絶滅危惧種

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絶滅
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絶滅危惧II類
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準絶滅危惧
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我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 飼育・栽培下でのみ存続している種 絶滅の危機に瀕している種 ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

ウチョウラン

ウチョウラン (ラン科ウチョウラン属)【羽蝶蘭】 (Hemipilia graminifolia var. graminifolia) 背丈5-20cmほどの小柄で可憐な野生蘭です。 主に関東以西の低山の岩場に自生し、白と紅紫色の花を咲かせ...

カナウツギ

カナウツギ (バラ科コゴメウツギ属)【金空木】 (Stephanandra tanakae) 同属の「コゴメウツギ」によく似た低木ですが、白い5弁花はやや大きく、5枚の花弁と5枚の萼片が重なり合って複雑な形に見えます。 葉が独特の形で、先端...
6月

グンナイキンポウゲ

グンナイキンポウゲ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【郡内金鳳花】 (Ranunculus grandis var. mirissimus) キンポウゲ(ウマノアシガタ)の地域変種のようで、山梨県の東部「郡内地方」に分布するという名称です。 「...
6月

レブンコザクラ

レブンコザクラ (サクラソウ科サクラソウ属)【礼文小桜】 (Primula farinosa subsp. modesta var. matsumurae) 高山系のサクラソウの仲間ですが、「コイワザクラ」などの系列ではなく、「ユキワリソウ...
6月

キバナノショウキラン

キバナノショウキラン (ラン科ショウキラン属)【鍾馗蘭】 (Yoania amagiensis) 落葉広葉樹林の林下にひっそりと咲く、菌従属栄養植物(腐生植物)。 沢沿いなど湿気の多いところに生え、地中の菌類から栄養分を得て自身では光合成を...

ケショウヤナギ

ケショウヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【化粧柳】 (Salix arbutifolia) 上高地の梓川の景観を形作る要素のひとつとして、たいへん有名なヤナギです。 しかし、上高地には他にも「オノエヤナギ」や「イヌコリヤナギ」「オオバヤナギ」「...

ヒメムヨウラン

ヒメムヨウラン (ラン科サカネラン属)【姫無葉蘭】 (Neottia acuminata) 本州中部以北と北海道に分布し、亜高山帯下部などの針葉樹林下に生える菌従属栄養性の小さなランです。 「ムヨウラン」と同様、葉緑素をもたず光合成をしない...

ネムロシオガマ

ネムロシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)【根室塩竈】 (Pedicularis schistostegia) 高山や亜高山に咲く「シオガマ」の仲間は、「ヨツバシオガマ」や「タカネシオガマ」など紅紫色の花のものが多く、白系のものは「エゾ...

アツモリソウ

アツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【敦盛草】 (Cypripedium macranthos var. speciosum) 日本の野生蘭の中でも、たいへんレアで人気が高く、それだけに盗掘などの被害も多い「アツモリソウ属」の代表です。 ...
6月

キバナノアツモリソウ

キバナノアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属) 【黄花敦盛草】 (Cypripedium yatabeanum) キバナアツモリ アツモリソウ属特有の、大きな袋状の唇弁をもち、独特のまだら模様が迷彩パターンのようで面白い花です。 「アツモリ...
野山の植物

レブンアツモリソウ

レブンアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【礼文敦盛草】 (Cypripedium macranthos var. flavum) 北海道の礼文島固有種にて、世界で礼文島だけに生育する野生ランです。 「ホテイアツモリソウ」の変種で、クリー...

ホシザキユキノシタ

ホシザキユキノシタ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【星咲雪ノ下】 (Saxifraga stolonifera f. aptera) 「ユキノシタ」の一品種で、基本的には普通のユキノシタと同じですが、花の形が特異なものです。 通常のユキノシタ...

イワツクバネウツギ

イワツクバネウツギ (スイカズラ科イワツクバネウツギ属)【岩衝羽根空木】 (Zabelia integrifolia) 本州中部以西から四国、九州に隔離的に分布する低木で、「ツクバネウツギ」に似た花をつけますが、独自の一属一種の日本固有種で...

