マルバネコノメソウ

マルバネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【丸葉猫の目草】(Chrysosplenium ramosum) 別名:マルバネコノメ近畿地方以北の山地の林下の湿った場所に生えます。花期に根生葉は無く、走出枝が多数出て、茎葉は対生で丸く葉...

クルマバツクバネソウ

クルマバツクバネソウ (シュロソウ科ツクバネソウ属)【車葉衝羽根草】(Paris verticillata)深山や亜高山に生育する「ツクバネソウ」の仲間で、ツクバネソウが4枚葉なのに対して6-8枚の葉が輪生します。葉序はちょうど「キヌガサソ...

ルイヨウショウマ

ルイヨウショウマ (キンポウゲ科ルイヨウショウマ属)【類葉升麻】(Actaea asiatica) 2021/05/23 長野県比較的深山の森の中に生え、3出複葉の葉が「サラシナショウマ」などに似るので升麻の名がついています。短いブラシ状の...

シロバナエゾノタチツボスミレ

シロバナエゾノタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【白花蝦夷の立坪菫】(Viola acuminata f. alba)そもそも、「エゾノタチツボスミレ」は白っぽい紫や白花が多いようで、白花を「f. alba」として品種分けする必要があるの...

ヒゲネワチガイソウ

ヒゲネワチガイソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【髭根輪違草】(Pseudostellaria palibiniana)「ワチガイソウ」の仲間で、似ていますが花や葉が細く、もう少し標高の高めのところに咲く種類です。ワチガイソウは5弁花ですが...
野山の植物

エゾノタチツボスミレ

エゾノタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【蝦夷の立坪菫】(Viola acuminata)「蝦夷」の名がついていますが、北海道限定ではなく本州中部域まで分布します。とはいえ、やはり北方系のようで、本州中部では山地性という感じで標高の高い高...

アズマシライトソウ

アズマシライトソウ (シュロソウ科シライトソウ属)【東白糸草】(Chionographis hisauchiana subsp. hisauchiana)「シライトソウ」の亜種または変種とされる種類で、埼玉県~東京都の山地の林下に生育します...

ジャケツイバラ

ジャケツイバラ (マメ科ジャケツイバラ属)【蛇結茨】(Biancaea decapetala)「イバラ」の名をもちますが、葉を見れば判るようにマメ科の植物です。茨の名の通り硬くて鋭い棘があり、つる性で他の木に絡んで伸びますが、「フジ」と同様...
9月

オカタツナミソウ

オカタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【丘立浪草】(Scutellaria brachyspica)タツナミソウの仲間も多くの種類があり、なかなか分かりにくいですが、これは「オカ」の名が付くように低山や丘陵地に多い種類です。「タツナミソ...
野山の植物

ヤビツギンラン

ヤビツギンラン (ラン科キンラン属)【矢櫃銀蘭】(Cephalanthera erecta f. pelorica)「ギンラン」には、稀に蘭の花の基本形である唇弁が花弁化して放射相称花となるものがあります。「キンラン」における「ツクバキンラ...
野山の植物

レンリソウ

レンリソウ (マメ科レンリソウ属)【連理草】(Lathyrus quinquenervius)河川沿いの湿地や丘陵地の谷戸などに自生するマメ科の花で、「カラスノエンドウ」の3倍ほどの大きめの花を咲かせます。草むらの中に回りの空気に滲むような...

ナツノハナワラビ

ナツノハナワラビ (シダ植物ハナヤスリ科ハナワラビ属)【夏の花蕨】(Botrychium virginianum)「フユノハナワラビ」などと同様に羽状複葉の栄養葉の上に胞子葉を突き出す形状です。夏緑性のシダで、胞子穂を初夏に出すので夏のハナ...

