山岳の植物

高山植物

オオカラマツ

オオカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【大落葉松】(Thalictrum minus var. kemense) 別名:コカラマツ「アキカラマツ」の高山型変種で、アキカラマツより小型なので「コカラマツ」の別名があります。逆に「カラマツ...
至仏山

オガラバナ

オガラバナ (ムクロジ科カエデ属)【麻幹花】(Acer ukurunduense) 別名:ホザキカエデ亜高山に生えるカエデの仲間で、「ミネカエデ」などと同様のところに生育します。樹高数メートルの小高木で、長い葉柄の先に掌状に中裂した葉をつけ...
高山植物

リシリヒナゲシ

リシリヒナゲシ (ケシ科ケシ属)【利尻雛芥子】(Papaver fauriei)北海道・利尻島の利尻山頂上部近くの砂礫地にのみ自生する固有種で、現在自生地の個体数は減少しており、300株程度しかないといわれています。ケシ科ケシ属の植物は日本...
6月

ミヤママタタビ

ミヤママタタビ (マタタビ科マタタビ属)【深山木天蓼】(Actinidia kolomikta)「マタタビ」よりも標高の高い、または深山に生育するようで、亜高山帯の手前ぐらいでも多く見られます。マタタビと同様に花期の後半に葉先が白くなります...
山岳の植物

サガミギク

サガミギク (キク科シオン属)【相模菊】(Aster ageratoides var. harae)「シロヨメナ」の変種のひとつで、神奈川県の箱根や丹沢の山地を中心に分布するので「相模」の名がつけられています。シロヨメナより矮小で、花弁が1...
山岳の植物

チョウセンゴヨウ

チョウセンゴヨウ (マツ科マツ属)【朝鮮五葉】(Pinus koraiensis) 別名:チョウセンマツ北東アジアから朝鮮半島に多く、昔は日本には自生しないと思われていたため「朝鮮五葉松」と呼ばれます。国内では、福島県南部から岐阜県にかけて...
山岳の植物

スギヒラタケ

スギヒラタケ (担子菌類キシメジ科)【杉平茸】(Pleurocybella porrigens)木材腐朽菌の一種で、主に低山や里山の針葉樹の倒木や枯れ木に生えるキノコです。原木に半円形につき、ほぼ純白で重なり合って群生します。味や香りの良い...
山岳の植物

ヒゴシオン

ヒゴシオン (キク科シオン属)【肥後紫苑】(Aster maackii)大陸系の遺存種とされ、日本では阿蘇・くじゅう周辺にしか見られない希少種です。山地の湿地草原に生育し、「シオン」より大きめの色の濃い花を咲かせます。総苞片が丸っこく、先が...
10月

ホソバノツルリンドウ

ホソバノツルリンドウ (リンドウ科ホソバノツルリンドウ属)【細葉蔓竜胆】(Pterygocalyx volubilis) 別名:ホソバツルリンドウ「ツルリンドウ」に似て非なる、一属一種の希少種。似て非なるといっても、ツルリンドウとは全く印象...
10月

キバナノホトトギス

キバナノホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【黄花杜鵑】(Tricyrtis flava) キバナホトトギス日本固有種で、宮崎県にしか自生しない黄色いホトトギス。谷沿いの林床斜面に生育し、互生する葉には暗色の斑紋があり、茎には開出毛が疎らに生...
山岳の植物

クサヤツデ

クサヤツデ (キク科クサヤツデ属)【草八手】(Ainsliaea uniflora) 別名:ヨシノソウ(吉野草)神奈川県から近畿地方の太平洋側及び、四国、九州に自生する日本特産種です。山地の林下に生え、地下茎から多数の葉柄を出し、花期には多...
山岳の植物

ヒメモチ

ヒメモチ (モチノキ科モチノキ属)【姫黐】(Ilex leucoclada)いわゆる「日本海要素」の常緑低木で、しなやかな細い幹が這うように生え、多雪地の環境に適応しています。北海道西部から東北、北陸、山陰の日本海側の山地林床に分布します。...
10月

ミヤママスタケ

ミヤママスタケ (担子菌類ツガサルノコシカケ科)【深山鱒茸】(Laetiporus montanus)「サルノコシカケ」的に、立木や枯れ木の幹に何段にも重なり生える木材腐朽菌。鮮やかな朱色の大型のキノコで、森の中で異様な存在感を示しています...
山岳の植物

