シダ植物は、地面から生えた葉に細かい切れ込みをもち花をつけない草というイメージですが、例外的形態のものもありイメージから外れた姿のものも多くあります。
植物分類学的にはごく単純化していえば、シダ植物とは「胞子で繁殖する維管束植物」といえます。
また、広義のシダ植物は、「シダ植物」と「ヒカゲノカズラ植物」を含みます。
分類的に隣り合わせに存在する「種子植物」は、「種子で繁殖する維管束植物」であり、また隣り合わせの「コケ植物」は「胞子で繁殖し維管束系をもたない植物」です。
また、花が無いので受粉がなく、配偶体(有性世代)と胞子体(無性世代)という2つの世代が世代交代を行うという特徴があります。
普段、普通に見るシダの姿は胞子体世代の姿です。