バラ科

カナウツギ

カナウツギ (バラ科コゴメウツギ属)【金空木】 (Stephanandra tanakae) 同属の「コゴメウツギ」によく似た低木ですが、白い5弁花はやや大きく、5枚の花弁と5枚の萼片が重なり合って複雑な形に見えます。 葉が独特の形で、先端...
6月

ホロムイイチゴ

ホロムイイチゴ (バラ科キイチゴ属)【幌向苺】 (Rubus chamaemorus) 氷河期遺存とみられる寒地性のキイチゴで、北海道の泥炭地に生育し、本州では栗駒山や吾妻連峰などに隔離分布しています。 キイチゴ類には珍しく、雌雄異株で、実...
6月

タカネナナカマド

タカネナナカマド (バラ科ナナカマド属)【高嶺七竃】 (Sorbus sambucifolia) 「ナナカマド」の仲間ですが、より高山性、寒冷地性で、本州中部以北と北海道の亜高山帯から高山帯に生育します。 花がナナカマドより大きく花序が少な...

クロイチゴ

クロイチゴ (バラ科キイチゴ属)【黒苺】 (Rubus mesogaeus var. mesogaeus) 全国の山地に広く分布する木イチゴで、つる状に生長し高さ1-1.5mほどになります。 茎には白い軟毛と刺があり、葉は3出複葉から奇数羽...
山岳の植物

ミツモトソウ

ミツモトソウ (バラ科キジムシロ属)【水元草】 (Potentilla cryptotaeniae) 別名:ミナモトソウ キジムシロ属ということで、「キジムシロ」や「ツルキンバイ」「ミツバツチグリ」などとよく似た花を咲かせますが、それらの花...
6月

ホザキシモツケ

ホザキシモツケ (バラ科シモツケ属)【穂咲下野】 (Spiraea salicifolia) 小さなピンクの花が密集する「シモツケ」の花序が、円錐形の花穂となったかたちの背の低い落葉低木です。 もふもふの尻尾みたいな花です。 淡紅色の個々の...
6月

ハクロバイ

ハクロバイ (バラ科キンロバイ属)【白露梅】 (Dasiphora fruticosa var. mandshurica) 別名:ギンロバイ【銀露梅】 亜高山帯から高山帯の石灰岩地などに稀に生える落葉低木で、「キンロバイ」の変種とされていま...
6月

コシジシモツケソウ

コシジシモツケソウ (バラ科シモツケソウ属)【越路下野草】 (Filipendula auriculata) 「シモツケソウ」の日本海側タイプで、山形から富山県にかけての豪雪地帯に分布します。 「シモツケソウ」や「アカバナシモツケソウ」など...

ヒメヘビイチゴ

ヒメヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【姫蛇苺】 (Potentilla centigrana) 山地の湿った林縁に生えるヘビイチゴで、普通の「ヘビイチゴ」より小柄で、ひょろひょろした感じで匍匐して伸びます。 楕円形の葉は3出複葉で、葉の裏...

ミヤマザクラ

ミヤマザクラ (バラ科サクラ属)【深山桜】 (Cerasus maximowiczii) 別名:シロザクラ 全国のブナ帯からシラビソ帯の山地~亜高山帯下部に生え、葉が完全に展開しきってから咲く遅咲きの桜。 花や蕾は純白色で赤みがないので、新...
12月

ビワ

ビワ (バラ科ビワ属)【枇杷】 (Eriobotrya japonica) あの果物の「ビワ」ですが、原産地は中国南西部で、日本では四国や九州に自生するようですが、古い時代に渡来して野生化したもののようです。 常緑の高木で、独特の濃緑色の光...
11月

マルバシャリンバイ

マルバシャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【丸葉車輪梅】 (Rhaphiolepis umbellata var. integerrima) 本州、四国、九州の海岸に分布し、通常の「シャリンバイ」よりも葉が短く丸く鋸歯が無く、海岸の岩場や...
9月

ミヤマフユイチゴ

ミヤマフユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【深山冬苺】 (Rubus hakonensis) 「フユイチゴ」とよく似ていますが、やや山地性のようで茎の毛は少なく、葉はやや細長くごく浅いく3~5裂となります。 葉先は尖り、葉の細かい鋸歯は先端が刺...
山岳の植物

