ属)【矢筈草】(Lespedeza striata)全国の草地や河原などに生える雑草で、茎が分岐して斜上し低く茂ります。三出複葉の葉で、小葉は小さな楕円形で艶が無く、茎には下向きの伏毛が生えています。葉には斜めの並行...
9月

シギンカラマツ

シギンカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【紫銀唐松】(Thalictrum actaeifolium)「シキンカラマツ」に対して花が白色のことから「銀」とのことで、蕾の萼片は紫色になりますが、ほとんど白の場合もあるようです。シキンカラ...
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ヤマノイモ

ヤマノイモ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【山の芋】(Dioscorea japonica) ヤマイモ、ジネンジョ、トロロイモ全国の野山に広く分布し、街中の雑草としても自生するつる植物です。同じトロロイモの「ナガイモ」は中国原産の食用作物なの...
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ヒメシオン

ヒメシオン(キク科シオン属)【姫紫苑】(Aster fastigiatus)帰化植物の雑草「ヒメジョオン」とたいへん紛らわしい名前ですが、こちらはやや稀な在来種。「ゴマナ」に似た感じですが、遥かに小型で繊細な植物で、花も1cm以下ぐらいしか...
6月

ナガイモ

ナガイモ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【長芋】(Dioscorea polystachya)かなり古い時代に渡来したとみられる、中国原産の栽培種ですが、人里周辺で野生化したものも多いようです。「ヤマノイモ」に比べ葉が厚手で基部が左右に膨らん...
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カナビキソウ

カナビキソウ (ビャクダン科カナビキソウ属)【鐵引草】(Thesium chinense)北海道南部以南の日当たりの良い草地に生える、とても目立たない草です。半寄生植物で、自身で光合成も行いますがイネ科の植物の根に寄生して養分を得ています。...

コアツモリソウ

コアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【小敦盛草】(Cypripedium debile)日本の「アツモリソウ属」の仲間の中で、最も小型のランです。檜や杉、赤松などの、少し木漏れ日が入る程度の日陰の林下に生育し、北海道南西部、本州中部、四...
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チシオスミレ

チシオスミレ (スミレ科スミレ属)【血潮菫】(Viola hirtipes f. rhodovenia)「サクラスミレ」の一品種で、葉の葉脈に沿って暗赤色の斑が入ったものです。花や全体は普通のサクラスミレと変わりありません。ちょうど、「タチ...
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ヤブムラサキ

ヤブムラサキ (シソ科ムラサキシキブ属)(旧クマツヅラ科)【薮紫】(Callicarpa mollis)「ムラサキシキブ」によく似ていますが別種で、宮城県以南とやや南方系の分布となります。丘陵や低山の林内や林縁に生え、雌雄同株で全体に毛が多...
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オカウコギ

オカウコギ (ウコギ科ウコギ属)【丘五加木】(Eleutherococcus spinosus var. japonicus) 別名:マルバウコギ関東南部から東海、紀伊半島に分布する雌雄異株の低木です。同属の「ヤマウコギ」と極めて似ていて、...
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ヤブウツギ

ヤブウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【藪空木】(Weigela floribunda) 別名:ケウツギ山梨県以西の太平洋側と四国に分布する落葉低木で、同属の「タニウツギ」が日本海側メインなのに対し、本種は太平洋側。東海地方などでは「ニシ...
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キビヒトリシズカ

キビヒトリシズカ (センリョウ科チャラン属)【吉備一人静】(Chloranthus fortunei)「ヒトリシズカ」に似ていますが、普通のヒトリシズカより大型で葉に光沢が無く、花糸が長いのが特徴です。また、赤色系の色素を極端に欠くのか、葉...

アオオニタビラコ

アオオニタビラコ (キク科オニタビラコ属)【青鬼田平子】(Youngia japonica subsp. japonica)「オニタビラコ」は、近年「アカオニタビラコ」と「アオオニタビラコ」の2つの亜種に分けられました。ロゼット葉から茎が立...
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タチキランソウ

タチキランソウ (シソ科キランソウ属)【立金瘡小草】(Ajuga makinoi) 別名:エンシュウニシキソウ「キランソウ」に似ていますが、もう少し大型で、この手のキランソウ属の中では「ニシキゴロモ」に最も近い感じです。ニシキゴロモが主に日...
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モモイロキランソウ

