コメツガ (マツ科ツガ属)【米栂】
(Tsuga diversifolia)
中部山岳などに登る登山者にとってはお馴染みの常緑針葉樹。
日本の固有種で、青森から中部山岳地帯にかけて「シラビソ」や「トウヒ」などとともに亜高山帯の針葉樹林を形成する樹種です。
本州中部では概ね1500mから2000mくらいの標高に見られます。
岩場がちなところなど土壌の発達が悪い痩せた場所でも生育できるため、そういった場所一体を占有して純林をつくることも多いようです。
雌花のあとには小さな松ぼっくりができ、実生で繁殖します。
紀伊半島や四国、九州の一部の山にも分布しますが、何故か北海道には分布しません。