日本のアザミは、細かく分ければ150種を越える種類があるといわれ、このほとんどが日本固有種となっています。
アザミの種類の特徴は、狭い範囲にのみ分布する地域固有種が多い点です。
ひとつの山域にのみ分布する種類が全国各地にたくさんあり、極端なものでは、某丘陵地のひとつの谷戸の奥にだけ生育する種類があるほどです。
それほど細かく分化が進んでいるということは、「ラン」などと同様、アザミ類が現在進化の勢いの真っ最中にある生物であるということかもしれません。
【注意】このカテゴリーには、分類上の「アザミ属」だけでなく、「トウヒレン類」などアザミ的な感じをうける別の植物も含めています。