オサシダ

オサシダ (シダ植物シシガシラ科ヒリュウシダ属)【筬羊歯】(Struthiopteris amabilis)本州、四国、九州の山地の森林で、湿った岩の上や急斜面に生える単葉のシダです。同属の「シシガシラ」に極めてよく似ていますが、より小型で...
高山植物

ガンコウラン

ガンコウラン (ツツジ科ガンコウラン属)【岩高蘭】(Empetrum nigrum var. japonicum)高山帯や亜高山帯の、日当たりの良いところにマット状に広がる小さな常緑小低木です。1mm以下の細い葉が密に生え、地面を覆います。...
山岳の植物

ツルアリドオシ

ツルアリドオシ (アカネ科ツルアリドオシ属)【蔓蟻通】(Mitchella undulata)葉や花などが「アリドオシ」に似ている蔓性の草なので命名されていますが、「アリドオシ」とは別属で、独自の「ツルアリドオシ属」は日本にこの一種のみとの...
高山植物

チシマヨモギ

チシマヨモギ (キク科ヨモギ属)【千島蓬】(Artemisia unalaskensis)高山帯の草地や岩礫地の開けた場所に生えるヨモギで、高さ1mほどになります。葉は1~2回羽状に深裂し、裏面には毛が密生して白く見えます。円錐状の花序に多...
9月

オオカニコウモリ

オオカニコウモリ (キク科コウモリソウ属)【大蟹蝙蝠】(Parasenecio nikomontanus) 別名:クロベカニコウモリ一見して「カニコウモリ」かと見えますが、何となく雰囲気が違います。よく見ると葉が大きめで葉脈が深く、厚さ硬さ...
高山植物

ヒトツバヨモギ

ヒトツバヨモギ (キク科ヨモギ属)【一葉蓬】(Artemisia monophylla)ぱっと見にもヨモギの仲間と判るのですが、何となく違和感を感じます。普通のヨモギ類のように葉が切れ込まず、長楕円形の一枚葉となっています。東北から岡山あた...
9月

ミヤマセンキュウ

ミヤマセンキュウ (セリ科ミヤマセンキュウ属)【深山川笈】(Conioselinum filicinum)亜高山の草地や湿ったところに生育する、よくある感じのセリ科の植物。類似のものが多い中で、特徴は葉の形と質感。葉は2-3回3出羽状複葉の...
9月

タテヤマアザミ

タテヤマアザミ (キク科アザミ属)【立山薊】(Cirsium otayae)アザミの仲間は、地域限定の種類が多いのですが、これは「立山」の名の通り基準産地が立山で、北アルプス北部、白山、頸城山地に分布します。北アルプスでの分布範囲は、三俣蓮...
6月

ヨブスマソウ

ヨブスマソウ (キク科コウモリソウ属)【夜衾草】(Parasenecio robustus)似たようなものの多い「コウモリソウ」の仲間ですが、これは北海道に分布し、山中の湿った林下に生育します。北関東以北の本州にも分布とされていましたが、そ...
高山植物

ミヤマコウゾリナ

ミヤマコウゾリナ (キク科ヤナギタンポポ属)【深山顔剃菜】(Hieracium japonicum)本州の中部地方以北と四国の剣山に分布し、亜高山帯から高山帯の礫地や草原に生育します。「コウゾリナ」によく似ていますが、コウゾリナの高山型とい...

エゾイヌナズナ

エゾイヌナズナ (アブラナ科イヌナズナ属) 【蝦夷犬薺】(Draba borealis) 別名:シロバナノイヌナズナ北海道の海岸から山地~亜高山まで、岩場に生える白花で北方系の「イヌナズナ」です。同時期、同所的に咲く「タカネグンバイ」に似て...
6月

リシリゲンゲ

リシリゲンゲ (マメ科オヤマノエンドウ属)【利尻紫雲英】(Oxytropis campestris ssp. rishiriensis)花の形が「ゲンゲ(レンゲソウ)」に似ているため「ゲンゲ」の名がついていますが、同じマメ科でも「オヤマノエ...
山岳の植物

イワキンバイ

イワキンバイ (バラ科キジムシロ属)【岩金梅】(Potentilla ancistrifolia var. dickinsii)「キジムシロ」の仲間で「ミヤマキンバイ」によく似ていますが、亜高山帯より低い高度の山地に多い感じです。葉が基本3...
高山植物

