小石川植物園

野山の植物

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】(Scutellaria longituba)「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。花は白色で、...

オオハマボッス

オオハマボッス (サクラソウ科オカトラノオ属)【大浜払子】(Lysimachia mauritiana var. rubida)「ハマボッス」の変種の海浜植物で、ハマボッスより大型で海岸の岩場や風衝地に生えます。東南アジアやインドなどに分布...

モチツツジ

モチツツジ (ツツジ科ツツジ属)【黐躑躅】(Rhododendron macrosepalum)伊豆半島、山梨以西から近畿、四国に分布する、「ヤマツツジ」に近い普通種のツツジです。日当たりの良い丘陵や低山に生える小型のツツジで、茎や葉などと...
野山の植物

イヌビワ

イヌビワ (クワ科イチジク属)【犬枇杷】(Ficus erecta) 別名:イタビ「ビワ」の名が与えられていますが実際は「イチジク」の仲間で、不味いという意味で「イヌ」をつけるのなら本来『イヌイチジク』とでもいうべきでしょう。関東以西から沖...
10月

イソギク

イソギク (キク科キク属)【磯菊】(Chrysanthemum pacificum)千葉県犬吠埼から静岡県御前崎にかけての太平洋岸と伊豆諸島に分布する海岸性の菊です。海岸の岩場や風衝草原などに群生して、花の全盛期には壮観です。筒状花のみの花...
野山の植物

カゴノキ

カゴノキ (クスノキ科ハマビワ属)【鹿子の木】(Litsea coreana)関東-福井以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。最大の特徴はその成木の樹皮。灰黒色ベースの樹皮が楕円形の薄片になってはがれ落ち、その跡が白っぽいカモフラー...
3月

ムコジママンネングサ

ムコジママンネングサ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【聟島万年草】(Sedum mukojimanensis)小笠原列島の固有種で、聟島(むこじま)列島の媒(なこうど)島の断崖絶壁に生育するマンネングサです。従来、小笠原列島に自生するベンケ...
12月

ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギ (マツ科ヒマラヤスギ属)【ヒマラヤ杉】(Cedrus deodara)公園や学校の巨大樹の定番ですが、最近はあまり流行らないのか新しい公園などでは少ないようですが、昔は何故か大病院によく見られました。日本には、明治12年に渡来...
野山の植物

タイワンツクバネウツギ

タイワンツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【台湾衝羽根空木】(Abelia chinensis var. ionandra)日本では奄美大島、沖縄本島、石垣島の海岸や山地の岩地に稀に生育する希少種で、「ツクバネウツギ」や「アベ...

マルバオモダカ

マルバオモダカ (オモダカ科マルバオモダカ属)【丸葉面高】(Caldesia parnassifolia)全国の湖沼や池に生える水生植物で、オモダカ科の仲間の中でも日本では一属一種の変わった種類です。スイレンなどのような丸い浮葉は、他のオモ...
野山の植物

ナガホノナツノハナワラビ

ナガホノナツノハナワラビ (シダ植物ハナヤスリ科ハナワラビ属)【長穂の夏の花蕨】(Botrychium strictum)春に芽吹き、夏に穂をつける夏緑性のシダ植物で、「ナツノハナワラビ」によく似ていますが、小羽片の切れ込みが少なく、その付...

トウジュロ

トウジュロ (ヤシ科シュロ属)【唐棕櫚】(Trachycarpus fortunei)日本で普通に山野に生える「シュロ」は「ワジュロ」と呼ばれるものですが、庭園や公園に植栽されるものは、この「トウジュロ」が多いようです。中国南部原産で、葉の...

ハマオモト

ハマオモト (ヒガンバナ科ハマオモト属)【浜万年青】(Crinum asiaticum var. japonicum) 別名:ハマユウいかにも南方風の雰囲気のある海浜植物で、東南アジアから房総半島、三浦半島、伊豆半島などを北限とする黒潮流域...
水生植物

オニビシ

オニビシ (ミソハギ科ヒシ属)(旧ヒシ科)【鬼菱】(Trapa natans var. quadrispinosa)何種類かあるヒシの種類の中でも大型の実が生り、実には4本の棘をもち忍者の撒菱として使われたと言われています。葉の形には変異が...
水生植物

