いわゆる「アジサイ」の原種は「ガクアジサイ」の仲間で、もともとは関東南岸から伊豆諸島にかけての海岸に自生していたようです。
昔から園芸用に品種改良が繰り返され、ついには「装飾花」だけとなったのが、丸型の「ホンアジサイ」で、中国からヨーロッパに渡り、さらに改良が重ねられ「西洋アジサイ」「ハイドランジア」として逆輸入されてきました。
ガクアジサイとホンアジサイも遺伝子的には違いは無いという説もあるようです。
(ハスキーもチワワも、種としてはどちらも同じ「犬」というようなもの?)
「アジサイ科」としてのくくりはもう少し広く、「ウツギ」や「ヒメウツギ」「マルバウツギ」の仲間、「イワガラミ」や「ギンバイソウ」なども含みます。
ここでは紫陽花っぽいものを集めています。
ちなみに、以前の新エングラー体系の分類では「ユキノシタ科」とされていましたが、APG分類体系ではミズキ目アジサイ科となりました。
種類にもよりますが、アジサイの花色は土壌の酸度によって変わる場合があります。
花色のベースとなる色素に土壌から吸収したアルミニウム結合すると青色が強くなり、アルミニウム分が少ないとピンク系に寄るそうです。
そしてアルミニウム成分は酸性土壌でよく溶けアルカリ土壌では溶けにくいので、酸性では青っぽく、アルカリ寄りではピンクっぽくなると言われます。
リトマス試験紙の色変化と逆なのが面白いですね。