オクチョウジザクラ (バラ科サクラ属)【奥丁字桜】
(Cerasus apetala var. pilosa)
日本海側の多雪地帯に自生分布する野生種で、太平洋側に分布する「チョウジザクラ」の変種とされます。
チョウジザクラよりも花弁が大きく、萼筒や小花柄の毛が少なく萼片が三角で鋸歯がない等の特徴があります。
里山に自生するサクラの仲間で一番早く咲くので、他に花が少ない中、メジロや昆虫を呼び寄せるようです。
「丁字桜」は花を横から見た開き方が漢字の「丁」に見えることからきています。
まだ冬枯れの里山の中で、控えめに咲く花は清楚な風情があります。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】