ヒシモドキ

ヒシモドキ (オオバコ科ヒシモドキ属)【菱擬】(Trapella sinensis)葉や果実が「ヒシ」に似ていることから名付けられていますが、分類的には全く異なり独立のヒシモドキ科とされたりゴマ科とされたりしましたが、現在はオオバコ科となっ...
山岳の植物

オオキツネノカミソリ

オオキツネノカミソリ (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)【大狐の剃刀】(Lycoris sanguinea var. kiushiana)「キツネノカミソリ」の変種で、本州関東以南~九州の山地に自生し九州に有名な群生地があるようです。キツネノカミ...
野山の植物

ツルラン

ツルラン (ラン科エビネ属)【鶴蘭】(Calanthe triplicata)沖縄や奄美など南方の照葉樹林下で夏に咲く「エビネ」の仲間です。エビネによく似た幅広の葉が茂った中から高く花茎を立ち上げ、エビネ型でさらに複雑な白い花を咲かせます。...
野山の植物

ヌマゼリ

ヌマゼリ (セリ科ムカゴニンジン属)【沼芹】(Sium suave var. nipponicum) 別名:サワゼリ全国の低地の湿地や沼の水辺に生育するセリで、葉はあまりセリ類らしくない奇数羽状複葉になり、細かいが鋭い鋸歯があります。先端に...
9月

タマサンゴ

タマサンゴ (ナス科ナス属)【玉珊瑚】(Solanum pseudocapsicum) 別名:フユサンゴとある畑の脇にミニトマトを思わせる綺麗な実が生っていました。調べてみると「タマサンゴ」という園芸植物。実を観賞するために明治時代に導入さ...

センカクツツジ

センカクツツジ (ツツジ科ツツジ属)【尖閣躑躅】(Rhododendron eriocarpum var. tawadae)尖閣諸島の釣魚島の岩場に生育する固有種で、南西諸島に分布する「マルバサツキ」の変種とされています。明治時代から戦前ま...
野山の植物

ホソバリュウビンタイ

ホソバリュウビンタイ (シダ植物リュウビンタイ科リュウビンタイ属)【細葉竜髭帯】(Angiopteris palmiformis) 別名:ナンヨウリュウビンタイ奄美諸島~琉球列島、小笠原諸島の山地森林内に生える大型の常緑シダです。小笠原のも...
3月

ムニンタイトゴメ

ムニンタイトゴメ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【無人大唐米】(Sedum boninense)小笠原諸島の父島・兄島・弟島だけに生育する固有種で、海岸ではなく山の頂上付近の岩場に生えるマンネングサです。普通の「タイトゴメ」よりも細かい葉で...
3月

コモチシダ

コモチシダ (シシガシラ科コモチシダ属)【子持ち羊歯】(Woodwardia orientalis)大型になる常緑性のシダで、葉の表面に無性芽(ムカゴ)をつけ、小さな葉が生えて増殖します。「クモノスシダ」や「フジシダ」「ツルデンダ」など、葉...
3月

オニヤブソテツ

オニヤブソテツ (シダ植物オシダ科ヤブソテツ属)【鬼藪蘇鉄】(Cyrtomium falcatum)東北以南の海岸沿いに分布するヤブソテツで、「ヤブソテツ」の仲間の中でも緑色が濃くたいへん光沢の強い種類です。変異は多く、内陸寄りに生育するも...
野山の植物

イズコモチシダ

イズコモチシダ (シダ植物シシガシラ科コモチシダ属)【伊豆子持羊歯】(Woodwardia x izuensis)「コモチシダ」と「ハイコモチシダ」の種間雑種でコモチシダとハイコモチシダの混生する場所に自生します。コモチシダは広域に分布する...
野山の植物

サキシマツツジ

サキシマツツジ (ツツジ科ツツジ属)【先島躑躅】(Rhododendron amanoi)「サキシマ」というのは、琉球の西側の先島諸島のことで、石垣島・西表島・久米島に分布するツツジです。山の渓流や川岸、沢沿いの岩場などに見られる常緑低木で...
野山の植物

ハチジョウキブシ

ハチジョウキブシ (キブシ科キブシ属)【八丈木五倍子】(Stachyurus praecox var. matsuzakii) 別名:ナンバンキブシ「キブシ」の変種で花序や葉が大きめとされ、伊豆七島や関東以西の太平洋岸に分布します。キブシ同...
野山の植物

タカワラビ

タカワラビ (タカワラビ科タカワラビ属)【高蕨】(Cibotium barometz) 別名:ヒツジシダ沖永良部島以南から琉球、台湾、東南アジアに分布する常緑性シダで、葉は2-3mと大きくなります。根茎に黄金色の毛が密生することから「金毛狗...

