野山の植物

マンサク

マンサク (マンサク科マンサク属)【満作】(学名: Hamamelis japonica)早春、他の木々がまだ葉もつけない時期に「まず咲く」という花です。ねじれたテープ状のユニークな花弁は他にない形で、本州中部太平洋側以西から九州にかけての...
野山の植物

シナマンサク

シナマンサク (マンサク科マンサク属)【支那満作】(Hamamelis mollis)「マンサク」の中国産の種類で公園などに植えられています。日本産の「マンサク」と比べて花がやや大きく、かたまりになって咲き、花の色が濃いめな感じです。また、...

フッキソウ

フッキソウ (ツゲ科フッキソウ属)【富貴草】(Pachysandra terminalis)全国の林下に生える低木です。花弁が無く、萼と蕊だけの独特の花をつけます。雌雄別花ですが、雄花は花茎の上部にかたまり、下部に雌花がつきます。背が大きく...
3月

ホウライシダ

ホウライシダ (シダ植物ホウライシダ科)【蓬莱羊歯】(Adiantum capillus-veneris)いわゆる「アジアンタム」として、園芸用に世界中に広がっていますが、元来日本では四国・九州以南の分布となっています。江戸時代から観葉植物...
野山の植物

オヤマボクチ

オヤマボクチ (キク科ヤマボクチ属)【雄山火口】(Synurus pungens) 別名:ヤマゴボウ東海地方以北と北海道に分布する、アザミに近い仲間ですが山菜の「ヤマゴボウ」として、また地方によっては葉の繊維を蕎麦のつなぎとして使われていま...
6月

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ (シジミチョウ科)【紫小灰蝶】(学名:Narathura japonica)都会周辺でも見ることのできるシジミ類の中で、もっとも綺麗な種類のひとつです。ただし、羽根裏はたいへん地味なので、羽根を立てて閉じている場合はまったく...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】(学名: Hemisteptia lyrata)「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。立ち姿がとてもスマートです...

ニオイスミレ

ニオイスミレ (スミレ科スミレ属)【匂い菫】(Viola odorata) 別名:スイートバイオレットヨーロッパ系原産のスミレの中で最もポピュラーなもので、園芸店で山野草としてでなく単に「スミレ」として売っているものは、これである率が高いよ...
12月

ミツデウラボシ

ミツデウラボシ (シダ植物門ウラボシ科ミツデウラボシ属)【三手裏星】 (Crypsinus hastatus) 充分に成長すると3つに大きく裂けた葉で20cmほどになりますが、小さいうちは楕円形やさじ型の単葉です。針金のような細い茎で岩に着...

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【大犬の陰嚢】(学名: Veronica persica)春の路傍や野原に、爽やかな瑠璃の色合いを散らす風物詩ですが、ヨーロッパ原産の明治期からの帰化植物です。必ず話題...
3月

カワラタケ

カワラタケ (タマチョレイタケ科)【瓦茸】(Trametes versicolor)林の中の枯れた切り株や倒木にたくさん生えるキノコです。サルノコシカケのように、傘が直接重なり合って生え、硬く乾いています。林の中で出会うと、一瞬ぎょっとしま...
3月

セリバオウレン

セリバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【芹葉黄連】(Coptis japonica var. dissecta)漢方薬の黄連(オウレン)は普通「キクバオウレン」のことを指し、日本海側に多く分布しますが、太平洋側や西日本にはこのセリバオウ...
6月

カタヒバ

カタヒバ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【片檜葉】(Selaginella involvens)常緑性のシダ植物ですが、羊歯の仲間といっても「ヒカゲノカズラ」の仲間で、普通の羊歯とはまた別のグループに属します。「ヒバ」の名が...
3月

ザゼンソウ

ザゼンソウ (サトイモ科ザゼンソウ属)【座禅草】(Symplocarpus foetidus var. latissimus)サトイモ科らしい、独特の「仏炎苞」をもち、「ミズバショウ」と同様に、尾瀬のような雪解けの湿地に咲く花です。兄弟分の...

