5月

山岳の植物

チョウセンゴヨウ

チョウセンゴヨウ (マツ科マツ属)【朝鮮五葉】(Pinus koraiensis) 別名:チョウセンマツ北東アジアから朝鮮半島に多く、昔は日本には自生しないと思われていたため「朝鮮五葉松」と呼ばれます。国内では、福島県南部から岐阜県にかけて...
野山の植物

ハルニレ

ハルニレ (ニレ科ニレ属)【春楡】(Ulmus davidiana var. japonica) エルム日本全国に見られますが、元来、中部地方以北に分布する北方系の樹木です。丘陵や山地の撹乱された傾斜地や河畔林に多く、湿った場所に生えます。...

ケショウヤナギ

ケショウヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【化粧柳】(Salix arbutifolia)上高地の梓川の景観を形作る要素のひとつとして、たいへん有名なヤナギです。しかし、上高地には他にも「オノエヤナギ」や「イヌコリヤナギ」「オオバヤナギ」「ドロノ...
野山の植物

マルバクスノキ

マルバクスノキ (クスノキ科ニッケイ属)【丸葉楠木】(Cinnamomum camphora var. cyclophyllum) 別名:マルバグス「クスノキ」の変種とされ、通常のクスノキに比べ葉の形が顕著に丸いものです。牧野富太郎氏が調査...

ザリコミ

ザリコミ (スグリ科スグリ属)(Ribes maximowiczianum)妙な名前の植物ですが、語源は「砂利茱萸(ジャリグミ)」から来ているそうです。山地から亜高山に、やや稀に生える雌雄異株の落葉低木です。モミジ的な掌状3-5裂の葉が互生...
7月

ホオアカ

ホオアカ (ホオジロ科ホオジロ属)【頬赤】(Emberiza fucata)夏場には主に本州中部以北の高原や亜高山の草原などで繁殖する漂鳥です。わりあい開けた草地の地面を歩いて餌を探していることが多いようです。遠目には「ホオジロ」に似た感じ...

ホシザキユキノシタ

ホシザキユキノシタ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【星咲雪ノ下】(Saxifraga stolonifera f. aptera)「ユキノシタ」の一品種で、基本的には普通のユキノシタと同じですが、花の形が特異なものです。通常のユキノシタは5枚...

トイシノエンレイソウ

トイシノエンレイソウ (シュロソウ科エンレイソウ属)【砥石延齢草】(Trillium smallii f. album)「エンレイソウ」の一品種で、萼片(外花被片)が淡緑色で雄蕊の葯が白色のもの。子房の色は赤紫色または緑色のどちらかです。基...
野山の植物

タブノキ

タブノキ (クスノキ科タブノキ属)【椨の木】(Machilus thunbergii) 別名:イヌグス本州東北南部以南に分布する、照葉樹の代表のような高木です。主に暖地の海岸近くに多く、各地の社寺林に大木が保存されていることも多いようです。...

クモイコザクラ

クモイコザクラ (サクラソウ科サクラソウ属)【雲居小桜】(Primula reinii var. kitadakensis)山岳地の岩場に咲くサクラソウの仲間は地域によって各種ありますが、これは「コイワザクラ」の変種。南アルプス、八ヶ岳、富...

アズマシャクナゲ

アズマシャクナゲ (ツツジ科ツツジ属)【東石楠花】(Rhododendron degronianum)山岳地から亜高山近くに生えるシャクナゲで、関東地方中心に南東北から中部地方南部まで分布し、西日本の「ホンシャクナゲ」と分布を分けています。...
6月

イチイ

イチイ (イチイ科イチイ属)【一位】(Taxus cuspidata) 別名:アララギ、シャクノキほぼ日本全国に分布する常緑針葉樹ですが、山地や亜高山に生えあまり群生はしないようです。古来、高級な笏の材として使われ、樹木に対して正一位の位階...
野山の植物

ドロノキ

ドロノキ (ヤナギ科ヤマナラシ属)【泥の木】(Populus suaveolens) 別名:ドロヤナギヤナギ科の落葉高木ですが、普通のヤナギ類というよりも「ポプラ」の仲間です。材木が泥のように柔らかいからとか、樹皮が泥の色とか、名前の語源に...