トキワサンザシ

トキワサンザシ (バラ科タチバナモドキ属)【常磐山査子】(Pyracantha coccinea) ピラカンサ庭園に植えられる常緑低木で、いわゆる「ピラカンサ」です。秋から冬にてんこ盛りに実る赤い実でお馴染みですが、花もバラ科らしい白い可愛...
野山の植物

ミズキ

ミズキ (ミズキ科ミズキ属)【水木】(Cornus controversa)日本全国に分布し、公園や植栽にも多いポピュラーな樹木です。階段状に盛り上がる花序が豪勢なのですが、花色が地味なのであまり特別な話題には出てこない感じです。葉が大きく...
6月

カザグルマ

カザグルマ (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】(Clematis patens)園芸品の「クレマチス」の原種となる在来種のつる植物です。野生種の植物としてはとても大きな花を咲かせ、白色から淡紫色のものが多く、シンプルながらたいへん華やか...
野山の植物

タチシオデ

タチシオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【立牛尾菜】(Smilax nipponica)同属の「シオデ」によく似ていますが、茎が直立して伸び始めるのでこの名がついています。葉の裏側が白っぽくなるのも識別点とされます。花は雌雄異花でシ...
野山の植物

ミズハコベ

ミズハコベ (オオバコ科アワゴケ属)【水繁縷】(Callitriche palustris)水田雑草として知られる湿性植物で、水中でも水上でも生えます。水中では細長い葉を、水上の浮遊葉は幅広の十字対生へら型になります。花も雌雄異花で咲きます...
野山の植物

ノミノツヅリ

ノミノツヅリ (ナデシコ科ノミノツヅリ属)【蚤の綴り】(Arenaria serpyllifolia)道路の脇や荒地などの乾燥したところに生える雑草で、たいへん細く細かい植物ですが、よく分岐するのでごちゃごちゃしたミニ茂みとなります。白い小...

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)(バラ科カナメモチ属)【西洋紅要黐】(Photinia × fraseri 'Red Robin')最近の住宅地の生垣に最も多く見られる植木で、新芽の鮮やかな赤が特徴です。「カナメモチ」と「オオカナメモ...

カマツカ

カマツカ (バラ科カマツカ属)【鎌柄】(Pourthiaea villosa)低山や丘陵に生える落葉低木です。「カマツカ」という妙な名は、材が硬く鎌の柄に使われたからだそうですが、いかつい感じの名前のわりには可憐な花が咲きます。蕾も球形で可...
野山の植物

ツクバキンラン

ツクバキンラン (ラン科キンラン属)【筑波金蘭】(Cephalanthera falcata f. conformis)筑波山麓で発見されたのでこの名がついていますが、関東各地で見つかっています。「キンラン」の一品種とされ、ラン特有の唇弁が...
野山の植物

ヒゴクサ

ヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【肥後草、籤草】(Carex japonica)明るい林下の日陰にひっそりとした感じで生えています。先端の棍棒状が雄花序で、下の白いもじゃもじゃが雌花序で、雌小穂の果胞の先から3本づつの柱頭が伸びています。...

イチハツ

イチハツ (アヤメ科アヤメ属)【一初】【鳶尾草】(Iris tectorum)中国伝来の古い園芸植物で、16世紀ごろに日本に入ってきたものと思われています。薬用植物として移入され、さらに火除けや雷除けのために茅葺屋根に植えられたことが多いそ...

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ (モクセイ科ヒトツバタゴ属)【一葉田子】(Chionanthus retusus) 別名:ナンジャモンジャいわゆる「ナンジャモンジャの木」として有名です。ナンジャモンジャとは名前が分からない木を呼ぶ総称みたいなもので、特定の樹...
山岳の植物

ビロードシダ

ビロードシダ (シダ植物ウラボシ科ヒトツバ属)【天鵞絨羊歯】(Pyrrosia linearifolia)岩などのに着生して群生することが多い単葉のシダです。「ヒメノキシノブ」に形は似ていますが、表面に星状毛が密生するのでビロード状で、遠目...
野山の植物

ザイフリボク

ザイフリボク (バラ科ザイフリボク属)【采振り木】(Amelanchier asiatica) 別名:シデザクラ東北南部から九州の山野に生える落葉樹です。「采振り」とは、花を「采配」に見立てたもので、別名の「シデザクラ」は「シデコブシ」同様...
野山の植物

ミツガシワ

ミツガシワ (ミツガシワ科ミツガシワ属)【三槲】(Menyanthes trifoliata)亜寒帯や高い山の湿原や沼に生える抽水植物で、地下茎で群生になります。特徴的な3小葉が水面から突き出し、柏の葉に似ることから名付けられています。同科...

