クマザサ (イネ科ササ属)【隈笹】
(Sasa veitchii)
クマザサは「熊笹」とばかり思っていましたが、「隈笹」なのだそうです。
夏は全体が緑色ですが、越冬するときに葉の周辺部だけが枯れ、白い隈取りになるからということです。
鞍馬山など京都府北部の山地が原産と言われ、日本中の寺社、庭園、公園にあるのはほとんど人為的に移植したものらしいです。
山に生える大型のササ類一般を指す場合は、いかにも熊が出そうな笹薮なので「熊笹」と俗称するのでしょうが、山地の背の高いものは「スズタケ」や「ネマガリタケ」などです。
実際、これらのタケノコは熊がたいへん好み、同じ場所で山菜取りをする人が襲われたりします。