ジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【十二単】
(Ajuga nipponensis)
十二ひとえの名は、幾重にも重なって咲く花を、古の女官装束に見立てたというものです。
その名を違えず日本固有種ですが、本州・四国の分布地である里山の環境が変わってきていることと園芸採集などの影響で、個体数は激減しているようです。
各地で絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。
アジュガ類らしく全体に毛深く、「キランソウ」にもよく似た開いた唇弁の花です。
他にないような独特の灰白色ですが、花の色は薄青紫に近いものやピンク系のものもあるようです。
また、キランソウとの種間雑種「ジュウニキランソウ」というのもあるので、意外と変化が激しい花なのかもしれません。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】