早池峰山

日本百名山のひとつであり、花の百名山でもある、岩手県の早池峰山(標高1917m)は、北上山地のほぼ中央に位置し、高山植物の宝庫として有名です。

全山が特異な植生を育む蛇紋岩でできているため、標高が低い割には高山性の花や固有種率が高く、尾瀬の至仏山や北アルプスの八方尾根などと並び称されています。

高山植物

タカネサギソウ

タカネサギソウ (ラン科ツレサギソウ属)【高嶺鷺草】(Platanthera mandarinorum subsp. maximowicziana)似たものが多い「ツレサギソウ属」の中で、亜高山から高山帯の草地に生える背の低いランです。似た...
高山植物

コイワカガミ

コイワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【小岩鏡】(Schizocodon soldanelloides var. soldanelloides f. alpinus)「イワカガミ」の高山型品種で、花は同様ですが葉や全体が小型です。主に中部...
高山植物

ナンブトウウチソウ

ナンブトウウチソウ (バラ科ワレモコウ属)【南部唐打草】(Sanguisorba obtusa)早池峰山の蛇紋岩地帯に固有の特産種で、高山帯の岩場にだけ生育します。北アルプスなどに咲く、よく似た「カライトソウ」よりもずっと小型で色も薄いもの...
高山植物

サマニヨモギ

サマニヨモギ (キク科ヨモギ属)【様似蓬】(Artemisia arctica subsp. sachalinensis)「サマニ(様似)」の名(北海道日高地方)があるように、北海道の山にに分布する高山植物ですが、本州でも早池峰山、八幡平に...
高山植物

ミヤマシオガマ

ミヤマシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)(ゴマノハグサ科)【深山塩竃】(Pedicularis apodochila)シオガマギク属の高山植物の代表的なものですが、同属他種と比べて花期が早めなので、梅雨明けごろの高山ではすでに花が終わ...
高山植物

ナンブトラノオ

ナンブトラノオ (タデ科イブキトラノオ属)【南部虎の尾】(Bistorta hayachinensis)「イブキトラノオ」や「ハルトラノオ」「クリンユキフデ」などの仲間ですが、ピンク色の花を咲かせる早池峰山固有種です。濃色で厚手の根生葉の間...
高山植物

ミヤマヤマブキショウマ

ミヤマヤマブキショウマ (バラ科ヤマブキショウマ属)【深山山吹升麻】(Aruncus dioicus var. astilboides)「ヤマブキショウマ」の高山型蛇紋岩変種であり、早池峰山の特産固有種です。普通のヤマブキショウマよりも明ら...
高山植物

ハヤチネウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【早池峰薄雪草】(Leontopodium hayachinense)学名(種小名)にも「hayachine」と付くように、岩手県・早池峰山の特産種です。至仏山の「ホソバヒナウスユキソウ」と同様...
高山植物

コミヤマハンショウヅル

コミヤマハンショウヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【小深山半鐘蔓】(Clematis alpina subsp. ochotensis var. fauriei)「ハンショウヅル」の高山型が「ミヤマハンショウヅル」ですが、「コミヤマハン...
高山植物

チシマフウロ

チシマフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【千島風露】(Geranium erianthum)本州中部で「フウロソウ」といえば、「ハクサンフウロ」や「アサマフウロ」を思い起こしますが、北海道ではこの「チシマフウロ」や「エゾフウロ」が主力のよ...
至仏山

キンロバイ

キンロバイ (バラ科キンロバイ属)【金露梅】(Dasiphora fruticosa)亜高山帯から高山帯に生える低木ですが、主に蛇紋岩地や石灰岩地に生育し分布する山域が限られます。北海道の崕山、芦別岳、アポイ岳、本州では早池峰山、焼石岳、船...
6月

ミヤマアズマギク

ミヤマアズマギク (キク科ムカシヨモギ属)【深山東菊】(Erigeron thunbergii subsp. glabratus)「アズマギク」の高山型亜種で、北海道、東北の一部山地、白馬山系などに生育します。園芸品のような綺麗なうす紫の野...
至仏山

ウスユキソウ

ウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【薄雪草】(Leontopodium japonicum)ウスユキソウというと高山植物のイメージがあるが、単に「ウスユキソウ」というのは、いわゆる「エーデルワイス」的な完全な高山種ではなく、全国の低山か...
高山植物

ミヤマヤナギ

ミヤマヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属) 【深山柳】(Salix reinii) 別名:ミネヤナギ亜高山から高山帯に生育する低木で、本州中部以北から北海道に分布します。風衝地では地面に這うように生えることが多いですが、低地の風当たりのないところで...
至仏山

シラネニンジン

シラネニンジン (セリ科シラネニンジン属)【白根人参】(Tilingia ajanensis)中部以北~北海道の高山~亜高山に生える普通種ですが、変異が多く、またセリ科には似た花がたいへん多いので区分には苦労します。葉の切れ込みが中程度で茎...
6月

