ゴンズイ (ミツバウツギ科ミツバウツギ属)【権萃】
(Euscaphis japonica)
「ゴンズイ」とい奇妙な名は諸説ありますが、魚の「ゴンズイ」から来ているといわれます。
魚の「ゴンズイ」は、毒針があるせいもあって一般に漁業や釣りの対象にもならないので、材木にならない「役立たず」の意味を与えられているようです。
もうひとつは、幹の皮目が魚のゴンズイに似ているというものです。
たしかに白っぽい縦線が入るようですが、わざわざ魚のゴンズイをもってくる意味はあまりなさそうです。
ゴンズイの花は黄緑色の小さな目立たないものですが、果実と果実が割れてむき出しになった種がとても派手で目立ちます。
ちょうど、秋の野山が枯れ葉色になり、花もなくなった時期に強烈な彩りです。
同時期の「クサギ」の実と双璧をなして異彩を放つ存在です。