ケチョウセンアサガオ (ナス科チョウセンアサガオ属)【毛朝鮮朝顔】
(Datura wrightii) 別名:アメリカチョウセンアサガオ
いわゆる「チョウセンアサガオ」の仲間は何種類かありますが、これは花柄などに微毛が密生する大型のもの。
北アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用と薬用として栽培され、その後各地で野生化しています。
同類の「チョウセンアサガオ」は似ていますがインド原産で毛が無く、「ヨウシュチョウセンアサガオ」は小型で葉に不定形の大きな鋸歯があります。
全草、アトロピン、スコポラミンなどのアルカロイド毒性をもち、それらの原料にもなります。
白い花は5弁が融合したような漏斗型で、「キダチチョウセンアサガオ」同様に「エンジェルトランペット」の異名をもちます。
ただし、「キダチチョウセンアサガオ」は花の形はそっくりですが別科の植物となります。
この花は、夕方から翌朝まで咲く一夜花だそうです。
花のあとの果実は棘だらけの禍々しい姿で、中に種子がたくさん入っています。