アギナシ (オモダカ科オモダカ属)【顎無】
(Sagittaria aginashi)
同属の「オモダカ」と極めてよく似ている抽水植物です。
「顎無し」という名は、顎の無いヘラ葉をつけることが多いということから付いた名だそうですが、「オモダカ」でも同様の葉が見られるようです。
また、葉の幅もたいへん広いものから細いものまで変異が多く当てになりません。
アギナシの見分けは、矢じり型の葉の側裂片つまりウサギの耳の部分よりも、頂裂片つまりウサギの顔の部分のほうが長いという特徴があります。
「オモダカ」や「クワイ」の場合では逆で耳の部分のほうが長くなります。
また、一般にアギナシのほうが自然度の高いところに生えて普通の田んぼなどにはあまりなく、大きめで花序が葉の上に高く突き出て咲きます。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
その他多くの府県で準絶滅危惧~絶滅危惧Ⅰ類に指定