ミチタネツケバナ

ミチタネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【道種浸け花】(Cardamine hirsuta)タネツケバナの仲間は似たものの紛らわしい種類が多いですが、これはヨーロッパから東アジア原産の帰化植物。日本に入ってきたのは近年のようですが、す...
野山の植物

オオハナワラビ

オオハナワラビ (シダ植物・ハナヤスリ科ハナワラビ属)【大花蕨】(Botrychium ternatum)ハナヤスリ科の羊歯は、特異な一枚葉のタイプが多いが、ハナワラビ属は羽状葉のタイプです。独立して上に突き出した胞子葉が特徴的ですが、「フ...
野山の植物

コセリバオウレン

コセリバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【小芹葉黄連】(Coptis japonica var. japonica)「セリバオウレン」そっくりですが、3回3出複葉と、さらに葉が細かく分岐します。ただし、セリバオウレンとの違いが判りにくい...
3月

キクバオウレン

キクバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【菊葉黄蓮】(Coptis japonica var. anemonifolia) 別名:オウレン漢方薬に使われる「黄蓮」ですが、葉の形と植物体の大きさで、「キクバオウレン」、「セリバオウレン」、「...
3月

フクジュソウ(秩父紅)

フクジュソウ(秩父紅) (キンポウゲ科)【福寿草・秩父紅】(Adonis ramosa)「秩父紅」は、「フクジュソウ」の一品種で、一般のフクジュソウの黄色よりも濃い赤茶を帯びたオレンジ色のもので、秩父地方特産の幻の福寿草と言われた花です。戦...
12月

フモトシダ

フモトシダ (シダ植物コバノイシカグマ科)【麓羊歯】(Microlepia marginata)林下の日陰でもやや乾いたところに生える中型の羊歯です。葉も茎も細かく柔らかい毛っぽく、ビロード的な手触りがあります。羽片の付け根の耳片が前に突き...
1月

ツワブキ

ツワブキ (キク科ツワブキ属)【石蕗】(Farfugium japonicum)太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県以西から九州、南西諸島にまで広く分布する海岸性の植物。日陰でよく育ち、花の乏しい晩秋から初冬に派手な花を咲かせるので庭...
3月

タチシノブ

タチシノブ | 山川草木図譜タチシノブ (シダ植物ホウライシダ科)【立忍】
野山の植物

リョウメンシダ

リョウメンシダ (シダ植物オシダ科)【両面羊歯】(Arachniodes standishii)わりあい大きくなる羊歯なのですが、その割に3-4回羽状複葉と細かく切れ込んでいるので、よけい細かく見えます。色も黄緑っぽい明るい色で葉質も厚手で...
野山の植物

コシダ

コシダ (シダ植物ウラジロ科コシダ属)【小羊歯】(Dicranopteris linearis)独特の光沢のある硬い葉のシダで、福島以南に分布する南方系の種類です。日当たりのある林内に群生し、「ウラジロ」同様主軸から左右対称に羽片を広げます...
野山の植物

ゴンズイ

ゴンズイ (ミツバウツギ科ミツバウツギ属)【権萃】(Euscaphis japonica)「ゴンズイ」とい奇妙な名は諸説ありますが、魚の「ゴンズイ」から来ているといわれます。魚の「ゴンズイ」は、毒針があるせいもあって一般に漁業や釣りの対象に...
野山の植物

アイノコセンダングサ

アイノコセンダングサ (キク科センダングサ属)【合の小栴檀草】(Bidens pilosa var. intermedia)秋の「ひっつき虫」の中でも最凶の爪を備えた草の実はセンダングサではないかと思いますが、センダングサにも何種かあります...
野山の植物

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ (キク科アキノキリンソウ属)(APG:キク科)【背高泡立草】(学名:Solidago canadensis var. scabra)河原や空き地に猛烈な勢いで繁殖し、花粉症の元凶としても忌み嫌われることが多い帰化植物で...
9月

