マルバクスノキ (クスノキ科ニッケイ属)【丸葉楠木】
(Cinnamomum camphora var. cyclophyllum) 別名:マルバグス
「クスノキ」の変種とされ、通常のクスノキに比べ葉の形が顕著に丸いものです。
牧野富太郎氏が調査・命名したそうですが、丸葉とともに普通の形の葉も混在しているようで、どうも変種というには無理がありそうです。
「Ylist」にも、「本型は品種とされるべきものである」という注釈がついています。
そもそも、筑波山神社の一本以外には九州の太宰府天満宮にもう一本があるのみといわれていて、なおさら分類学的には疑念が残りそうです。
それはともかく、筑波山神社のものは「タイプツリー」とされており、樹齢推定150年といわれる巨樹で、枝中にノキシノブなどの着生がたくさんあり、たしかに神々しさを感じせる存在です。
つくば市の天然記念物に指定されています。