海岸の植物

10月

ダンギク

ダンギク (シソ科ダンギク属)【段菊】(Caryopteris incana) 別名:ランギク和名に「菊」とありますが、キクの仲間ではなく、シソ科(クマツヅラ科)の植物です。段々につくお団子状に密集した花序が、下から上へ咲き上がり、葉が菊に...
10月

アオノイワレンゲ

アオノイワレンゲ (ベンケイソウ科イワレンゲ属)【青の岩蓮華】(Orostachys malacophylla var. aggregeata)海岸の岩上や、まれに内陸部の山地の岩場に生育する多肉植物です。ロゼット状の根生葉は丸っこく、「ツ...
6月

ハマハコベ

ハマハコベ (ナデシコ科ハマハコベ属)【浜繁縷】(Honckenya peploides subsp. major)海岸の砂礫地に這うように生育する多年草で、「ハコベ」の名がついていますがハコベ属とは全く別の「ハマハコベ属」で、一属一種の植...
野山の植物

エゾノシシウド

エゾノシシウド (セリ科エゾノシシウド属)【蝦夷の猪独活】(Coelopeurum gmelinii)北海道と青森県などに分布し、「シシウド」に似ていますが実は別属で独自の「エゾノシシウド属」となっています。海岸の草地などに多く、細かい白色...
6月

レブンイワレンゲ

レブンイワレンゲ (ベンケイソウ科イワレンゲ属)【礼文岩蓮華】(Orostachys furusei)(Orostachys malacophylla var. boehmeri)海岸の岩場などに生える多肉植物です。北海道の礼文島や知床など...
6月

ハマハタザオ

ハマハタザオ (アブラナ科ヤマハタザオ属)【浜旗竿】(Arabis stelleri var. japonica)「ヤマハタザオ」の仲間の中でも姿ががっしりして存在感があります。海岸近くの砂地や岩礫地に生え、北海道から九州まで全国に分布しま...

エゾイヌナズナ

エゾイヌナズナ (アブラナ科イヌナズナ属) 【蝦夷犬薺】(Draba borealis) 別名:シロバナノイヌナズナ北海道の海岸から山地~亜高山まで、岩場に生える白花で北方系の「イヌナズナ」です。同時期、同所的に咲く「タカネグンバイ」に似て...
6月

オオバナノミミナグサ

オオバナノミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)【大花耳菜草】(Cerastium fischerianum) 別名:オオバナミミナグサ、リシリミミナグサ名の通り、大きめで目立つ花をつける「ミミナグサ」の仲間で、海岸の礫地や岩場に生育します...
野山の植物

エゾオオバコ

エゾオオバコ (オオバコ科オオバコ属)【蝦夷大葉子】(Plantago camtschatica)北海道をはじめ、本州から九州にかけての日本海側全域に分布します。海岸の砂地や草地の日向に生え、葉や茎に軟毛が多いので全体に白っぽくなっています...
9月

ハマナス

ハマナス (バラ科バラ属)【浜茄子】(Rosa rugosa) 別名:ハマナシ東北アジアの温帯から冷温帯の、海岸の砂浜に生育する野ばらの一種です。「知床旅情」の歌詞のイメージで北海道にしか無いのかと思っていましたが、実際には太平洋側では茨城...
6月

ネムロシオガマ

ネムロシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)【根室塩竈】(Pedicularis schistostegia)高山や亜高山に咲く「シオガマ」の仲間は、「ヨツバシオガマ」や「タカネシオガマ」など紅紫色の花のものが多く、白系のものは「エゾシオ...
6月

センダイハギ

センダイハギ (マメ科センダイハギ属)【先代萩】(Thermopsis lupinoides)主に海岸に近い砂地ややせ地に、鮮やかな黄色を彩る花です。個々の花を見ると、なるほど豆の花ですが、花が大きく蔓性でもないのでたいへん見栄えがします。...

コマツヨイグサ

コマツヨイグサ (アカバナ科マツヨイグサ属)【小待宵草】(Oenothera laciniata)北アメリカ原産の帰化植物で、本州以南の全国に帰化しています。マツヨイグサの仲間の中でも一番小型で、海岸や河川などの乾いた砂地や道路沿いなどに匍...

