サワトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【沢虎の尾】
(Lysimachia leucantha) 別名:ミズトラノオ
川岸や原野などの低地の湿地に生育し、ヨシ原の中に細い茎を直立して三角錐型の穂状の花序をつけます。
花は花序の下から咲き上がり、花冠は5裂し丸っこい花弁です。
雄蕊は5本で、薄紫色の葯をつけます。
関東から九州にかけて点々と僅かな群生地がありますが、低地湿原の存在自体が僅少なのでどこも非常に少なくなっています。
静岡県富士市の浮島ヶ原は、市の天然記念物に指定され、自然公園として保護管理されており、サワトラノオのまとまった群生地として知られています。
同属の「トウサワトラノオ」に似ていますが、花弁の形と葯の色が違います。
また、「ミズトラノオ」の別名がありますが、これはシソ科で標準和名をもつ花があります。
環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類 (EN)
埼玉県:絶滅危惧ⅠA類 (CR)
静岡県:絶滅危惧ⅠB類 (EN)
大阪府:絶滅危惧Ⅰ類
福岡県:絶滅危惧ⅠA類 (CR)
佐賀県:絶滅危惧Ⅰ類
熊本県:絶滅危惧ⅠA類 (CR)
宮崎県:絶滅危惧ⅠA類
鹿児島県:絶滅危惧Ⅱ類