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ (ツツジ科ツガザクラ属)【青の栂桜】(Phyllodoce aleutica)ハイマツ帯や岩礫地などの高山帯に生える「ツガザクラ」の仲間で、花がうす緑なので「青の」と呼ばれています。どれも草ではなくたいへん小さな低木です,...
高山植物

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ (キンポウゲ科オダマキ属)【深山苧環】(Aquilegia flabellata var. pumila)「ヤマオダマキ」の高山種で、たいへん鮮やかな紫色になり、園芸用のオダマキの原種となっています。本州中部以北の亜高山から...
高山植物

ホソバイワベンケイ

ホソバイワベンケイ (ベンケイソウ科イワベンケイ属)【細葉岩弁慶】(Rhodiola ishidae) 別名:アオノイワベンケイ北海道から東北地方に分布する高山型のベンケイソウ。普通の「イワベンケイ」よりも細長い葉なので「ホソバ」ですが、葉...
6月

カラマツソウ

カラマツソウ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【落葉松草】(Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium)花弁が無く蕊だけの独特な花は、とても繊細な美しさがあります。カラマツソウの仲間でも「ミヤマカラ...
至仏山

ハクサンチドリ

ハクサンチドリ (ラン科ハクサンチドリ属)【白山千鳥】(Dactylorhiza aristata)高山植物の代表格のひとつで、高山のランの中でも、もっとも華やかな花のひとつです。遠目にはシオガマ類にも似ていますが、色も形ももっとずっとシャ...
高山植物

コバイケイソウ

コバイケイソウ (APG:シュロソウ科シュロソウ属)(ユリ科)【小梅蕙草】(Veratrum stamineum)日当たりのよい草地や湿地にたくさん生え、高原や夏山の景観に欠かせない花です。実は猛毒アルカロイド成分を含む毒草で、そのため鹿の...
至仏山

コメツツジ

コメツツジ (ツツジ科ツツジ属)【米躑躅】(Rhododendron tschonoskii)必ずしも高山性というわけではありませんが、けっこう標高の高い稜線のところに咲いています。日当たりのよい開けた岩場がちの尾根上や山腹でよく見られます...
6月

チングルマ

チングルマ (バラ科ダイコンソウ属)【稚児車】(Geum pentapetalum)代表的な高山植物ですが、これは実は「草」ではなく「木」です。梅っぽい素朴な白花は誰にでも好まれる種類でしょう。花の終わった後の穂状の実が特徴で、名前の由来に...
至仏山

ホソバツメクサ

ホソバツメクサ (ナデシコ科タカネツメクサ属)【細葉爪草】(Minuartia verna var. japonica)名の通り葉がたいへん細く、ごちゃごちゃした感じで生えます。同属の「タカネツメクサ」に比べると花が小さく花弁の先がが尖って...
高山植物

ハクサンシャクナゲ

ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)【白山石楠花】(Rhododendron brachycarpum)北海道から四国にかけての亜高山帯からハイマツ帯にかけて、初夏から夏の山の象徴的な景色ですね。花の色は地域や個体によってピンク色から白色...
至仏山

タカネナデシコ

タカネナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【高嶺撫子】(Dianthus superbus var. speciosus)「エゾカワラナデシコ」の高山型で、カワラナデシコの花をさらに細く裂いたような、たいへん繊細な花弁です。エゾカワラナデシコ...
高山植物

ミヤマバイケイソウ

ミヤマバイケイソウ (シュロソウ科シュロソウ属)(ユリ科)【深山梅蕙草】(Veratrum alpestre)「コバイケイソウ」に似た葉ですが、不思議な感じの独特の緑の花です。「バイケイソウ」の高山型ということですが、同じであるとする説もあ...
高山植物

ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)(ゴマノハグサ科)【四葉塩釜】(Pedicularis japonica)特徴的な葉が4枚輪生することから「ヨツバ」と言われますが実際には3枚のことも多いようです。茎の先端に花序をつけ、紅紫色の...
6月

ミヤマカラマツ

ミヤマカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【深山落葉松】(Thalictrum filamentosum var. tenurum)カラマツソウの仲間は何種類もあって、多くは花の部分だけ見てもまず区別ができません。写真を取る場合には必ず...
高山植物

マルバシモツケ

マルバシモツケ (バラ科シモツケ属)【丸葉下野】(Spiraea betulifolia)「イワシモツケ」とよく似て区別しづらいが、雄蕊が花弁から突き出している。葉はイワシモツケより鋸歯が目立つようである。本州中部以北から北海道に分布する高...
至仏山

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ (バラ科ヤマブキショウマ属)【山吹升麻】(Aruncus dioicus var. kamtschaticus)この手の「ショウマ」の名のつく類はいくつかあり、「トリアシショウマ」などは、ちょっと見分けがつかないほどそっく...
野山の植物

キバナノコマノツメ

キバナノコマノツメ (スミレ科スミレ属)【黄花の駒の爪】(Viola biflora)「黄花の駒の爪」という、「スミレ」という名がつかないスミレ。「コマノツメ」とは、腎円形の葉の形状が馬の蹄(駒の爪)に似ていることからついたということです。...