野山の植物

ムシクサ

ムシクサ (オオバコ科クワガタソウ属)【虫草】(Veronica peregrina)北海道以外の全国に分布し、湿地や水田などに生える小さな草。ひょろっと立ち上がった細い茎に先の丸い葉が並び、上部の葉腋に小さな花をつけます。花は4裂した白花...
3月

アカオニタビラコ

アカオニタビラコ (キク科オニタビラコ属)【赤鬼田平子】(Youngia japonica subsp. elstonii)「オニタビラコ」は、近年「アカオニタビラコ」と「アオオニタビラコ」の2つの亜種に分けられました。アカオニタビラコは、...
野山の植物

ヒメフトモモ

ヒメフトモモ (フトモモ科ムニンフトモモ属)【姫蒲桃】(Syzygium cleyerifolium)「フトモモ科」という植物は南方系で、「ユーカリ」や「ブラシノキ」などオーストラリア産の種類が多いようですが、これは「ムニンフトモモ」と並ん...
野山の植物

ホウキギク

ホウキギク (キク科シオン属)【箒菊】(Aster subulatus var. subulatus)北アメリカ原産の帰化植物で、大正時代に確認され全国の空き地や休耕田などに生える雑草です。「シオン属」なので、野菊の仲間といえるのでしょうが...
野山の植物

ヤマウコギ

ヤマウコギ (ウコギ科ウコギ属)【山五加木】(Eleutherococcus spinosus) 別名:オニウコギ、ウコギ独特の5枚葉の掌状複葉で、花が無くても葉で目立ちます。5枚の葉の頂小葉がやや大きく、菱形っぽい倒卵形の小葉は先端半分に...
野山の植物

ルリスズカケ

ルリスズカケ (オオバコ科クガイソウ属)【瑠璃鈴懸】(Veronicastrum stenostachyum)中国原産の半蔓性の野草で、日本には園芸品として入ってきているようです。。中国でも四川省から陝西省および湖南省といった中南部あたりに...
6月

エゾノシシウド

エゾノシシウド (セリ科エゾノシシウド属)【蝦夷の猪独活】(Coelopeurum gmelinii)北海道と青森県などに分布し、「シシウド」に似ていますが実は別属で独自の「エゾノシシウド属」となっています。海岸の草地などに多く、細かい白色...
野山の植物

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ (シダ植物イノモトソウ科ミズワラビ属)【姫水蕨】(Ceratopteris gaudichaudii var. vulgaris)水田や沼などに生育する水性・湿性のシダ植物です。南東北から奄美まで分布し、沖縄のものは同属の南...
野山の植物

ユウコクラン

ユウコクラン (ラン科クモキリソウ属)【幽谷蘭】(Empusa formosana)紀伊半島南部と九州南部以南、琉球から台湾に分布する地生ランで、「コクラン」に似ていますが大型で、花序も20-30個の花が高く咲き上がります。「クモキリソウ」...
6月

エゾオオバコ

エゾオオバコ (オオバコ科オオバコ属)【蝦夷大葉子】(Plantago camtschatica)北海道をはじめ、本州から九州にかけての日本海側全域に分布します。海岸の砂地や草地の日向に生え、葉や茎に軟毛が多いので全体に白っぽくなっています...
6月

トウグミ

トウグミ (グミ科グミ属)【唐茱萸】(Elaeagnus multiflora var. hortensis)「グミの仲間の中でも「ナツグミ」によく似た種類で、北海道から北陸にかけて主に日本海側に分布します。「ナツグミ」は東北南部から東海に...
野山の植物

ホロムイイチゴ

ホロムイイチゴ (バラ科キイチゴ属)【幌向苺】(Rubus chamaemorus)氷河期遺存とみられる寒地性のキイチゴで、北海道の泥炭地に生育し、本州では栗駒山や吾妻連峰などに隔離分布しています。キイチゴ類には珍しく、雌雄異株で、実は熟す...
野山の植物

オオハマギギョウ

オオハマギギョウ (キキョウ科ミゾカクシ属)【大浜桔梗】(Lobelia boninensis)小笠原諸島の固有種で、母島、東島などいくつかの島だけに生育します。海岸沿いの崖地や草地に生え、草本ながら2-3mの高さになるようです。細長い葉が...

