昭和記念公園

野山の植物

アメリカネナシカズラ

アメリカネナシカズラ (ヒルガオ科ネナシカズラ属)【亜米利加根無葛】 (Cuscuta campestris) 葉緑素をもたず、従って自ら光合成せず、他の植物に絡まって吸盤状の寄生根で取り付き栄養分を得る寄生植物。 宿主に取り付くと根はなく...
タテハチョウ科

ジャノメチョウ

ジャノメチョウ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【蛇目蝶】 (Minois dryas) 全国に広く分布する普通種の地味な蝶です。 多くの「ジャノメチョウ類」の中でも元祖「ジャノメチョウ」の名をもち、明るいところを飛び大型のわりにはあま...

マツユキソウ(スノードロップ)

マツユキソウ(スノードロップ) (ヒガンバナ科マツユキソウ属)【待雪草】 (Galanthus nivalis) 別名:ユキノハナ 早春に他の花に先駆けて咲く可憐な花で、園芸種として人気が高い所謂「スノードロップ」の一種です。 ヨーロッパ原...
6月

ハス

ハス (ハス科ハス属)【蓮】 (Nelumbo nucifera) 別名:ハチス ハスはインド周辺が原産とされ、中国経由で日本に渡来した史前帰化植物とされています。 仏教のイメージが強く、仏教とともに伝来した感じもしますが仏教伝来よりもかな...
6月

アメリカスズカケノキ

アメリカスズカケノキ (スズカケノキ科スズカケノキ属)【亜米利加鈴懸】 (Platanus occidentalis) 北アメリカ東部原産で、明治時代に渡来した落葉広葉樹です。 いわゆる「プラタナス」の仲間ですが、街路樹に多い「プラタナス」...
野山の植物

カシワ

カシワ (ブナ科コナラ属)【柏】 (Quercus dentata) 全国の山野に自生しますが比較的寒冷な荒地や礫地に多いようです。 柏餅に使われる独特の丸い波状鋸歯の大きな葉が特徴的で、葉柄がほとんど無く束ねたような葉のつき方です。 幹は...
6月

コノシメトンボ

コノシメトンボ (トンボ科アカネ属)【小熨斗目蜻蛉】 (Sympetrum baccha matutinum) アカトンボの仲間のひとつで、雄は胴体と顔面が赤くなります。 翅の先端に褐色斑があるのが特徴で日本全国に分布しますが、夏場には樹林...
6月

モミジバスズカケ

モミジバスズカケノキ (スズカケノキ科スズカケノキ属)【紅葉葉鈴懸】 (Platanus × hispanica) 街路樹として広く見られる、いわゆる「プラタナス」です。 全て外来種であるプラタナスには「スズカケノキ」「アメリカスズカケノキ...
9月

カクレミノ

カクレミノ (ウコギ科カクレミノ属)【隠蓑】 (Dendropanax trifidus) 庭木や公園木として何処にでも見られる常緑樹ですが、自生分布は関東南部以西で、暖地の海岸に近い照葉樹林に生える木です。 「ヤツデ」にも似た3-5裂した...
9月

メリケンムグラ

メリケンムグラ (アカネ科オオフタバムグラ属)【亜米利加葎】 (Diodia virginiana) 北アメリカ原産の帰化植物で、1969年に発見され関東以西で広がっています。 湿気のある地面や湿地、畦などに匍匐して広がり、グランドカバー的...
7月

キツネノハナガサ

キツネノハナガサ (坦子菌類ハラタケ科)【狐花傘】 (Leucocoprinus fragilissimus) 林下の落ち葉の中に2-3cmのとても繊細なキノコ。 全体に薄く脆く、軸も中空だそうで、触れるとすぐに壊れてしまうようです。 傘の...
野山の植物

ヤマモモ

ヤマモモ (ヤマモモ科ヤマモモ属)【山桃】 (Morella rubra) 南方系の常緑広葉樹で、日本での自生は関東以南の海岸や低山です。 公園や庭園に植えることも多いので街中でもよく見られます。 雌雄異株で、雌株には初夏に赤く丸い果実が生...