クモイコザクラ

クモイコザクラ (サクラソウ科サクラソウ属)【雲居小桜】 (Primula reinii var. kitadakensis) 山岳地の岩場に咲くサクラソウの仲間は地域によって各種ありますが、これは「コイワザクラ」の変種。 南アルプス、八ヶ...
野山の植物

サワトラノオ

サワトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【沢虎の尾】 (Lysimachia leucantha) 別名:ミズトラノオ 川岸や原野などの低地の湿地に生育し、ヨシ原の中に細い茎を直立して三角錐型の穂状の花序をつけます。 花は花序の下から咲...
高山植物

ヒダカソウ

ヒダカソウ (キンポウゲ科キタダケソウ属)【日高草】 (Callianthemum miyabeanum) 世界中で、日高山脈のアポイ岳や幌満岳周辺だけに特産する固有種。 アポイ岳のカンラン岩による超塩基性土壌に特化した植物で、石灰岩に特化...

チチブイワザクラ

チチブイワザクラ (サクラソウ科サクラソウ属)【秩父岩桜】 (Purimura reinii var. rhodotricha) 「コイワザクラ」の変種で、秩父の武甲山にのみ生育する固有種。 コイワザクラとほぼ同様ですが、花が大きめで葉柄や...

ヒメアマナ

ヒメアマナ (ユリ科キバナノアマナ属)【姫甘菜】 (Gagea japonica) 「アマナ」とは別属の「キバナノアマナ属」に属し、「キバナノアマナ」によく似ていますが、ずっと小さく弱々しい花です。 6枚の花被片の外側が薄緑になっている点な...
野山の植物

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】 (Scutellaria longituba) 「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。 小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。 花は...

ヒュウガオウレン

ヒュウガオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【日向黄蓮】 (Coptis minmamitaniana) 「バイカオウレン」の仲間の分類が見直され、2004年に「シコクバイカオウレン」とともに新種となったものです。 ストロンを出さないこと、...
10月

アケボノシュスラン

アケボノシュスラン (ラン科シュスラン属)【曙繻子蘭】 (Goodyera foliosa var. laevis) シュスラン属の仲間には「シュスラン」をはじめ、「ベニシュスラン」「ミヤマウズラ」などがありますが、これは「ミヤマウズラ」に...
野山の植物

ツルギキョウ

ツルギキョウ (キキョウ科ツルニンジン属)【蔓桔梗】 (Codonopsis javanica subsp. japonica) 関東地方以西から九州に分布し、山地の沢沿いの半日蔭の林縁に稀に見られる蔓植物です。 同属の「ツルニンジン」や「...
10月

チチブリンドウ

チチブリンドウ (リンドウ科シロウマリンドウ属)【秩父竜胆】 (Gentianopsis contorta) 別名:ヒロハヒゲリンドウ 石灰岩地帯の岩礫地や草地などに稀に生え、5-15cmほどの弱々しい感じのする小さな草です。 普通の「リン...
9月

ヒメヒゴタイ

ヒメヒゴタイ (キク科トウヒレン属)【姫平江帯】 (Saussurea pulchella) 「姫」の名がついていますが、立派に高さ1m以上になる草原性のトウヒレンです。 最大の特徴は丸い総苞部分がピンク色のくす玉のようになっていること。 ...
野山の植物

アキザキヤツシロラン

アキザキヤツシロラン (ラン科オニノヤガラ属)【秋咲八代蘭】 (Gastrodia confusa) 昼でも薄暗い、荒れた竹林の落ち葉や朽ちた竹が横たわる中にひっそりと生える、とても花とも思えないようなランの花です。 葉緑素を持たず光合成を...
野山の植物

クロヤツシロラン

クロヤツシロラン (ラン科オニノヤガラ属)【黒八代蘭】 (Gastrodia pubilabiata) 葉緑素をもたない、つまり光合成を放棄したランの花です。 いわゆる菌従属栄養植物の仲間で、地中の菌類ネットワークの栄養素に依存して生きてい...
9月

