コイチヨウラン (ラン科コイチヨウラン属)【小一葉蘭】
(Ephippianthus schmidtii)
名前からすると「イチヨウラン」の小型版のようですが、全く別属で「ハコネラン」と同属の小さな地生蘭です。
本州中部以北と北海道、四国の一部に分布し、亜高山帯の樹林林下に生育します。
一枚だけつける葉は、あまりこの手の蘭っぽくない形と葉脈で、葉柄で立ち上がります。
細く直立した花茎の先に、うす黄色の花を2-7個まばらにつけます。
ハコネランと同属とはいえ、ぱっと見の印象は花の色と花序の感じがだいぶ違うようです。
個々の花の形はハコネランに似ていますが、ハコネランに見られる唇弁のギザギザがありません。
15都道府県で絶滅危惧指定。