マルバオモダカ (オモダカ科マルバオモダカ属)【丸葉面高】
(Caldesia parnassifolia)
全国の湖沼や池に生える水生植物で、オモダカ科の仲間の中でも日本では一属一種の変わった種類です。
スイレンなどのような丸い浮葉は、他のオモダカの仲間と全く違う姿です。
水深が深めの場所では浮葉を水面に浮かべ、浅いところでは抽水葉も出します。
長い花茎を水上に伸ばし、3輪生の花柄の先に3弁の白い花をつけます。
花弁はギザギザの縁で、雄蕊が6本あります。
花後の果実は丸く、縦溝があります。
生育適地の減少や環境の変化によって激減しており、一説によると日本全国で5000個体くらいしか残っていないと言われています。
関東や中部などの多くで既に絶滅とされていて、自生地はかなり限られるようです。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
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