絶滅危惧種

環境省RDBカテゴリ
絶滅
(EX)
野生絶滅
(EW)
絶滅危惧IA類
(CR)
絶滅危惧IB類
(EN)
絶滅危惧II類
(VU)
準絶滅危惧
(NT)
我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 飼育・栽培下でのみ存続している種 絶滅の危機に瀕している種 ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

ヒダカソウ

ヒダカソウ (キンポウゲ科キタダケソウ属)【日高草】 (Callianthemum miyabeanum) 世界中で、日高山脈のアポイ岳や幌満岳周辺だけに特産する固有種。 アポイ岳のカンラン岩による超塩基性土壌に特化した植物で、石灰岩に特化...

チチブイワザクラ

チチブイワザクラ (サクラソウ科サクラソウ属)【秩父岩桜】 (Purimura reinii var. rhodotricha) 「コイワザクラ」の変種で、秩父の武甲山にのみ生育する固有種。 コイワザクラとほぼ同様ですが、花が大きめで葉柄や...
野山の植物

ヒメアマナ

ヒメアマナ (ユリ科キバナノアマナ属)【姫甘菜】 (Gagea japonica) 「アマナ」とは別属の「キバナノアマナ属」に属し、「キバナノアマナ」によく似ていますが、ずっと小さく弱々しい花です。 6枚の花被片の外側が薄緑になっている点な...
野山の植物

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】 (Scutellaria longituba) 「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。 小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。 花は...

ヒュウガオウレン

ヒュウガオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【日向黄蓮】 (Coptis minmamitaniana) 「バイカオウレン」の仲間の分類が見直され、2004年に「シコクバイカオウレン」とともに新種となったものです。 ストロンを出さないこと、...
10月

アケボノシュスラン

アケボノシュスラン (ラン科シュスラン属)【曙繻子蘭】 (Goodyera foliosa var. laevis) シュスラン属の仲間には「シュスラン」をはじめ、「ベニシュスラン」「ミヤマウズラ」などがありますが、これは「ミヤマウズラ」に...
野山の植物

ツルギキョウ

ツルギキョウ (キキョウ科ツルニンジン属)【蔓桔梗】 (Codonopsis javanica subsp. japonica) 関東地方以西から九州に分布し、山地の沢沿いの半日蔭の林縁に稀に見られる蔓植物です。 同属の「ツルニンジン」や「...
山岳の植物

チチブリンドウ

チチブリンドウ (リンドウ科シロウマリンドウ属)【秩父竜胆】 (Gentianopsis contorta) 別名:ヒロハヒゲリンドウ 石灰岩地帯の岩礫地や草地などに稀に生え、5-15cmほどの弱々しい感じのする小さな草です。 普通の「リン...
9月

ヒメヒゴタイ

ヒメヒゴタイ (キク科トウヒレン属)【姫平江帯】 (Saussurea pulchella) 「姫」の名がついていますが、立派に高さ1m以上になる草原性のトウヒレンです。 最大の特徴は丸い総苞部分がピンク色のくす玉のようになっていること。 ...
9月

アキザキヤツシロラン

アキザキヤツシロラン (ラン科オニノヤガラ属)【秋咲八代蘭】 (Gastrodia confusa) 昼でも薄暗い、荒れた竹林の落ち葉や朽ちた竹が横たわる中にひっそりと生える、とても花とも思えないようなランの花です。 葉緑素を持たず光合成を...
9月

クロヤツシロラン

クロヤツシロラン (ラン科オニノヤガラ属)【黒八代蘭】 (Gastrodia pubilabiata) 葉緑素をもたない、つまり光合成を放棄したランの花です。 いわゆる菌従属栄養植物の仲間で、地中の菌類ネットワークの栄養素に依存して生きてい...
9月

キクアザミ

キクアザミ (キク科トウヒレン属)【菊薊】 (Saussurea ussuriensis) 「アザミ」の名をもちアザミに似ていますが、アザミに非ずのトウヒレンです。 日当たりのよい山地草原に生え、直立して高さ1m以上になります。 花序は茎先...
9月

サガミジョウロウホトトギス

サガミジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【相模上臈杜鵑草】 (Tricyrtis ishiiana) ホトトギス属の中の一群の、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホタルブクロのような釣鐘型の黄色い...
9月

スルガジョウロウホトトギス

スルガジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【駿河上臈杜鵑草】 (Tricyrtis ishiiana var. surugensis) ホトトギス属の中の一群の、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホ...

