ミスミソウ (キンポウゲ科ミスミソウ属)【三角草】
(Hepatica nobilis var. japonica) 俗称:ユキワリソウ
本州中部以西から九州にかけて分布する多年草で、「雪割草」として有名な北陸~東北日本海側の「オオミスミソウ」と比べると小型で花色も白色を中心とした地味めなものが多いようです。
特に関東近辺の自生種では、ほぼ白色の花となり花びら(萼片)も細く繊細な感じです。
見た感じとしては、たいへん小さな「アズマイチゲ」といった印象です。
新潟などに咲くオオミスミソウが異常に華やかな色彩のバリエーションなのに対して、太平洋側のミスミソウは白色ですが、雪解けの中に咲くオオミスミソウと冬枯れの林に咲くミスミソウと、どちらも環境の中で目立つように淘汰されてきたという説があります。
実際にまだ緑のない林内で、落ち葉の中から咲くミスミソウの純白は、小さいながらも際立った存在感を示しています。
ちなみに、この花の白い花びらは萼片で、萼のような大きな三角の葉は苞葉です。
萼片の枚数は不定で、おおむね6~10枚ほどです。
雄しべの葯は白色であることが多い感じですが、ピンク色を帯びたり淡赤の線が入ったりすることがあります。
花柄には長毛が生えています。
葉は名前の通り三角形で先端が尖り、時に斑が入ることがあります。
日本におけるミスミソウの仲間はおおむね下記の4種類(品種)とされます。
・ミスミソウ (Hepatica nobilis var. japonica f. japonica)
・オオミスミソウ (Hepatica nobilis var. japonica f. magna)
・スハマソウ (Hepatica nobilis var. japonica f. variegata)
・ケスハマソウ (Hepatica nobilis var. japonica f. pubescens)
分布的にはそれぞれ棲み分けている感じで、スハマソウは関東から東北にかけての太平洋側、オオミスミソウは北陸から東北の日本海側、ケスハマソウは近畿から瀬戸内海沿岸、そしてミスミソウは関東西部から西の太平洋側、及び何故か山陰地方から九州の東部あたりとなっています。
ミスミソウが太平洋側と山陰というのが、ちょっと解せないところではあります。
関東近辺では野生の生育地が極端に限られるようで、その他の地域でも生育地はたいへん少ないようです。
関東近郊で野草園や山林公園なので見られるものは、ほぼ全てが植栽で、公園なのでは多くが園芸品種由来のものではないかと思われます。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧 (NT)
山梨県:絶滅危惧種ⅠB類 (EN)




