イワツツジ

イワツツジ (ツツジ科スノキ属)【岩躑躅】(Vaccinium praestans)北海道の亜高山帯の林縁や岩礫地などに、とても小さな花を咲かせます。筒状鐘形の花は長さ1cmにも満たない小ささで、先端が5裂しますが大きく開くことはありません...
高山植物

タカネマツムシソウ

タカネマツムシソウ (スイカズラ科マツムシソウ属)【高嶺松虫草】(Scabiosa japonica var. alpina) 別名:ミヤママツムシソウ「マツムシソウ」の高山型変種で、本州の中部地方以北と四国の一部山岳に分布。亜高山帯~高山...
6月

レブンシオガマ

レブンシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)【礼文塩釜】(Pedicularis chamissonis var. rebunensis)礼文島の固有変種で、「キタヨツバシオガマ」の大型のもの。背丈が50-60cm以上にもなり、葉が5-6...
高山植物

タカネヤハズハハコ

タカネヤハズハハコ (キク科ヤマハハコ属)【高嶺矢筈母子】(Anaphalis alpicola) 別名:タカネウスユキソウ北アルプス、南アルプス、早池峰山、北海道の一部高山に分布し、高山帯の礫地や岩場、草地に生育します。ヘラ型の葉は付け根...
高山植物

ヒメクワガタ

ヒメクワガタ (オオバコ科クワガタソウ属)【姫鍬形】(Veronica nipponica)北アルプスでも中北部、飯豊、月山、鳥海山、白山など東北~北陸日本海側の山に分布する高山植物です。葉に葉柄が無く、株立するのでごちゃごちゃした感じで高...
高山植物

ミヤマタンポポ

ミヤマタンポポ (キク科タンポポ属)【深山蒲公英】(Taraxacum alpicola) 別名:タテヤマタンポポ高山性のタンポポで、北アルプス北部、白山、妙高山、戸隠山などに生育しています。標高2000-3000mの高山帯に生育し、開けた...
山岳の植物

タンザワイケマ

タンザワイケマ (キョウチクトウ科イケマ属)【丹沢生馬】(Cynanchum caudatum var. tanzawamontanum)山地に生える蔓性植物の「イケマ」の変種で、丹沢や富士山周辺の山地に分布します。イケマとほぼ同じ感じです...
山岳の植物

ウチョウラン

ウチョウラン (ラン科ウチョウラン属)【羽蝶蘭】(Hemipilia graminifolia var. graminifolia)背丈5-20cmほどの小柄で可憐な野生蘭です。主に関東以西の低山の岩場に自生し、白と紅紫色の花を咲かせます。...
7月

カナウツギ

カナウツギ (バラ科コゴメウツギ属)【金空木】(Stephanandra tanakae)同属の「コゴメウツギ」によく似た低木ですが、白い5弁花はやや大きく、5枚の花弁と5枚の萼片が重なり合って複雑な形に見えます。葉が独特の形で、先端が尾状...
山岳の植物

キンレイカ

キンレイカ (スイカズラ科オミナエシ属)【金鈴花】(Patrinia triloba var. palmata)亜高山に咲く「コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)」によく似ていますが、5裂した花がやや大きめではっきりした距をもつところが特徴で...
野山の植物

ホロムイイチゴ

ホロムイイチゴ (バラ科キイチゴ属)【幌向苺】(Rubus chamaemorus)氷河期遺存とみられる寒地性のキイチゴで、北海道の泥炭地に生育し、本州では栗駒山や吾妻連峰などに隔離分布しています。キイチゴ類には珍しく、雌雄異株で、実は熟す...
6月

グンナイキンポウゲ

グンナイキンポウゲ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【郡内金鳳花】(Ranunculus grandis var. mirissimus)キンポウゲ(ウマノアシガタ)の地域変種のようで、山梨県の東部「郡内地方」に分布するという名称です。「グンナ...

ハルニレ

ハルニレ (ニレ科ニレ属)【春楡】(Ulmus davidiana var. japonica) エルム日本全国に見られますが、元来、中部地方以北に分布する北方系の樹木です。丘陵や山地の撹乱された傾斜地や河畔林に多く、湿った場所に生えます。...

レブンハナシノブ

レブンハナシノブ (ハナシノブ科ハナシノブ属)【礼文花忍】(Polemonium caeruleum subsp. laxiflorum f. insulare)「ハナシノブ科」という科は、「シバザクラ」や「クサキョウチクトウ(オイランソウ...