ドロノキ (ヤナギ科ヤマナラシ属)【泥の木】
(Populus suaveolens) 別名:ドロヤナギ
ヤナギ科の落葉高木ですが、普通のヤナギ類というよりも「ポプラ」の仲間です。
材木が泥のように柔らかいからとか、樹皮が泥の色とか、名前の語源には諸説あるようです。
老木は縦にひび割れた暗灰色ですが、若い樹は白っぽい樹皮に菱形の模様が出るのが特徴的です。
北海道から中部地方に分布し、冷涼な環境の川岸に生育します。
極端な陽樹といわれ、氾濫や泥流で植生の破壊された河原などに真っ先に進出する先駆種です。
雌雄異株で、葉が展開する前に花をつけ、夏になると実が裂開して綿毛が飛び出し、夥しい「柳絮」を撒き散らします。