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】(Scutellaria longituba)「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。花は白色で、...

オオハマボッス

オオハマボッス (サクラソウ科オカトラノオ属)【大浜払子】(Lysimachia mauritiana var. rubida)「ハマボッス」の変種の海浜植物で、ハマボッスより大型で海岸の岩場や風衝地に生えます。東南アジアやインドなどに分布...
野山の植物

レブンソウ

レブンソウ (マメ科オヤマノエンドウ属)【礼文草】(Oxytropis megalantha)その名の通り北海道礼文島の固有種で、高山植物の「オヤマノエンドウ」の近縁種です。葉は奇数羽状複葉で小葉は17-23個。長く伸びた花茎の先に5-15...

ツルナ

ツルナ (ハマミズナ科ツルナ属)【蔓菜】(Tetragonia tetragonoides)海岸の岩場や礫地などにつる状に這うように茂る海浜植物。北海道南部以南の全国の浜辺に分布します。独特の三角の葉は多肉質で、表面を細かい粒状突起が覆って...
11月

ハナイソギク

ハナイソギク (キク科キク属)【花磯菊】(Chrysanthemum x marginatum) 別名:サトイソギク海岸に咲く「イソギク」と園芸種の「イエギク」が交雑して発生した雑種です。イソギクの花に小さな舌状花を併せ持った花となり、葉の...

ヒロハクサフジ

ヒロハクサフジ (マメ科ソラマメ属)【広葉草藤】(Vicia japonica) 別名:ハマクサフジ「クサフジ」や「ツルフジバカマ」に似ていますが、小葉が幅広の楕円形で5-8対(10-16枚)でやや厚手です。近畿以東と北海道の海岸沿いに分布...

オオバグミ

オオバグミ (グミ科グミ属)【丸葉茱萸】(Elaeagnus macrophylla) 別名:マルバグミ本州以南の海岸近くの草地や林縁に生える常緑樹。いかにも海岸性らしい艶々の深緑の葉で裏面は銀白色の細毛が生え、新葉も銀白色の毛で覆われてい...

ソナレマツムシソウ

ソナレマツムシソウ (スイカズラ科マツムシソウ属)【磯馴松虫草】(Scabiosa japonica var. lasiophylla) 別名:アシタカマツムシソウ高原の花としてなじみ深い「マツムシソウ」の海岸型変種です。多年草で丈が低く、...

ボタンボウフウ

ボタンボウフウ (セリ科カワラボウフウ属)【牡丹防風】(Peucedanum japonicum) 別名:ショクヨウボウフウ、サクナ関東以西から沖縄にかけて分布し、海岸の岩場や砂地に生育します。葉は艶が無く独特の白っぽい青緑色で、特徴的な葉...

ハマラッキョウ

ハマラッキョウ (ヒガンバナ科ネギ属)【浜辣韮】(Allium pseudojaponicum) 別名:タマムラサキ「ヤマラッキョウ」の海岸型とされ、三浦半島、伊豆半島の狭く限られた範囲に、それと何故か壱岐諸島に分布します。海岸地帯の風衝草...

ハマアキノキリンソウ

ハマアキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【浜秋の麒麟草】(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa var. ovata)「アキノキリンソウ」の海岸型で、房総半島、伊豆半島、三浦半島、真鶴半島、江の島...
11月

マルバシャリンバイ

マルバシャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【丸葉車輪梅】(Rhaphiolepis umbellata var. integerrima)本州、四国、九州の海岸に分布し、通常の「シャリンバイ」よりも葉が短く丸く鋸歯が無く、海岸の岩場や風衝...
10月

イソギク

イソギク (キク科キク属)【磯菊】(Chrysanthemum pacificum)千葉県犬吠埼から静岡県御前崎にかけての太平洋岸と伊豆諸島に分布する海岸性の菊です。海岸の岩場や風衝草原などに群生して、花の全盛期には壮観です。筒状花のみの花...
3月

ムコジママンネングサ

ムコジママンネングサ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【聟島万年草】(Sedum mukojimanensis)小笠原列島の固有種で、聟島(むこじま)列島の媒(なこうど)島の断崖絶壁に生育するマンネングサです。従来、小笠原列島に自生するベンケ...
野山の植物

タイワンツクバネウツギ

タイワンツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【台湾衝羽根空木】(Abelia chinensis var. ionandra)日本では奄美大島、沖縄本島、石垣島の海岸や山地の岩地に稀に生育する希少種で、「ツクバネウツギ」や「アベ...

