ホウライシダ (シダ植物ホウライシダ科)【蓬莱羊歯】
(Adiantum capillus-veneris)
いわゆる「アジアンタム」として、園芸用に世界中に広がっていますが、元来日本では四国・九州以南の分布となっています。
江戸時代から観葉植物として植えられていたということなので、最近の園芸品でなくても国内帰化が多いようです。
同属の「ハコネシダ」とたいへんよく似ていますが、イチョウの葉のような独特の葉はおおまかに切れ込んだ形で、ハコネシダより丸っこい印象です。
ソーラスが小葉の縁に三日月型にいくつかづつ付くのがハコネシダとは違います。
四国三県では自生のものは絶滅危惧となっているようです。
水道橋近辺のJR線路の石垣に、数百mにわたり着生していました。
外来種のアジアンタムかとも思いましたが、ソーラスの形と付き方で「ホウライシダ」のようです。
園芸品などの国内帰化かと思われますが、どこからの起源でこんなに繁殖したのでしょうか。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】