ハルニレ

ハルニレ (ニレ科ニレ属)【春楡】(Ulmus davidiana var. japonica) エルム日本全国に見られますが、元来、中部地方以北に分布する北方系の樹木です。丘陵や山地の撹乱された傾斜地や河畔林に多く、湿った場所に生えます。...

オオバコ

オオバコ (オオバコ科オオバコ属)【大葉子】(Plantago asiatica)路傍の雑草の代表のような草で、日本全国から東アジア全般に広く分布します。地面から平たく葉を出し、花茎も地面から立ち上がってきます。葉は丈夫で踏圧に強く、むしろ...
野山の植物

コウライテンナンショウ

コウライテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【高麗天南星】(Arisaema peninsulae)北海道と近畿以北の本州に分布。「カントウマムシグサ(アオマムシグサ)」に似ていますが、偽茎の「マムシ模様」がはっきりしないようです...
野山の植物

ネムロシオガマ

ネムロシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)【根室塩竈】(Pedicularis schistostegia)高山や亜高山に咲く「シオガマ」の仲間は、「ヨツバシオガマ」や「タカネシオガマ」など紅紫色の花のものが多く、白系のものは「エゾシオ...
野山の植物

レブンキンバイソウ

レブンキンバイソウ (キンポウゲ科キンバイソウ属)【礼文金梅草】(Trollius rebunensis)礼文島固有種で、「チシマノキンバイソウ」によく似ていて同一種ともいわれていましたが、現在は別種とされています。黄色い花弁状に見える萼片...
野山の植物

マルバクスノキ

マルバクスノキ (クスノキ科ニッケイ属)【丸葉楠木】(Cinnamomum camphora var. cyclophyllum) 別名:マルバグス「クスノキ」の変種とされ、通常のクスノキに比べ葉の形が顕著に丸いものです。牧野富太郎氏が調査...

エゾエンゴサク

エゾエンゴサク (ケシ科キケマン属)【蝦夷延胡索】(Corydalis fumariifolia subsp. azurea)長年にわたり、北海道の「エゾエンゴサク」と、本州の東北や北陸に分布するものは同種とみなされてきました。しかし、20...
6月

レブンアツモリソウ

レブンアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【礼文敦盛草】(Cypripedium macranthos var. flavum)北海道の礼文島固有種にて、世界で礼文島だけに生育する野生ランです。「ホテイアツモリソウ」の変種で、クリーム色が...

センダイハギ

センダイハギ (マメ科センダイハギ属)【先代萩】(Thermopsis lupinoides)主に海岸に近い砂地ややせ地に、鮮やかな黄色を彩る花です。個々の花を見ると、なるほど豆の花ですが、花が大きく蔓性でもないのでたいへん見栄えがします。...
野山の植物

オオバナノエンレイソウ

オオバナノエンレイソウ  (シュロソウ科エンレイソウ属)【大花延齢草】(Trillium camschatcense)「ミヤマエンレイソウ」、「エンレイソウ」の兄弟分ですが、花がたいへん大きく、やや上向きに咲きます。国内では北海道と北東北だ...
野山の植物

ヒカゲスゲ

ヒカゲスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【日陰菅】 (Carex lanceolata) ほぼ全国の雑木林などの明るい林下に生える普通種です。とても細くて直線的な葉が株立ちになり、春に葉より高く伸びる花茎に花穂がつきます。先端には棒状の雄小穂が...
野山の植物

タブノキ

タブノキ (クスノキ科タブノキ属)【椨の木】(Machilus thunbergii) 別名:イヌグス本州東北南部以南に分布する、照葉樹の代表のような高木です。主に暖地の海岸近くに多く、各地の社寺林に大木が保存されていることも多いようです。...
野山の植物

ドロノキ

ドロノキ (ヤナギ科ヤマナラシ属)【泥の木】(Populus suaveolens) 別名:ドロヤナギヤナギ科の落葉高木ですが、普通のヤナギ類というよりも「ポプラ」の仲間です。材木が泥のように柔らかいからとか、樹皮が泥の色とか、名前の語源に...

