ハナネコノメ (ユキノシタ科 ネコノメソウ属)【花猫の目】
(Chrysosplenium album var. stamineum)
早春の高尾山の名物となっている花で、ネコノメソウの仲間の中では珍しく白い萼片(花弁ではない)をもつ、とても綺麗な人気者です。
花はとても小さく、5mm程度しかないので、老眼だとルーペかデジカメ越しでないと細かいところがよく見えない(^^;;
真っ赤に目立つ赤玉は、雄蕊の葯で、完熟すると黄色い花粉のかたまりとなるので、紅白の状態は早めの時期でないと見られません。
沢の水流沿いの岩の上に群生し、遠目にはまるで苔のようです。
基本4弁の萼片で、開花前のつぼみが四角い箱のようで面白い造形です。
東北から中部地方にかけて分布し、東京周辺では奥多摩、奥武蔵や丹沢、箱根などの沢沿いで見られます。
近畿以西と四国九州には、近縁の「シロバナネコノメソウ」があり、花がもう少し尖った感じで、全般に毛の多いもののようです。
御岳山の渓流では、盛りを終えた花が。それでも綺麗。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】