キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】
(学名: Hemisteptia lyrata)
「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。
立ち姿がとてもスマートですっきりしていて、葉が柔らかく、アザミの棘がありません。
アザミ類周辺の植物ということでは「タムラソウ」のような立ち位置でしょうか。
アザミに似てアザミでない「もどき」ということでキツネの名がついたのかもしれません。
よくある、「イヌ」とか「カラス」とかと同様です。
しかし語源にはもう一つの説があって、昔猟師に追われた狐がアザミに化けて難を逃れようとしたが、慌てていたので棘をつけ忘れたという話です。
自分としては、ロマンあるこちらに一票入れたいと思います。
本州以南の各地に分布しますが、古代に農耕文化とともに大陸からやってきた史前帰化植物と言われています。
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