ナンブトウウチソウ (バラ科ワレモコウ属)【南部唐打草】
(Sanguisorba obtusa)
早池峰山の蛇紋岩地帯に固有の特産種で、高山帯の岩場にだけ生育します。
北アルプスなどに咲く、よく似た「カライトソウ」よりもずっと小型で色も薄いものとなります。
近縁種の「タカネトウウチソウ」は白色の花で、北海道と中部、関東に分布し東北にはありません。
代わりに、早池峰山を含む東北地方の山には「シロバナトウウチソウ」が分布します。
花弁は無く、4個の萼片と4本の雄しべが目立ち、花穂の先端から下に向け開花してゆきます。
小葉は鋸歯のある楕円形で「ワレモコウ」の仲間とほぼ同様です。
環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類 (EN)
岩手県:絶滅危惧Ⅰ類