ミヤマワレモコウ

ミヤマワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【深山吾亦紅】 (Sanguisorba longifolia) 「ワレモコウ」とよく似ていますが別種で、山地帯~亜高山帯の湿原や草地に生育します。 普通のワレモコウよりもやや花序が長いことが多く暗い...
高山植物

キンロバイ

キンロバイ (バラ科キンロバイ属)【金露梅】 (Dasiphora fruticosa) 亜高山帯から高山帯に生える低木ですが、主に蛇紋岩地や石灰岩地に生育し分布する山域が限られます。 北海道の崕山、芦別岳、アポイ岳、本州では早池峰山、焼石...
6月

シウリザクラ

シウリザクラ (バラ科ウワミズザクラ属) (Padus ssiori) 別名:ミヤマイヌザクラ サクラの仲間には違いないがブラシ状の花序に多数の花をつける異形の桜です。 「ウワミズザクラ」や「イヌザクラ」に似ていて、とくに花序の枝に葉がつく...
6月

カラフトダイコンソウ

カラフトダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)【樺太大根草】 (Geum macrophyllum var. sachalinense) 別名:チシマダイコンソウ 「ダイコンソウ」よりも高所の山地~亜高山に生育するダイコンソウで、「オオダイ...

モッコウバラ

モッコウバラ (バラ科バラ属)【木香薔薇】 (Rosa banksiae f. lutea) ゴールデンウィーク前ごろに、街中のあちこちの庭先が淡い黄色に包まれます。 モッコウバラは中国原産ですが、野生種の起源はよく判らないようです。 枝に...

エゾヘビイチゴ

エゾヘビイチゴ(バラ科オランダイチゴ属)【蝦夷蛇苺】 (Fragaria vesca) 園芸作物の「イチゴ」の原種のひとつで、明治時代に渡来し北海道に帰化し、現在各地に野生化して見られます。 ヘビイチゴの名がついていますが「ヘビイチゴ」の仲...
野山の植物

オクチョウジザクラ

オクチョウジザクラ (バラ科サクラ属)【奥丁字桜】 (Cerasus apetala var. pilosa) 日本海側の多雪地帯に自生分布する野生種で、太平洋側に分布する「チョウジザクラ」の変種とされます。 チョウジザクラよりも花弁が大き...

タチテンノウメ

タチテンノウメ (バラ科テンノウメ属)【立天の梅】 (Osteomeles schwerinae) 小笠原諸島固有種の常緑低木で、5弁の白い花を枝先につけます。 特徴的な奇数羽状複葉の葉は小葉が13~14対ほどで、光沢のある深い緑色です。 ...
高山植物

ベニバナイチゴ

ベニバナイチゴ (バラ科キイチゴ属)【紅花苺】 (Rubus vernus) 日本のイチゴの仲間で唯一赤い花をつけ、最も高所に生育するひとつで、木イチゴとして珍しく棘をもたない日本固有種です。 白山あたりから北海道南部にかけて日本海側の多雪...
山岳の植物

オオダイコンソウ

オオダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)【大大根草】 (Geum aleppicum) 山地の草原などに咲く黄色い花で、同属の「ダイコンソウ」より高所に、「ミヤマダイコンソウ」より低地に分布する感じです。 同様の場所に生育する「カラフトダ...
野山の植物

ヒロハノカワラサイコ

ヒロハノカワラサイコ (バラ科キジムシロ属)【広葉河原柴胡】 (Potentilla niponica) 北海道と本州中部地方以北に分布し、日当たりのよい草地や砂地、河川敷などに生える多年草です。 荒地の地面に匍匐して四方に広がるように生え...
高山植物

チョウノスケソウ

チョウノスケソウ (バラ科チョウノスケソウ属)【長之助草】 (Dryas octopetala var. asiatica) 氷河期の遺存種とされる周北極植物で、元来ツンドラ地帯などに分布する寒地植物が日本の高山帯にとり残されたものです。 ...
6月

ノウゴウイチゴ

ノウゴウイチゴ (バラ科オランダイチゴ属)【能郷苺】 (Fragaria iinumae) 高山性の苺で、低地の「ヘビイチゴ」の仲間と違い園芸作物の苺に近い同属種なので、普通の苺と同様の美味な実が生ります。 北海道から東北、北陸の日本海側に...
6月

ズミ

ズミ (バラ科リンゴ属)【酸実】 (Malus toringo) 別名:コナシ、コリンゴ 初夏の高原でサクラに似た白い花が猛烈な密度で咲いていれば、大概このズミです。 リンゴに近縁な野生種で、リンゴ栽培の台木として使われてきたそうです。 秋...