ヤマボウシ

ヤマボウシ (ミズキ科ミズキ属)【山法師】 (Cornus kousa) 公園や街路樹などに植えられていることが多いので園芸植物と思われがちですが、れっきとした日本在来種で東北以南の山地に自生します。 特徴的な4枚の花びらは総苞片で、実際の...
野山の植物

カマツカ

カマツカ (バラ科カマツカ属)【鎌柄】 (Pourthiaea villosa) 低山や丘陵に生える落葉低木です。 「カマツカ」という妙な名は、材が硬く鎌の柄に使われたからだそうですが、いかつい感じの名前のわりには可憐な花が咲きます。 蕾も...
野山の植物

ヒゴクサ

ヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【肥後草、籤草】 (Carex japonica) 明るい林下の日陰にひっそりとした感じで生えています。 先端の棍棒状が雄花序で、下の白いもじゃもじゃが雌花序で、雌小穂の果胞の先から3本づつの柱頭が伸びてい...

イチハツ

イチハツ (アヤメ科アヤメ属)【一初】【鳶尾草】 (Iris tectorum) 中国伝来の古い園芸植物で、16世紀ごろに日本に入ってきたものと思われています。 薬用植物として移入され、さらに火除けや雷除けのために茅葺屋根に植えられたことが...
野山の植物

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ (モクセイ科ヒトツバタゴ属)【一葉田子】 (Chionanthus retusus) 別名:ナンジャモンジャ いわゆる「ナンジャモンジャの木」として有名です。 ナンジャモンジャとは名前が分からない木を呼ぶ総称みたいなもので、特...
アゲハチョウ科

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ (アゲハチョウ科)【薄羽白蝶】 (Parnassius citrinarius) 別名:ウスバアゲハ 「シロチョウ」の名がつきますが、「モンシロチョウ」「スジグロシロチョウ」などの仲間ではなく、アゲハチョウ科です。 ただし...
9月

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ (イネ科モロコシ属)【西蕃蜀黍】 (Sorghum propinquum) 路傍の草地や河原などに普通に多く見られる雑草で、戦後に日本に入った地中海地域原産の帰化植物です。 成長すると背丈ほどになり、花の無い株だけ見ると「...

ネジキ

ネジキ (ツツジ科ネジキ属)【捩木】 (Lyonia ovalifolia var. elliptica) 東北南部から九州にかけて山地に生える樹木で、幹の樹皮が捻れているのが特徴ですが「カツラ」もそうなっていることが多いです。 初夏に咲く...
6月

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ (ナデシコ科マンテマ属)【虫取撫子】 (Silene armeria) 別名:コマチソウ 「ムシトリスミレ」の例もあって食虫植物のようなネーミングですが、全くそうではありません。 茎の上部の途中に粘液を出して粘る部分がある...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】 (Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキ このランは「マヤラン」とよく似...
野山の植物

フタマタイチゲ

フタマタイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【二股一華】 (Anemone dichotoma) 「ヤブレガサ」などのようにも見える葉は放射状に見えますが、実は3深裂した葉が2枚合わさっているそうです。 その葉の柄が二股に出て、その間から...
野山の植物

オオジシバリ

オオジシバリ (キク科タカサゴソウ属)【大地縛り】 (Ixeris japonica) 「ジシバリ(イワニガナ)」の大きいやつだからオオジシバリ。そのまんまですね。 花も大きめですが、花だけアップで見ても違いがよく判りません。 葉を見ると全...
野山の植物

ホオノキ

ホオノキ (モクレン科モクレン属)【朴の木】 (Magnolia obovata) 葉がたいへん大きくなるのと殺菌作用があるので、昔から食器代わりや料理のベースに使われてきた樹です。 花がまた巨大で、直径20cmぐらいになります。 しかし、...
野山の植物

イロハモミジ

イロハモミジ (ムクロジ科カエデ属)【伊呂波紅葉】 (Acer palmatum) 別名:タカオモミジ、イロハカエデ モミジといえばこれ。というぐらい日本のカエデ類の代表にして秋の紅葉の主役ともいえる種類です。 庭園や公園にも欠かせない樹木...
9月

ヒマワリ

ヒマワリ (キク科ヒマワリ属)【向日葵】 (Helianthus annuus) ヒマワリは、北米西部原産で夏の象徴ということで、なんとなく南国的な印象もありますが、世界で一番栽培しているのはロシア、ウクライナで、ロシアでは国花となっている...