キバナイカリソウ

キバナイカリソウ (メギ科イカリソウ属)【黄花錨草】(Epimedium koreanum)名前の通り、薄黄色のイカリソウですが、単に「イカリソウ」の色違いではなく別種です。北海道、近畿以北の主に日本海側に多く分布し、山地の林内に生えます。...
野山の植物

サワトラノオ

サワトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【沢虎の尾】(Lysimachia leucantha) 別名:ミズトラノオ川岸や原野などの低地の湿地に生育し、ヨシ原の中に細い茎を直立して三角錐型の穂状の花序をつけます。花は花序の下から咲き上が...
野山の植物

ナヨナヨワスレナグサ

ナヨナヨワスレナグサ (ムラサキ科ワスレナグサ属)【なよなよ勿忘草】(Myosotis laxa subsp. baltica) 別名:タビラコモドキ沼津から富士あたりにかけての湿地帯や用水路などに生育する新種として、昭和47年に発表された...
野山の植物

ハルユキノシタ

ハルユキノシタ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【春雪ノ下】(Saxifraga nipponica)「ユキノシタ」に似て非なるやや希少種で、ユキノシタと花の形は同様ですが、紅色の斑紋が無く黄色のみの斑紋となります。ただし、ユキノシタの花は変異...
野山の植物

エゾユズリハ

エゾユズリハ (ユズリハ科ユズリハ属)【蝦夷譲葉】(Daphniphyllum macropodum subsp. humile)「ユズリハ」の積雪地帯亜種で、中部以北の本州日本海側と北海道に分布。ユズリハは普通幹が一本立で高さが10m以上...
野山の植物

ヒメアマナ

ヒメアマナ (ユリ科キバナノアマナ属)【姫甘菜】(Gagea japonica)「アマナ」とは別属の「キバナノアマナ属」に属し、「キバナノアマナ」によく似ていますが、ずっと小さく弱々しい花です。6枚の花被片の外側が薄緑になっている点なども、...
野山の植物

ヒメアオキ

ヒメアオキ (アオキ科アオキ属)【姫青木】(Aucuba japonica var. borealis)「アオキ」の日本海側多雪地帯型の変種とされ、豪雪地の環境や季節サイクルに特化した小型の種類です。太平洋側の「アオキ」とほぼ同じですが、幹...
野山の植物

カタバミ

カタバミ (カタバミ科カタバミ属)【片喰】(Oxalis corniculata)昔から日本中どこにでもある、ありふれた雑草ですが、最近では都市部などでは帰化種の「オッタチカタバミ」に押され気味な感じです。道端や畑の縁など乾燥した場所に多く...
野山の植物

ミチノクエンゴサク

ミチノクエンゴサク (ケシ科キケマン属)【陸奥延胡索】(Corydalis capillipes) 別名:ヒメヤマエンゴサク「スプリング・エフェメラル」のひとつで、「ヤマエンゴサク」や「オトメエンゴサク」に似た仲間ですが、はるかに小型の種類...
3月

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】(Scutellaria longituba)「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。花は白色で、...

モチツツジ

モチツツジ (ツツジ科ツツジ属)【黐躑躅】(Rhododendron macrosepalum)伊豆半島、山梨以西から近畿、四国に分布する、「ヤマツツジ」に近い普通種のツツジです。日当たりの良い丘陵や低山に生える小型のツツジで、茎や葉などと...
野山の植物

サイゴクベニシダ

サイゴクベニシダ (シダ植物オシダ科オシダ属)【西国紅羊歯】(Dryopteris championii)東北南部以西に分布する常緑性のシダで、「ベニシダ」とよく似ています。ベニシダに比べ葉の質が厚く、羽軸の褐色の鱗片が多く、小羽片の基部が...
野山の植物

シロバナセツブンソウ

シロバナセツブンソウ (キンポウゲ科セツブンソウ属)【白花節分草】(Eranthis pinnatifida f. albida)「セツブンソウ」は白い花の中心部が紫色で花茎が赤褐色なのが特徴ですが、ごく稀にいわゆる「素心」「青軸」のものが...
野山の植物

ハイキンポウゲ

ハイキンポウゲ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【這金鳳花】(Ranunculus repens)キンポウゲ(ウマノアシガタ)と同様の花ですが、這性で匍匐枝を伸ばし節から根を伸ばし栄養繁殖します。花はやや小さく疎らで、根出葉は掌状に3全裂し裂片...