キクアザミ

キクアザミ (キク科トウヒレン属)【菊薊】 (Saussurea ussuriensis) 「アザミ」の名をもちアザミに似ていますが、アザミに非ずのトウヒレンです。 日当たりのよい山地草原に生え、直立して高さ1m以上になります。 花序は茎先...
9月

サガミジョウロウホトトギス

サガミジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【相模上臈杜鵑草】 (Tricyrtis ishiiana) ホトトギス属の中の一群の、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホタルブクロのような釣鐘型の黄色い...
9月

スルガジョウロウホトトギス

スルガジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【駿河上臈杜鵑草】 (Tricyrtis ishiiana var. surugensis) ホトトギス属の中の一群の、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホ...
山岳の植物

シラヒゲソウ

シラヒゲソウ (ニシキギ科ウメバチソウ属)【白髭草】 (Parnassia foliosa var. foliosa) 「白髭」の名から、サンタクロースのような「ひげじい」を連想してしまいますが、高原に咲く繊細で可憐な花です。 茎の先端に一...
野山の植物

シロテンマ

シロテンマ (ラン科オニノヤガラ属)【白天麻】 (Gastrodia elata var. pallens) 菌従属栄養性のランで、光合成を行わずナラタケ属の菌から養分を得る、葉のない植物です。 「オニノヤガラ」や「アオテンマ」に似た姿で白...
野山の植物

レブンソウ

レブンソウ (マメ科オヤマノエンドウ属)【礼文草】 (Oxytropis megalantha) その名の通り北海道礼文島の固有種で、高山植物の「オヤマノエンドウ」の近縁種です。 葉は奇数羽状複葉で小葉は17-23個。 長く伸びた花茎の先に...
6月

ハクロバイ

ハクロバイ (バラ科キンロバイ属)【白露梅】 (Dasiphora fruticosa var. mandshurica) 別名:ギンロバイ【銀露梅】 亜高山帯から高山帯の石灰岩地などに稀に生える落葉低木で、「キンロバイ」の変種とされていま...
6月

ムシャリンドウ

ムシャリンドウ (シソ科ムシャリンドウ属)【武者竜胆】 (Dracocephalum argunense) 「リンドウ」の名を持ちますが、「リンドウ」とは全く異なるシソ科の花で、「ラショウモンカズラ」に似ています。 ラショウモンカズラよりも...
高山植物

エゾウスユキソウ

エゾウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【蝦夷薄雪草】 (Leontopodium discolor) 別名、レブンウスユキソウ 礼文島やニペソツ山など、北海道の限られた地域に限定的に生育するウスユキソウです。 葉は茎の下部に10-20度...
野山の植物

ヒメユリ

ヒメユリ (ユリ科ユリ属)【姫百合】 (Lilium concolor) 東北南部以南から四国、九州の山地に稀に咲く小型の百合。 「コオニユリ」などのように花被片が反り返らず、花は上向きに咲きます。 花色はとても鮮やかな濃い朱赤で、内側に濃...
野山の植物

フナバラソウ

フナバラソウ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【舟腹草】 (Vincetoxicum atratum) ほぼ日本全国に分布しますが、ほとんどの所で絶滅危惧指定となっています。 里山や山地の草原に生育しますが、生育適地の茅場や棚田など人手が適...

カミコウチテンナンショウ

カミコウチテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【上高地天南星】 (Arisaema nikoense subsp. brevicollum) 「上高地」の名の通り、上高地など長野・岐阜県境の北アルプス南部周辺と、福井県白山の亜高山...

ヒトツボクロ

ヒトツボクロ (ラン科ヒトツボクロ属)【一黒子】 (Tipularia japonica) 特徴的な葉を一枚だけ地面に生やし、そこから花茎を伸ばして5-10個の花をつける小さな地生ランです。 葉は中央に白線が入り、縁が細かく波打ち、裏面が赤...

ベニバナヤマシャクヤク

ベニバナヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【紅花山芍薬】 (Paeonia obovata) 何とも言いようがない、美しくも儚い紅色の花。 山地の落葉広葉樹林内にひっそりと咲きます。 単に「ヤマシャクヤク」の赤花かと思っていましたが、じつ...