モモイロキランソウ (シソ科キランソウ属)【桃色金瘡小草】(Ajuga decumbens f. purpurina)「キランソウ」は、普通青紫の花ですが、これはピンク色の花が咲く品種です。花の色に関する品種なので、色以外は普通のものと全く...
6月

ケタチツボスミレ

ケタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【毛立坪菫】(Viola grypoceras f. pubescens)「タチツボスミレ」の花茎は普通無毛ですが、毛が生えているものがあります。そこで、「毛タチツボスミレ」。花の色が普通より淡い傾向が...
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オクノカンスゲ

オクノカンスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【奥の寒菅】(Carex foliosissima)「カンスゲ」によく似ていますが、株が小さめで葉幅が広く、葉の上面が2脈の稜線になっているので、葉の断面がM字型になっています。葉の基部に黒っぽい鞘が...
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ニシキマンサク

ニシキマンサク (マンサク科マンサク属)【錦万作】(Hamamelis japonica var. discolor f. flavopurpurascens)北海道西南部と本州日本海側の多雪地の山地分布する「マルバマンサク」の品種。マルバ...
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ネコヤナギ

ネコヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【猫柳】(Salix gracilistyla)早春に他のヤナギ類より先に逸早く葉が出るより先に、猫の毛を思わせるモフモフの花穂をつけ、多くの人が知る人気のヤナギです。全国の山野から町中の川岸まで広く自生し、...

ヤナギバモクマオ

ヤナギバモクマオ (イラクサ科カラムシ属)【柳葉木苧麻】(Boehmeria densiflora)「カラムシ」や「コアカソ」などと同じカラムシ属ですが、日本で唯一の木本で2-4mの低木です。日本では琉球(沖縄本島周辺)と小笠原だけに分布し...
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タイヨウフウトウカズラ

タイヨウフウトウカズラ (コショウ科コショウ属)【太陽風藤蔓】(Piper postelsianum)日本に自生する「コショウ科」の植物は2種しかなく、普通種の「フウトウカズラ」とこの「タイヨウフウトウカズラ」です。小笠原諸島の固有希少種で...
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ヤエヤマスミレ

ヤエヤマスミレ (スミレ科スミレ属)【八重山菫】(Viola tasiroi)琉球の西表島に分布する固有種で、山地の水がかかるような渓流沿いに生育します。無茎種で、ロゼット状に生える葉は菱形から三角形の独特の形で、葉脈沿いに斑が入った感じに...
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アカバナマンサク

アカバナマンサク (マンサク科マンサク属)【赤花満作】(Hamamelis japonica var. obtusata f. incarnata)「マンサク」の赤い花のもので、園芸品種としても使われますが「ベニバナトキワマンサク」とは違い...
3月

ムラサキオニシバリ

ムラサキオニシバリ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【紫鬼縛】(Daphne pseudomezereum f. atropurpurea)「ジンチョウゲ」の仲間の「オニシバリ」は、黄緑色の花で目立たないものですが、その萼筒の外側が紫褐色に...
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フウトウカズラ

フウトウカズラ (コショウ科コショウ属)【風藤葛】(Piper kadsura)常緑性の蔓性植物で、関東南部以南の海岸沿いの常緑樹林内などに分布し、樹木や岩などに這い上がり伸びた先は垂れ下がります。特徴的な心形の葉は5脈が目立ち先が尖ります...
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シマカコソウ

シマカコソウ (シソ科キランソウ属)【島夏枯草】(Ajuga boninsimae)小笠原諸島の固有種で、父島、母島、妹島に分布し、日当たりのよい湿った岩場に生育します。「カコソウ(夏枯草)」というと、通常「ウツボグサ」のことで、たしかに見...
3月

ムシクサ

ムシクサ (オオバコ科クワガタソウ属)【虫草】(Veronica peregrina)北海道以外の全国に分布し、湿地や水田などに生える小さな草。ひょろっと立ち上がった細い茎に先の丸い葉が並び、上部の葉腋に小さな花をつけます。花は4裂した白花...
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アカオニタビラコ

アカオニタビラコ (キク科オニタビラコ属)【赤鬼田平子】(Youngia japonica subsp. elstonii)「オニタビラコ」は、近年「アカオニタビラコ」と「アオオニタビラコ」の2つの亜種に分けられました。アカオニタビラコは、...