イチョウ

イチョウ (裸子植物イチョウ科イチョウ属)【銀杏】 (学名:Ginkgo biloba) 日本中、どこにでもあり、街中でも毎日のように目にする樹木なので普段感じることも考えることもありませんが、じつはイチョウはたいへんレアな植物です。 原産...
野山の植物

マキエハギ

マキエハギ (マメ科ハギ属)【蒔絵萩】 (Lespedeza virgata) 草姿も花も、小型で繊細な感じのする可愛い萩で、名前も優雅です。 まばらに開花する花は6-7mmしかなく、シンプルな純白に赤い斑入りで、花嫁衣装の白無垢の被りもの...

ナツズイセン

ナツズイセン (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)【夏水仙】 (Lycoris x squamigera) 真夏の暑い中で田舎の庭先や田園風景の中で綺麗なピンクの花を咲かせるナツズイセンは、「スイセン(水仙)」の仲間ではなく「ヒガンバナ」の仲間です...

ムラサキ

ムラサキ (ムラサキ科ムラサキ属)【紫】 (Lithospermum erythrorhizon) 色名の「紫」の語源となった由緒ある植物です。 古代よりこの根から紫色の染料を採った貴重な植物であったわけです。 しかし、紫色の原料となったか...
野山の植物

スイセン(ニホンズイセン) 

スイセン(ニホンズイセン) (APG:ヒガンバナ科スイセン属)(ユリ科) (Narcissus tazetta var. chinensis) スイセンには多くの園芸種がありますが、日本において原種(野生種)とされる「ニホンズイセン」は、元...
12月

サザンカ

サザンカ (ツバキ科ツバキ属)【山茶花】 (学名: Camellia sasanqua) 「ツバキ」と並んで、冬の風景を彩る花ですが、元来熱帯系の樹で、野生では山口県や四国以南の分布であり、日本はツバキ科の分布北限のようです。 ツバキと比べ...
野山の植物

ヤブツバキ

ヤブツバキ (ツバキ科ツバキ属)【藪椿】 (Camellia japonica) ツバキには無数の園芸品種がありますが、それらの元締めなる原種(野生種)が「ヤブツバキ」または亜種の「ユキツバキ」。 基本の花は花弁が5枚で、その付け根は合着し...
野山の植物

マンサク

マンサク (マンサク科マンサク属)【満作】 (学名: Hamamelis japonica) 早春、他の木々がまだ葉もつけない時期に「まず咲く」という花です。 ねじれたテープ状のユニークな花弁は他にない形で、本州中部太平洋側以西から九州にか...
野山の植物

シナマンサク

シナマンサク (マンサク科マンサク属)【支那満作】 (Hamamelis mollis) 「マンサク」の中国産の種類で公園などに植えられています。 日本産の「マンサク」と比べて花がやや大きく、かたまりになって咲き、花の色が濃いめな感じです。...
6月

モンキチョウ

モンキチョウ (シロチョウ科)【紋黄蝶】 (Colias erate) 公園などでもポピュラーな、広く親しまれる蝶ですね。 昔、子供の頃の東京の街中では、圧倒的にモンシロチョウが多く、モンキチョウはややレアな蝶だった感じです。 今はモンシロ...
6月

ベニシジミ

ベニシジミ (シジミチョウ科)【紅小灰蝶】 (学名:Lycaena phlaeas) 「ヤマトシジミ」と並んで、街中でも見られるシジミの代表です。 食草が「スイバ」や「ヒメスイバ」、「ギシギシ」といった、どこにも見られるタデ科の雑草のため生...
野山の植物

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【十二単】 (Ajuga nipponensis) 十二ひとえの名は、幾重にも重なって咲く花を、古の女官装束に見立てたというものです。 その名を違えず日本固有種ですが、本州・四国の分布地である里山の環境...
野山の植物

ホタルカズラ

ホタルカズラ (ムラサキ科ムラサキ属)【蛍葛】 (学名: Lithospermum zollingeri ) 以前から写真で見る独特の青色を実際に見てみたいと思っていましたが、野川公園の自然観察園にありました。 ちょっとペンキで塗ったような...