シラヒゲソウ

シラヒゲソウ (ニシキギ科ウメバチソウ属)【白髭草】 (Parnassia foliosa var. foliosa) 「白髭」の名から、サンタクロースのような「ひげじい」を連想してしまいますが、高原に咲く繊細で可憐な花です。 茎の先端に一...
野山の植物

シロテンマ

シロテンマ (ラン科オニノヤガラ属)【白天麻】 (Gastrodia elata var. pallens) 菌従属栄養性のランで、光合成を行わずナラタケ属の菌から養分を得る、葉のない植物です。 「オニノヤガラ」や「アオテンマ」に似た姿で白...
野山の植物

レブンソウ

レブンソウ (マメ科オヤマノエンドウ属)【礼文草】 (Oxytropis megalantha) その名の通り北海道礼文島の固有種で、高山植物の「オヤマノエンドウ」の近縁種です。 葉は奇数羽状複葉で小葉は17-23個。 長く伸びた花茎の先に...
6月

ハクロバイ

ハクロバイ (バラ科キンロバイ属)【白露梅】 (Dasiphora fruticosa var. mandshurica) 別名:ギンロバイ【銀露梅】 亜高山帯から高山帯の石灰岩地などに稀に生える落葉低木で、「キンロバイ」の変種とされていま...
6月

ムシャリンドウ

ムシャリンドウ (シソ科ムシャリンドウ属)【武者竜胆】 (Dracocephalum argunense) 「リンドウ」の名を持ちますが、「リンドウ」とは全く異なるシソ科の花で、「ラショウモンカズラ」に似ています。 ラショウモンカズラよりも...
高山植物

エゾウスユキソウ

エゾウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【蝦夷薄雪草】 (Leontopodium discolor) 別名、レブンウスユキソウ 礼文島やニペソツ山など、北海道の限られた地域に限定的に生育するウスユキソウです。 葉は茎の下部に10-20度...
野山の植物

ヒメユリ

ヒメユリ (ユリ科ユリ属)【姫百合】 (Lilium concolor) 東北南部以南から四国、九州の山地に稀に咲く小型の百合。 「コオニユリ」などのように花被片が反り返らず、花は上向きに咲きます。 花色はとても鮮やかな濃い朱赤で、内側に濃...
野山の植物

フナバラソウ

フナバラソウ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【舟腹草】 (Vincetoxicum atratum) ほぼ日本全国に分布しますが、ほとんどの所で絶滅危惧指定となっています。 里山や山地の草原に生育しますが、生育適地の茅場や棚田など人手が適...

カミコウチテンナンショウ

カミコウチテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【上高地天南星】 (Arisaema nikoense subsp. brevicollum) 「上高地」の名の通り、上高地など長野・岐阜県境の北アルプス南部周辺と、福井県白山の亜高山...
野山の植物

ヒトツボクロ

ヒトツボクロ (ラン科ヒトツボクロ属)【一黒子】 (Tipularia japonica) 特徴的な葉を一枚だけ地面に生やし、そこから花茎を伸ばして5-10個の花をつける小さな地生ランです。 葉は中央に白線が入り、縁が細かく波打ち、裏面が赤...
9月

ベニバナヤマシャクヤク

ベニバナヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【紅花山芍薬】 (Paeonia obovata) 何とも言いようがない、美しくも儚い紅色の花。 山地の落葉広葉樹林内にひっそりと咲きます。 単に「ヤマシャクヤク」の赤花かと思っていましたが、じつ...

ヤブエビネ

ヤブエビネ (ラン科エビネ属)【藪海老根】 (Calanthe discolor f. viridialba) 別名:ミドリエビネ 「エビネ」には様々な園芸種も各種あるようで、また自然交雑種も各種知られています。 「ヤブエビネ」の名は園芸界...
野山の植物

ユウシュンラン

ユウシュンラン (ラン科キンラン属)【祐舜蘭】 (Cephalanthera subaphylla) 同属の「ギンラン」に似た花を咲かせる地生ランですが、より小型で葉が小さく1-2枚しかなく、全体にとても貧弱な雰囲気です。 「ギンラン」や「...

