10月

高山植物

イワショウブ

イワショウブ (チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)【岩菖蒲】(Triantha japonica) 別名:ムシトリゼキショウ細長い花茎の先に白い花序をつけ、夏の終りの湿原を彩る可憐な花です。亜高山の湿原や高山の雪田の縁などに多く見られま...
至仏山

ホソバコゴメグサ

ホソバコゴメグサ (ハマウツボ科コゴメグサ属)(ゴマノハグサ科)【細葉小米草】(Euphrasia insignis subsp. insignis var. japonica)関東地方北部から東北地方の一部に分布、実際上は尾瀬、谷川岳、月...
野山の植物

ニシキギ

ニシキギ (ニシキギ科ニシキギ属)【錦木】(Euonymus alatus)全国の野山に自生する低木で、「錦」の名のように紅葉が見事です。枝に細長い板状のコルク質の翼が出るのが最大の特徴で、これが出ないタイプが「コマユミ」です。細長い柄の先...
樹木

カラマツ

カラマツ (マツ科カラマツ属)【落葉松、唐松】(Larix kaempferi)信州の高原や山岳の風景を彩る日本固有種で、天然の分布の中心は中部山岳周辺で、富士山、奥日光や蔵王の一部などに隔離分布しています。北海道には分布ぜず、北海道の至る...
6月

コメツガ

コメツガ (マツ科ツガ属)【米栂】(Tsuga diversifolia)中部山岳などに登る登山者にとってはお馴染みの常緑針葉樹。日本の固有種で、青森から中部山岳地帯にかけて「シラビソ」や「トウヒ」などとともに亜高山帯の針葉樹林を形成する樹...

アギナシ

アギナシ (オモダカ科オモダカ属)【顎無】(Sagittaria aginashi)同属の「オモダカ」と極めてよく似ている抽水植物です。「顎無し」という名は、顎の無いヘラ葉をつけることが多いということから付いた名だそうですが、「オモダカ」で...
野山の植物

ホソバイヌタデ

ホソバイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【細葉犬蓼】(Persicaria trigonocarpa)「イヌタデ」に似た同属種ですが変種や亜種でなく別種です。イヌタデよりやや大きめになり、葉が細く花色が独特のうすピンクです。花の色は「オオイヌタ...
野山の植物

ナガバノウナギツカミ

ナガバノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【長葉鰻攫】(Persicaria hastatosagittata)本州、四国、九州の河畔や湿地、休耕田などに生えるタデで、「アキノウナギツカミ」に似ていますが花の下の花茎が赤くなり腺毛が生えてい...
野山の植物

クサネム

クサネム (マメ科クサネム属)【草合歓】(Aeschynomene indica)「カワラケツメイ」とよく似た姿ですが別属で、花は薄黄色のマメ科らしい蝶型花で旗弁基部が赤っぽくなっています。葉は名の通り「ネムノキ」に似ていて小葉が20-30...
野山の植物

アオヒメタデ

アオヒメタデ (タデ科イヌタデ属)【青姫蓼】(Persicaria erectominor var. erectominor f. viridiflora)花序は密につき「イヌタデ」に似ていますが、花色は他にない緑白色で、花序の間から長い毛...
9月

ノブドウ

ノブドウ (ブドウ科ノブドウ属)【野葡萄】(Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)藪などにごちゃごちゃ絡みついて繁殖する野生のブドウですが、食用にはなりません。果実の色が白から緑、青やピンク、紫と色...
野山の植物

カエンタケ

カエンタケ (子嚢菌類ボタンタケ科)【火焔茸】(Trichoderma cornu-damae)見た目にも不気味なキノコですが、致死量数グラムという猛毒で、単に強烈な中毒症状のみならず、造血機能障害とか脳の萎縮とか恐るべき後遺症の恐れもある...
野山の植物

タタラカンガレイ

タタラカンガレイ (カヤツリグサ科フトイ属)【多々良寒枯藺】(Scirpus mucronatus var. tataranus)「カンガレイ」の変種ですが、群馬県館林市の多々良沼で昭和6年に発見されたものです。3角断面の茎の稜に翼をもつの...
野山の植物

ツチグリ

ツチグリ (担子菌類ツチグリ科)【土栗】(Astraeus hygrometricus)形のユニークさからはトップクラスのキノコですが、意外と全国何処にでもある普通種です。胞子袋の外側の厚手の外皮が6-10片ほどに裂けて開き、ヒトデのような...
10月