タコノアシ

タコノアシ (タコノアシ科タコノアシ属)【蛸の足】(Penthorum chinense)湿地や田んぼまわりに生える目立たない草ですが、独特の花序がタコの足のように見えることから名付けられたようです。個々の花は、花弁が無く、萼片の上に雄しべ...
野山の植物

ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリジョウゴ (ナス科ナス属)【鵯上戸】(Solanum lyratum)「イヌホウズキ」などにもちょっと似た、ナス科の花ですが、もっと小さく花弁が完全にそっくり返っている点が違います。また、よく見ると白い花弁の付け根に鮮やかな緑の点が...
野山の植物

ムラサキシキブ

ムラサキシキブ (シソ科ムラサキシキブ属)(クマツヅラ科)【紫式部】(Callicarpa japonica)美しい紫の実が人気の植物ですが、庭や植え込みに多く使われるのはほとんど「コムラサキ」の方が多いようです。天然のムラサキシキブはコム...
野山の植物

センリョウ

センリョウ (センリョウ科センリョウ属)【千両】(Sarcandra glabra)「マンリョウ」や「百両」「十両」などとともに、縁起物の赤い実の代表ですが、他の多くがサクラソウ科ヤブコウジ属なのに対してこれはセンリョウ科で、実が葉序の上に...
野山の植物

カキツバタ

カキツバタ (アヤメ科アヤメ属)【燕子花】【杜若】(Iris laevigata)「ハナショウブ」、「アヤメ」と常に混同されがちですが、その中でも一番マイナーな存在という感じがします。在原業平の歌は有名ですが、実際の花はよく判るようで判らな...
9月

ラクウショウ

ラクウショウ (ヒノキ科ヌマスギ属)【落羽松】(学名:Taxodium distichum)  別名:ヌマスギ(沼杉)北アメリカ原産の針葉樹で、公園などに移植されています。もともと、湿地の植物で半分冠水したような水辺に生え、呼吸のための気根...
3月

キバナセツブンソウ

キバナセツブンソウ (キンポウゲ科)【黄花節分草】(Eranthis hyemalis)節分草といっても、南ヨーロッパから導入された園芸種です。鮮やかな黄色で、ちょっとクロッカスのような感じです。また、色合いはキンポウゲ科らしく、ちょっとヒ...
3月

フクジュソウ

フクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【福寿草】(Adonis ramosa)いわゆる、「スプリング・エフェメラル」の代表で、雪解けと同時に初春一番で咲くので「元日草」の名も。他にほとんど花の無い一面の枯野原の中に、鮮やかな光沢ある黄...
野山の植物

ホトケノザ

ホトケノザ (シソ科オドリコソウ属)【仏の座】(Lamium amplexicaule)早春の里や街の「雑草」の代表ですが、細かい花もよく見るととても綺麗ですね。花期は初夏まで長く、晩秋の返り咲きもよく見られるようです。春の「七草粥」の「春...
3月

ケヤキ

ケヤキ (ニレ科ケヤキ属)【欅】(学名: Zelkova serrata)関東では、およそ一番身近に存在する巨樹といえばケヤキでしょう。街道沿いの街路樹から、学校、公園、神社仏閣、屋敷森などで巨樹を見ることができます。東村山市天然記念物「万...

ギンヨウアカシア

ギンヨウアカシア (マメ科アカシア属) (Acacia baileyana) 近所の家々に最近増えてきた気がする、鮮やかな黄色。いわゆる「ミモザ」ですが、正しくは「ギンヨウアカシア」。オーストラリア原産です。同属の「フサアカシア」がそっくり...
3月

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン (メギ科メギ属)【柊南天】(学名: Berberis japonica)中国原産で公園や植え込みによく使われますが、一部野生化しているものもあるようです。「ヒイラギ」の葉にそっくりですが、ヒイラギはモクセイ科の樹木で全く違...
野山の植物

ナンバンギセル

ナンバンギセル (ハマウツボ科ナンバンギセル属)【南蛮煙管】(Aeginetia indica)ススキなどの根元に寄生している寄生植物です。「ギンリョウソウ」などにも似た寄生植物で、「ヤセウツボ」などと同科とはいえ、花がピンク系でなかなか綺...