ウメウツギ

ウメウツギ (アジサイ科ウツギ属)【梅空木】 (Deutzia uniflora) 関東地方西部から、山梨、静岡にかけて分布する、所謂「フォッサマグナ要素」の分布をする希少な低木です。 山地の石灰岩の岩場を好み、崖の割れ目などに生え、前年枝...
野山の植物

シロバナハンショウヅル

シロバナハンショウヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【白花半鐘蔓】 (Clematis williamsii) 別名:シロバナノハンショウヅル 名前の通り「ハンショウヅル」の仲間の白花ですが、ハンショウヅルとも同じく白い「トリガタハンショ...

コイワザクラ

コイワザクラ (サクラソウ科サクラソウ属)【小岩桜】 (Primula reinii var. reinii) 山岳地に生える「サクラソウ」の仲間ですが、同じ山岳性でも湿地に咲く「ハクサンコザクラ」「エゾコザクラ」などと違い険しい岩場などに...

ヒメフタバラン

ヒメフタバラン (ラン科サカネラン属)【姫双葉蘭】 (Neottia japonica) 別名:ムラサキフタバラン フタバランの仲間はどれも樹林下の地面に、対生する2枚の葉を生やし、その中から花茎を立ち上げます。 ヒメフタバランは同属の「ア...
野山の植物

ヒナワチガイソウ

ヒナワチガイソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【雛輪違草】 (Pseudostellaria heterantha var. linearifolia) 別名:ムサシワチガイソウ 山地の落葉広葉樹林内や林縁に生育する「ワチガイソウ」の仲間で...

ソナレマツムシソウ

ソナレマツムシソウ (スイカズラ科マツムシソウ属)【磯馴松虫草】 (Scabiosa japonica var. lasiophylla) 別名:アシタカマツムシソウ 高原の花としてなじみ深い「マツムシソウ」の海岸型変種です。 多年草で丈が...

ハマラッキョウ

ハマラッキョウ (ヒガンバナ科ネギ属)【浜辣韮】 (Allium pseudojaponicum) 別名:タマムラサキ 「ヤマラッキョウ」の海岸型とされ、三浦半島、伊豆半島の狭く限られた範囲に、それと何故か壱岐諸島に分布します。 海岸地帯の...

ハマアキノキリンソウ

ハマアキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【浜秋の麒麟草】 (Solidago virgaurea subsp. leiocarpa var. ovata) 「アキノキリンソウ」の海岸型で、房総半島、伊豆半島、三浦半島、真鶴半島、江...
野山の植物

「ツツザキ」カワラノギク?

「ツツザキ」カワラノギク? (キク科シオン属)【筒咲河原野菊】 (Aster kantoensis f.tubulosus ?? ) 多摩川の「カワラノギク」の中に、妙に花弁(舌状花)が細い花が何株かあるの気付き、よく見ると花弁が上面に縦に...

アマギカンアオイ

アマギカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【天城寒葵】 (Asarum muramatsui) 「タマノカンアオイ」に似た感じで、伊豆半島周辺に分布するカンアオイです。 タマノカンアオイより小型のようで、葉柄の色が淡緑色になること、...
山岳の植物

タカクマホトトギス

タカクマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【高隈杜鵑】 (Tricyrtis ohsumiensis) 黄色い花のホトトギス類は地域限定の固有種が多く、この「タカクマホトトギス」も「キバナノホトトギス」の亜種とも別種ともいわれるものですが、...
9月

ヒメハッカ

ヒメハッカ (シソ科ハッカ属)【姫薄荷】 (Mentha japonica) 北海道と本州中北部に分布し、低地の湿地に生育する小型で繊細な和ハーブです。 細い茎が直立して、先端のほうに集中して花序がつきます。 花は淡紅紫色で萼片は5裂し、花...
9月

フジレイジンソウ

フジレイジンソウ (キンポウゲ科トリカブト属)【富士伶人草】 (Aconitum x fudjisanense) 「アズマレイジンソウ」と「レイジンソウ」の中間的形質をもち、関東や中部に分布すると思われる種間交雑種。 雑種起源なだけに、見分...