ヤマアイ (トウダイグサ科ヤマアイ属)【山藍】
(Mercurialis leiocarpa)
染料に用いられる「アイ」は、タデ科の植物なので、このヤマアイは「アイ」とは全く別の植物ですが、藍染以前の日本最古の染料植物とされるそうです。
ただし、インディゴ成分を含まないので青い染料にはならず、緑色系の色だそうです。
草としてみてもたいへん緑の濃い植物体なので、草木染という感じだったのでしょうか。
万葉集などにもその名がみられるそうです。
樹林の林下や林縁で地下茎でクローン増殖するので群生となります。
雌雄異株で春から初夏に穂状の地味な花序をつけます。
たいへん光沢のある葉は対生で付け根に托葉があります。
本州から沖縄に広く分布しますが、人里周辺に多いことから古代の帰化植物ではないかという説もあるようです。