イチイ (イチイ科イチイ属)【一位】
(Taxus cuspidata) 別名:アララギ、シャクノキ
ほぼ日本全国に分布する常緑針葉樹ですが、山地や亜高山に生えあまり群生はしないようです。
古来、高級な笏の材として使われ、樹木に対して正一位の位階を授けられたのが語源だそうです。
独特の赤い樹皮と樹形が他の針葉樹の中で目立ちます。
葉は平たい針葉で近縁の「カヤ」に似ていますが、カヤのような綺麗な平面にならず不揃いにつきます。
雌雄異株で雌株には秋に赤い実が生り、甘く、食べられますが、中の種はアルカロイドを含み有毒なので注意が必要です。
「キャラボク」は変種関係にある近縁種で、日本海側の山地に点在します。