タカオヒゴタイ

タカオヒゴタイ (キク科トウヒレン属)【高尾平江帯】(Saussurea sinuatoides)高尾山で初めて発見され「タカオ」の名を冠された花は「タカオスミレ」を代表にいくつかありますが、これもそのひとつ。「タカネヒゴタイ」や「ミヤマヒ...
野山の植物

サデクサ

サデクサ (タデ科イヌタデ属)(Persicaria maackiana)「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」など多くの秋のタデ科の花と同様、低地の湿地や水辺に生育する植物ですが、分布が局所的なようで、やや稀な種類です。よく分岐する茎には鋭...
9月

ウスゲタマブキ

ウスゲタマブキ (キク科コウモリソウ属)【薄毛珠蕗】(Cacalia farfaraefolia)薄暗い林下の沢沿いに生える地味な植物です。同属の「カニコウモリ」や「モミジガサ」などと同様の花で見分けがつきませんが最大の違いは、茎の葉腋に「...
野山の植物

ミズ

ミズ (イラクサ科ミズ属)【水】(Pilea hamaoi)全国の山地の谷沿いなどの湿ったところに生える普通種で、柔らかく青々とした葉が印象的です。同じようなところに生える類似種の「アオミズ」とそっくりですが、葉の鋸歯が丸みを帯びて少なめ、...
野山の植物

ネナシカズラ

ネナシカズラ (ヒルガオ科ネナシカズラ属)【根無葛】(Cuscuta japonica)「根無し草」という言葉がありますが、歌の文句などで使われるときの多くは「ウキクサ」をイメージしているようです。ウキクサは水面を当て所もなく漂ってはいます...
野山の植物

イヌセンブリ

イヌセンブリ (リンドウ科センブリ属)【犬千振】(Swertia tosaensis)普通の「センブリ」によく似ていますが、苦みと薬効が少ないので役に立たないという意味の「イヌ」の名が冠されています。センブリに比べ、花の長い毛がたいへん多く...
野山の植物

カンエンガヤツリ

カンエンガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【灌園蚊帳吊】(Cyperus exaltatus var. iwasakii)草丈1mほどと大型になるカヤツリグサで、湖沼岸や川岸の湿地に生えますが、攪乱された土地の好きな1年草なので消長...
野山の植物

ヒキオコシ

ヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【引起し】(Isodon japonicus) 別名:エンメイソウ(延命草)引起しという妙な名前は、その昔、弘法大師が腹痛に苦しんでいる旅人にこの葉を噛ませたところ、たちどころに回復したという故事に因むそう...
野山の植物

ニオイタデ

ニオイタデ (タデ科イヌタデ属)【香蓼】(Persicaria viscosa)原野や湿地、休耕田などにやや稀にみられる赤いタデ。花茎にびっしりと腺毛をもち、この腺毛から香りを発するというが臭いを嗅ぐのを忘れたのでどんな香りか判りません。か...
野山の植物

エノキグサ

エノキグサ (トウダイグサ科エノキグサ属)【榎草】(Acalypha australis) 別名:アミガサソウ全国の道端や土手などに生える雑草です。葉が「エノキ」に似ているということですが、およそ目立たない植物です。しかし、地味な花のまわり...
9月

カワラケツメイ

カワラケツメイ (マメ科カワラケツメイ属)【河原決明】(Chamaecrista nomame)河原や土手などの日当たりのよいところに生えるマメですが、普通のマメ類とちょっと異なる「ジャケツイバラ亜科」に属し、「ジャケツイバラ」や「サイカチ...
野山の植物

カラスウリ

カラスウリ (ウリ科カラスウリ属)【烏瓜】(Trichosanthes cucumeroides)本州以南の野山で身近に見られるオレンジ色の実ですが、その花は意外と見たことがないという人が多いようです。何となればカラスウリの花は、日没後に開...
9月

オカタツナミソウ

オカタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【丘立浪草】(Scutellaria brachyspica)タツナミソウの仲間も多くの種類があり、なかなか分かりにくいですが、これは「オカ」の名が付くように低山や丘陵地に多い種類です。「タツナミソ...
野山の植物

