ミドリハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【緑繁縷】
(Stellaria neglecta)
全国の路傍や空き地などに普通に生え、「ひよこ草」として小鳥やウサギの餌としてお馴染みの雑草ですね。
春の七草の一つとして昔から食用にもされてきました。
たいへん小さいながらよく目立つ白い花弁は、5弁ですが2つに分かれているので一見10弁のように見えます。
茎は地面に這うように増えますが上部は立ち上がり、茎は緑色です。
ただ、よく似た「コハコベ」や「ウシハコベ」が同様に至る所にあるので一見区別がつきづらいです。
「コハコベ」は茎が赤茶色なので区別できますが、ミドリハコベも下の方の茎は茶色っぽくなります。
雌蕊の柱頭は3裂するので5裂のウシハコベと見分けられます。
また、雄蕊は5-10個で、1-7個のコハコベより多めです。
茎には一列に屈毛が生えています。
大まかにはコハコベの方が畑や耕地に多く、ミドリハコベのほうがやや自然度の高いところに多い傾向があるようです。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】