ハナイバナ

ハナイバナ (ムラサキ科ハナイバナ属)【葉内花】(Bothriospermum zeylanicum)全国の路傍や畑などに生える雑草で、同じムラサキ科の「キュウリグサ」とよく混同されます。花自体の形は見分けがつかないほどそっくりですが、花の...
3月

センダイヤ

センダイヤ (バラ科サクラ属)【仙台屋】(Prunus jamasakura 'Sendaiya')「ヤマザクラ」の栽培品種といわれるもので、花期は「ソメイヨシノ」より数日遅い大きめの一重花です。ヤマザクラ同様花期に赤っぽい新葉が出て、花は...
野山の植物

マルバアオダモ

マルバアオダモ (モクセイ科トネリコ属)【丸葉青ダモ】(Fraxinus sieboldiana) 別名:ホソバアオダモバットやかんじきの材料に使われる「アオダモ」の仲間です。「丸葉」といいながら別名では「細葉」とは矛盾しているようですが、...
野山の植物

フイリフモトスミレ

フイリフモトスミレ (スミレ科スミレ属)【班入麓菫】(Viola sieboldii f. variegata)名前の通り、「フモトスミレ」の葉が斑入りになった品種です。当然のことながら、斑入りといえるかいえないかは微妙な線引きで、明確な区...

スズメノエンドウ

スズメノエンドウ (マメ科ソラマメ属)【雀野豌豆】(Vicia hirsuta)「カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)」より小さいということでスズメの名がつけられた野生豆です。本州以南の空き地や畑などに普通に生える雑草です。カラスノエンドウよ...

オオカンザクラ

オオカンザクラ (バラ科サクラ属)【大寒桜】(Cerasus x kanzakura 'Oh-kanzakura')「カンザクラ」の園芸品種で、「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の交雑種といわれています。「カワヅザクラ」の兄弟分ということ...
3月

トキワトラノオ

トキワトラノオ (シダ植物チャセンシダ科チャセンシダ属)【常磐虎の尾】(Asplenium sarelii subsp. pekinense)「トラノオシダ」のように日当たりのよい石垣や崖に生えますが、形状はむしろ「コバノヒノキシダ」に似て...
3月

セグロセキレイ

セグロセキレイ (セキレイ科セキレイ属)【背黒鶺鴒】(Motacilla grandis)「ハクセキレイ」と同様のサイズと体型でよく似ていますが、遠目にも白黒のコントラストがはっきりしています。白黒がくっきりしているのですが、白っぽい石が多...
3月

トビ

トビ (タカ科トビ属)【鳶】(Milvus migrans) 別名:トンビ「トンビがタカを生む」ということわざがありますが、そもそもトビは立派な「タカ科」の鳥で、大きさも「鷹」というより「鷲」が相応しいほどです。どうも鷲や鷹よりも一段差別さ...
3月

ナニワズ

ナニワズ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【難波津】(Daphne jezoensis) 別名:ナツボウズ同じナツボウズ(夏坊主)の名をもつ「オニシバリ」とそっくりで、同様に夏には葉を落としてしまいます。オニシバリよりも大きめの葉で先端が丸...

キバナスズシロ

キバナスズシロ (アブラナ科キバナスズシロ属)【黄花蘿蔔】(Eruca vesicaria subsp. sativa)近所の道端に、見慣れない花を発見。やけに瑞々しい感じの葉が茂り、花は「十字科植物」っぽい。気になったので写真に撮り、帰っ...

カワヅザクラ

カワヅザクラ (バラ科サクラ属)【河津桜】(Cerasus × Kanzakura ‘Kawazu-zakura’)伊豆の河津町では今や一大観光産業となっている河津桜ですが、もとは1955年に河津川沿いで発見された品種です。「オオシマザクラ...
3月

キヅタ

キヅタ (ウコギ科キヅタ属)【木蔦】(Hedera rhombea) 別名:フユヅタ低山や里山でよく見る「ツタ」ですが、常緑の「木本」なので木ヅタ。大きなものではまさに樹のように太い茎になり細い気根をびっしり出して不気味なほどです。しかし幹...