ノガリヤス

ノガリヤス (イネ科ノガリヤス属)【野刈安】(Deyeuxia brachytricha)秋の草地に似たような種類がたくさんあるイネ科の雑草で、路傍でももっとも普通に見られるものですが、これは林内にも生育します。類似のイネ科で林内に生育する...
野山の植物

ヤマゼリ

ヤマゼリ (セリ科ヤマゼリ属)【山芹】(Ostericum sieboldii)秋の低山の林下や林縁に咲き、「シラネセンキュウ」を貧弱にしたような雰囲気です。「カノツメソウ」にもよく似ていますが、葉が広く丸っこい点が明らかに違います。若葉は...
野山の植物

オオミゾソバ

オオミゾソバ (タデ科イヌタデ属)【大溝蕎麦】(Persicaria thunbergii var. stolonifera)「ミゾソバ」の変種とされ、草体や葉が大型で、葉のくびれが大きめで葉柄に翼があります。花柄に腺毛が密生し、葉にも毛が...
野山の植物

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ (イネ科モロコシ属)【西蕃蜀黍】(Sorghum propinquum)路傍の草地や河原などに普通に多く見られる雑草で、戦後に日本に入った地中海地域原産の帰化植物です。成長すると背丈ほどになり、花の無い株だけ見ると「ススキ...
10月

フクロシダ

フクロシダ (イワデンダ科イワデンダ属)【袋羊歯】(Woodsia manchuriensis)山地の湿った岩場に垂れ下がって生える小型の夏緑性シダです。薄く柔らかい葉で、葉身は基部に向かって細くなり、下部の羽片は短く丸っこくなります。ソー...
野山の植物

エリマキツチグリ

エリマキツチグリ (担子菌類ヒメツチグリ科)【襟巻土栗】(Geastrum triplex)有名な「ツチグリ」によく似ていますが、星状にめくれ上がった外皮に普通のツチグリのようなひび割れ鱗模様が無く無地平坦です。さらに熟すと外皮が同心円状に...
野山の植物

オシダ

オシダ (シダ植物オシダ科)【雄羊歯】(Dryopteris crassirhizoma)北海道から本州、四国の山地に分布する大型のシダで、根茎が横に伸びないので放射状の株立ちになります。「イノデ」の類にも似ていますが、イノデ類よりも毛深く...
12月

ヤマイタチシダ

ヤマイタチシダ (シダ植物オシダ科)【山鼬羊歯】(Dryopteris bissetiana)林下や林縁に生える常緑性のシダで、本州から九州の山地や丘陵に分布します。最下羽片の下側第1小羽片が大きい特徴があり、小羽片の縁がやや裏側に巻き込む...
9月

イヌコウジュ

イヌコウジュ (シソ科イヌコウジュ属)【犬香需】(Mosla scabra)日本全国の路傍や林縁に生え枝先に花穂を出し、薄ピンクの唇弁花に淡紅紫色のまだら模様が入ります。花序は長くなることもありますが、花は一斉には咲かずに下から咲き上がり先...
9月

ハッカ(ニホンハッカ)

ハッカ(ニホンハッカ) (シソ科ハッカ属)【薄荷】(Mentha canadensis var. piperascens)日本在来のハッカの原種で、洋種の「ペパーミント」や「スペアミント」とは別物です。全国の湿った草地に自生しますが、北海道...
10月

マーガレットコスモス

マーガレットコスモス (キク科ユリオプス属)(Euryops chrysanthemoides)庭に家族が植えて何年も咲き続ける野菊があり、園芸種であることは判っているが別に気にも留めずにいました。多年草らしく毎年咲くうちにだいぶ大きくなり...
野山の植物

サワフジバカマ

サワフジバカマ (キク科ヒヨドリバナ属)【沢藤袴】(Eupatorium x arakianum)「フジバカマ」および「サワヒヨドリ」によく似ており、フジバカマとサワヒヨドリとの交雑種から作られた園芸種の野生化といわれています。フジバカマで...
9月

カナムグラ

カナムグラ (アサ科カラハナソウ属)【鉄葎】(Humulus scandens)全国の日当たりのよい荒地や路傍などに繁茂する蔓性の雑草です。昔は東京の住宅地でも空き地や廃屋などに圧倒的に多かった気がしますが、最近ではもう少し自然度の高いとこ...