タチテンノウメ

タチテンノウメ (バラ科テンノウメ属)【立天の梅】(Osteomeles schwerinae)小笠原諸島固有種の常緑低木で、5弁の白い花を枝先につけます。特徴的な奇数羽状複葉の葉は小葉が13~14対ほどで、光沢のある深い緑色です。海岸沿い...
野山の植物

ムカゴネコノメソウ

ムカゴネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【零余子猫の目草】(Chrysosplenium maximowiczii)宮城県南部から関東、東海地方に分布する小型のネコノメソウで、谷沿いの林下に生え、3-4月に淡黄緑の花が咲きます。雄...
野山の植物

ホソバクリハラン

ホソバクリハラン (ウラボシ科ノキシノブ属)【細葉栗葉蘭】(Lepisorus boninensis)小笠原諸島の固有種で、父島や母島の湿った岩上や樹幹に生える常緑の着生シダです。普通の「クリハラン」とは別属のノキシノブ属で「ヒメノキシノブ...
野山の植物

ムニンツツジ

ムニンツツジ (ツツジ科ツツジ属)【無人躑躅】(Rhododendron boninense) 別名:オガサワラツツジ小笠原諸島父島のみに自生する固有種で、小笠原諸島に存在する唯一のツツジです。しかも、現在は天然自生の株は全世界に1株しか存...

ヤマアイ

ヤマアイ (トウダイグサ科ヤマアイ属)【山藍】(Mercurialis leiocarpa)染料に用いられる「アイ」は、タデ科の植物なので、このヤマアイは「アイ」とは全く別の植物ですが、藍染以前の日本最古の染料植物とされるそうです。ただし、...
野山の植物

サクラツツジ

サクラツツジ (ツツジ科ツツジ属)【桜躑躅】(Rhododendron tashiroi)早い時期に咲く「ミツバツツジ」の仲間ですが、暖地性で常緑です。新しい葉が展開した後に、桜色から白色の花を咲かせます。雄しべ10本、雌しべ1本で子房に毛...
野山の植物

アカガシ

アカガシ (ブナ科コナラ属)【赤樫】(Quercus acuta)東北以南の山地に自生する常緑樹で、「シラカシ」「アラカシ」などに比べて赤っぽい幹ですが、実際は材が赤褐色であることからきた名前のようです。若い樹では他の樫と同様に平滑で灰色の...
3月

エンピツセッコク

エンピツセッコク (ラン科セッコク属)【鉛筆石斛】(Dendrobium teretifolium)オーストラリア東部海岸地方の山地の熱帯雨林や湿潤林に分布する着生蘭。「セッコク」の仲間で、「鉛筆」というのは長い円筒形に変化した独特の葉の形...
3月

ソナレムグラ

ソナレムグラ (アカネ科シマザクラ属)【磯馴葎】(Leptopetalum coreanum var. coreanum)千葉県以南から琉球までの海岸の岩場に分布する海岸性の「ムグラ」類で、「ヤエムグラ」などの仲間ですが海岸植物らしく、葉が...

アシタバ

アシタバ (セリ科シシウド属)【明日葉】(Angelica keiskei)八丈島や伊豆諸島の特産品として有名になり、今では本州各地でも栽培されています。元来の原産地は伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島・房総半島となり、伊豆諸島固有種が本土南岸に...
9月

イワキハグマ

イワキハグマ (キク科コウヤボウキ属)【磐城白熊】(Pertya x suzukii)茨城県の八溝山地や磐城地方南部に限られた分布を持つ植物で、「クルマバハグマ」と「オヤリハグマ」の自然交雑種とされています。低山の草原や落葉広葉樹林にみられ...
野山の植物

タラヨウ

タラヨウ (モチノキ科モチノキ属)【多羅葉】(Ilex latifolia)静岡以西~九州に分布する常緑高木ですが、寺院や庭園などに植えられていることも多いようです。雌雄異株で、春から初夏に淡黄緑色の花が咲き、秋には赤い実が生ります。光沢の...