ツルラン (ラン科エビネ属)【鶴蘭】
(Calanthe triplicata)
沖縄や奄美など南方の照葉樹林下で夏に咲く「エビネ」の仲間です。
エビネによく似た幅広の葉が茂った中から高く花茎を立ち上げ、エビネ型でさらに複雑な白い花を咲かせます。
後背のように立ち上がる萼片の下に突き出した唇弁は3裂し、中央裂片が大きく2分裂して「大」の字のようになり、基部には蜜標なのかオレンジ色の隆起があります。
日本では奄美大島、沖縄、屋久島、九州南部の常緑広葉樹林下の林床に地生する希少種です。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
宮崎県:絶滅危惧ⅠA類(CR)
鹿児島県:絶滅危惧Ⅱ類
沖縄県:絶滅危惧Ⅱ類(VU)