東北から北陸、山陰にかけての日本海側の多雪地帯では他にない気候要素に適応した植物群が見られ、これを日本海要素植物と称しています。
これらは単に寒冷地の植物というわけではなく、そこまで低温ではないのに深い積雪が長期間積もっている特殊気候によるもので、1月の積雪50cm以上というのが概ねの目安となっています。
この要素に当てはまる植物は、概ね200種以上が数えられるとされます。
多雪地に特有の植物の特徴としては、常緑樹では低木化が見られ(ヒメアオキ、エゾユズリハ、ユキツバキ、ヒメモチなど)、落葉樹や草本では葉の大型化、広葉化(マルバマンサク、スミレサイシン、オオイワカガミなど)、が見られます。
また、他の植物が生きづらい環境に生き残った古い植物として、シラネアオイ・オサバグサ・トガクシショウマの一属一種の遺存固有種が挙げられます。