コマツヨイグサ

コマツヨイグサ (アカバナ科マツヨイグサ属)【小待宵草】(Oenothera laciniata)北アメリカ原産の帰化植物で、本州以南の全国に帰化しています。マツヨイグサの仲間の中でも一番小型で、海岸や河川などの乾いた砂地や道路沿いなどに匍...
野山の植物

サワトラノオ

サワトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【沢虎の尾】(Lysimachia leucantha) 別名:ミズトラノオ川岸や原野などの低地の湿地に生育し、ヨシ原の中に細い茎を直立して三角錐型の穂状の花序をつけます。花は花序の下から咲き上が...

ナヨナヨワスレナグサ

ナヨナヨワスレナグサ (ムラサキ科ワスレナグサ属)【なよなよ勿忘草】(Myosotis laxa subsp. baltica) 別名:タビラコモドキ沼津から富士あたりにかけての湿地帯や用水路などに生育する新種として、昭和47年に発表された...
5月

アナグマ

アナグマ (イタチ科アナグマ属)【穴熊】(Meles anakuma) ニホンアナグマ「タヌキ」とよく混同され昔は「ムジナ」と呼ばれてきました。さらには最近は「アライグマ」と混同する場合もあるようです。習性や食性がタヌキによく似ているせいで...
10月

アカミノイヌツゲ

アカミノイヌツゲ (モチノキ科モチノキ属)【赤実の犬黄楊】(Ilex sugerokii var. brevipedunculata) 別名:ミヤマクロソヨゴ亜高山帯の岩場や湿原周辺などに多い常緑低木です。厚手で光沢のある葉が密に生え、亜高...
野山の植物

アオダモ

アオダモ (モクセイ科トネリコ属)【青梻】(Fraxinus lanuginosa f. serrata)全国の山地に広く分布し、春-初夏に枝先に細く細かい花をたくさん咲かせます。雌雄異株で、雄株の雄花には2本の雄しべが、雌株の雌花には1本...
山岳の植物

ヒメカンアオイ

ヒメカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【姫寒葵】(Asarum takaoi var. takaoi)カンアオイ類の中ではやや小型の種類で、葉が丸っこく葉柄が紫褐色です。山地の林下で地面に這うように展開しています。花は淡緑色から暗...

ハクサンハタザオ

ハクサンハタザオ (アブラナ科ヤマハタザオ属)【白山旗竿】(Arabidopsis halleri subsp. gemmifera var. senanensis)山地から高山帯にかけて生育する小型の草ですが、あまり「ハタザオ」類の細長い...
山岳の植物

アカミゴケ

アカミゴケ (地衣類ハナゴケ科ハナゴケ属)(Cladonia pleurota)「コケ」の名がついていますが「サルオガセ」や「ハナゴケ」と同じ地衣類です。すなわち、菌類と藻類の共生体です。北海道から本州、四国の山地から亜高山帯に生育し、岩上...
野山の植物

フナバラソウ

フナバラソウ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【舟腹草】(Vincetoxicum atratum)ほぼ日本全国に分布しますが、ほとんどの所で絶滅危惧指定となっています。里山や山地の草原に生育しますが、生育適地の茅場や棚田など人手が適度に入...
野山の植物

オニグルミ

オニグルミ (クルミ科クルミ属)【鬼胡桃】(Juglans mandshurica var. sachalinensis)全国に広く分布して、野山の川沿いや湿気の多いところに生育します。日本のクルミ類の中で唯一食用に適した種類で、リスやネズ...

ワサビ

ワサビ (アブラナ科ワサビ属)【山葵】(Eutrema japonicum)刺身やお寿司に欠かせない、あの「ワサビ」です。日本の原種ワサビは日本原産で、セイヨウワサビとは別属となっています。全国の深山の冷涼で澄んだ渓流に自生しますが、昔から...
山岳の植物

ジンヨウイチヤクソウ

ジンヨウイチヤクソウ (ツツジ科イチヤクソウ属)【腎葉一薬草】(Pyrola renifolia)「イチヤクソウ」の仲間の中でも「マルバノイチヤクソウ」や「コバノイチヤクソウ」などと同様に山地から亜高山に生える種類です。葉が横長に丸く、先が...
野山の植物