サナギイチゴ

サナギイチゴ (バラ科キイチゴ属)【猿投苺】 (Rubus pungens var. oldhamii) ブナ帯などの深山の林縁に生える「木イチゴ」の仲間で、低い草の間で地を這うように生えますが落葉小低木です。 茎が蔓状に長く伸びはっきりと...

エゾノコリンゴ

エゾノコリンゴ (バラ科リンゴ属)【蝦夷小林檎】 (Malus baccata var. mandshurica) 信州の山中で頭上に白い花が満開。 時期柄「ズミ」だと思ったが、花序が全体に純白で花が大き目な感じでした。 また、雄しべが短め...

トキワサンザシ

トキワサンザシ (バラ科タチバナモドキ属)【常磐山査子】 (Pyracantha coccinea) ピラカンサ 庭園に植えられる常緑低木で、いわゆる「ピラカンサ」です。 秋から冬にてんこ盛りに実る赤い実でお馴染みですが、花もバラ科らしい白...

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)(バラ科カナメモチ属)【西洋紅要黐】 (Photinia × fraseri 'Red Robin') 最近の住宅地の生垣に最も多く見られる植木で、新芽の鮮やかな赤が特徴です。 「カナメモチ」と「オオカ...
野山の植物

カマツカ

カマツカ (バラ科カマツカ属)【鎌柄】 (Pourthiaea villosa) 低山や丘陵に生える落葉低木です。 「カマツカ」という妙な名は、材が硬く鎌の柄に使われたからだそうですが、いかつい感じの名前のわりには可憐な花が咲きます。 蕾も...
野山の植物

ザイフリボク

ザイフリボク (バラ科ザイフリボク属)【采振り木】 (Amelanchier asiatica) 別名:シデザクラ 東北南部から九州の山野に生える落葉樹です。 「采振り」とは、花を「采配」に見立てたもので、別名の「シデザクラ」は「シデコブシ...

センダイヤ

センダイヤ (バラ科サクラ属)【仙台屋】 (Prunus jamasakura 'Sendaiya') 「ヤマザクラ」の栽培品種といわれるもので、花期は「ソメイヨシノ」より数日遅い大きめの一重花です。 ヤマザクラ同様花期に赤っぽい新葉が出て...

オオカンザクラ

オオカンザクラ (バラ科サクラ属)【大寒桜】 (Cerasus x kanzakura 'Oh-kanzakura') 「カンザクラ」の園芸品種で、「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の交雑種といわれています。 「カワヅザクラ」の兄弟分とい...

カワヅザクラ

カワヅザクラ (バラ科サクラ属)【河津桜】 (Cerasus × Kanzakura ‘Kawazu-zakura’) 伊豆の河津町では今や一大観光産業となっている河津桜ですが、もとは1955年に河津川沿いで発見された品種です。 「オオシマ...
野山の植物

フユイチゴ

フユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【冬苺】 (Rubus buergeri) キイチゴの仲間ですが、晩秋から冬に実が生るので冬イチゴ。 つる性で地面を這うように生え、ツタのような感じになります。 葉は深い緑で光沢があり、ごく浅い3裂型ですが小...
野山の植物

ヤブザクラ

ヤブザクラ (バラ科サクラ属)【藪桜】 (Cerasus × subhirtella f. hisauchiana) 多摩丘陵周辺を中心とし、関東西南部の丘陵地に局所分布する桜です。 「マメザクラ」と「エドヒガン」の自然交雑種と推定されてい...
高山植物

ハゴロモグサ

ハゴロモグサ (バラ科ハゴロモグサ属)【羽衣草】 (Alchemilla japonica) ユキノシタみたいな丸い葉が特徴的な高山植物ですがバラ科です。 つる状に伸びた先に咲く花は黄緑色であまり目立たず、花が落ちて萼片だけ残ったような感じ...
6月

フジイバラ

フジイバラ (バラ科バラ属)【富士薔薇】 (Rosa fujisanensis) 「ノイバラ」に似た日本の原種野バラですが、富士・箱根・丹沢周辺の山地ブナ帯に生育します。 また、何故か紀伊半島の大峰山地、四国の赤石山系や石鎚山系にも隔離分布...