ムシトリナデシコ (ナデシコ科マンテマ属)【虫取撫子】
(Silene armeria) 別名:コマチソウ
「ムシトリスミレ」の例もあって食虫植物のようなネーミングですが、全くそうではありません。
茎の上部の途中に粘液を出して粘る部分があるため、そう呼ばれますが、これは蟻など受粉に役立たない歩行性の小昆虫による盗蜜を防ぐためと考えられています。
いわば「ネバリノギラン」の粘りと同じようなことです。
ヨーロッパ原産で江戸時代に園芸用として導入されたもので、今も園芸品ですが帰化植物として野生化もしています。
たいへん目立つ鮮やかな濃ピンクなので道端に自生するものなどはとても眼を引きますね。
白花品種もあります。