ハルニレ (ニレ科ニレ属)【春楡】
(Ulmus davidiana var. japonica) エルム
日本全国に見られますが、元来、中部地方以北に分布する北方系の樹木です。
丘陵や山地の撹乱された傾斜地や河畔林に多く、湿った場所に生えます。
早春の若葉が出る前に花が咲きますがあまり目立たず、むしろ若葉が展開するころにできる翼のある実が目立ちます。
葉脈がはっきりした葉は左右不均等で、重鋸歯があります。
樹皮は灰褐色で、縦に不規則な割れ目が入り若い樹でも古木の雰囲気です。
枝にコルク質は発達して翼や瘤ができることがあり、これが目立つ木を通称「コブニレ」と呼ぶことがあります。
同類の「アキニレ」は南方系で、逆に東海地方以西の分布。