ツワブキ (キク科ツワブキ属)【石蕗】
(Farfugium japonicum)
太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県以西から九州、南西諸島にまで広く分布する海岸性の植物。
日陰でよく育ち、花の乏しい晩秋から初冬に派手な花を咲かせるので庭園や公園に多く植えられ、およそ日本中に見られる大型のキク科代表です。
名前の通り「アキタブキ」などの「フキ」に似た葉と草姿ですが、フキが毎年フキノトウから芽生える夏緑性の草なのと違い常緑多年草で別属です。
海岸植物らしく厚手で光沢のある葉で、「ツヤブキ(艶蕗)」と呼ばれたのが語源とする説があり、大柄になるので存在感が大きいです。
食用にもされますが、有毒なアルカロイドを含むので十分なアク抜きが必要です。
皇居東御苑には、保護育成した一角があり、かなりな規模の大群落が見られます。