タチドコロ

タチドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【立野老】(Dioscorea gracillima)早い時期に花が咲くヤマイモ類で、茎がはじめ立ち上がり、その後伸びた上部がつる状となります。葉は互生で、楕円形からハート形、先端が尖り浅く3裂や5裂...
野山の植物

ヒメヘビイチゴ

ヒメヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【姫蛇苺】(Potentilla centigrana)山地の湿った林縁に生えるヘビイチゴで、普通の「ヘビイチゴ」より小柄で、ひょろひょろした感じで匍匐して伸びます。楕円形の葉は3出複葉で、葉の裏が白っ...
野山の植物

ツクシタツナミソウ

ツクシタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【筑紫立浪草】(Scutellaria kiusiana)「筑紫」の名の通り九州と中国地方西部、四国北部に分布するタツナミソウで、主に常緑樹林内に生育します。葉の色が濃く、濃緑色の葉に脈が浮き出る...

カミコウチテンナンショウ

カミコウチテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【上高地天南星】(Arisaema nikoense subsp. brevicollum)「上高地」の名の通り、上高地など長野・岐阜県境の北アルプス南部周辺と、福井県白山の亜高山帯林...

コヨウラクツツジ

コヨウラクツツジ (ツツジ科ツツジ属)【小瓔珞躑躅】(Rhododendron pentandrum)北海道から四国にかけて広く分布し、山地から亜高山帯の林縁に生育する低木です。5mmくらいのとても小さな壺型の花が枝先に3-5個垂れ下がって...

ヒトツボクロ

ヒトツボクロ (ラン科ヒトツボクロ属)【一黒子】(Tipularia japonica)特徴的な葉を一枚だけ地面に生やし、そこから花茎を伸ばして5-10個の花をつける小さな地生ランです。葉は中央に白線が入り、縁が細かく波打ち、裏面が赤紫色の...

ホンシャクナゲ

ホンシャクナゲ (ツツジ科ツツジ属)【本石楠花】(Rhododendron japonoheptamerum var. hondoense)本州中部以西と四国山地に分布し、山岳地の岩場などに生育するシャクナゲです。「ツクシシャクナゲ」の変種...

キクバドコロ

キクバドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【菊葉野老】(Dioscorea septemloba) 別名:モミジドコロ福島県以南の本州~九州に分布し山地の林下に生えるヤマイモの仲間です。葉が掌状に5-9裂しそれぞれの先端が尖っています。類似...

ヒロハヘビノボラズ

ヒロハヘビノボラズ (メギ科メギ属)【広葉蛇登らず】(Berberis amurensis) 別名:ヒロハノヘビノボラズ、オオバノヘビノボラズ「広葉蛇登らず」という奇妙な名前は、蛇が登れないほどの鋭く長い刺をもっているところから来ています。...

ベニバナヤマシャクヤク

ベニバナヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【紅花山芍薬】(Paeonia obovata)何とも言いようがない、美しくも儚い紅色の花。山地の落葉広葉樹林内にひっそりと咲きます。単に「ヤマシャクヤク」の赤花かと思っていましたが、じつは別種で...
シジミチョウ科

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ (シジミチョウ科)(Antigius attilia)全国の雑木林に生息するシジミで、食草がコナラ、クヌギ、カシワなどなので、都市部の林でも普通に生息するようです。何故か「ミズイロ」の名前がついていますが水色の部分は無...

ツルシキミ

ツルシキミ (ミカン科ミヤマシキミ属)【蔓樒】(Skimmia japonica var. intermedia f. repens) 別名:ツルミヤマシキミ「ミヤマシキミ」の変種で、ミヤマシキミが主に太平洋側に分布するのに対し、北海道~本...
5月

メボソムシクイ

メボソムシクイ (ムシクイ科ムシクイ属) (Phylloscopus xanthodryas) 夏に本州や四国の亜高山帯で繁殖し、冬には中国や東南アジアに渡って越冬する夏鳥です。中部地方の山地の針葉樹林で特徴的な鳴き声がよく聞かれます。「メ...

タケシマラン

タケシマラン (ユリ科タケシマラン属)【竹縞蘭】(Streptopus streptopoides subsp. japonicus)薄暗い感じの針葉樹林下にひっそりと生育し、「アマドコロ」や「ナルコユリ」に似た姿で、互生する葉の下に細い花...