ハマオモト

ハマオモト (ヒガンバナ科ハマオモト属)【浜万年青】(Crinum asiaticum var. japonicum) 別名:ハマユウいかにも南方風の雰囲気のある海浜植物で、東南アジアから房総半島、三浦半島、伊豆半島などを北限とする黒潮流域...
野山の植物

センカクツツジ

センカクツツジ (ツツジ科ツツジ属)【尖閣躑躅】(Rhododendron eriocarpum var. tawadae)尖閣諸島の釣魚島の岩場に生育する固有種で、南西諸島に分布する「マルバサツキ」の変種とされています。明治時代から戦前ま...
すみれ

二色アツバスミレ

二色アツバスミレ (スミレ科スミレ属)【二色厚葉菫】(Viola mandshurica var. triangularis f. bicolor)近所の路傍で見つけた、大柄で派手なスミレ。「スミレ(マンジュリカ)」の海岸型変種である「アツ...

ハマダイコン

ハマダイコン (アブラナ科ダイコン属)【浜大根】(Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides)海岸の砂地や後背地に群生し、白と淡紅色の花が目を引く野草です。従来、栽培ダイコンが逸出し...
野山の植物

ニイジマスミレ

ニイジマスミレ (スミレ科スミレ属)【新島菫】(Viola mandshurica var. triangularis f. niijimensis)「スミレ(マンジュリカ)」の太平洋側海岸型変種「アツバスミレ」の伊豆諸島白花品種がニイジマ...
3月

コモチシダ

コモチシダ (シシガシラ科コモチシダ属)【子持ち羊歯】(Woodwardia orientalis)大型になる常緑性のシダで、葉の表面に無性芽(ムカゴ)をつけ、小さな葉が生えて増殖します。「クモノスシダ」や「フジシダ」「ツルデンダ」など、葉...
3月

オニヤブソテツ

オニヤブソテツ (シダ植物オシダ科ヤブソテツ属)【鬼藪蘇鉄】(Cyrtomium falcatum)東北以南の海岸沿いに分布するヤブソテツで、「ヤブソテツ」の仲間の中でも緑色が濃くたいへん光沢の強い種類です。変異は多く、内陸寄りに生育するも...
3月

ハチジョウキブシ

ハチジョウキブシ (キブシ科キブシ属)【八丈木五倍子】(Stachyurus praecox var. matsuzakii) 別名:ナンバンキブシ「キブシ」の変種で花序や葉が大きめとされ、伊豆七島や関東以西の太平洋岸に分布します。キブシ同...

シチトウスミレ

シチトウスミレ (スミレ科スミレ属)【七島菫】(Viola grypoceras var. hichitoana) 別名:ツヤスミレ「七島」とは伊豆七島のことで、伊豆七島と伊豆半島や三浦半島の一部に分布する海岸型のスミレです。「タチツボスミ...

タチテンノウメ

タチテンノウメ (バラ科テンノウメ属)【立天の梅】(Osteomeles schwerinae)小笠原諸島固有種の常緑低木で、5弁の白い花を枝先につけます。特徴的な奇数羽状複葉の葉は小葉が13~14対ほどで、光沢のある深い緑色です。海岸沿い...

ソナレムグラ

ソナレムグラ (アカネ科シマザクラ属)【磯馴葎】(Leptopetalum coreanum var. coreanum)千葉県以南から琉球までの海岸の岩場に分布する海岸性の「ムグラ」類で、「ヤエムグラ」などの仲間ですが海岸植物らしく、葉が...

アシタバ

アシタバ (セリ科シシウド属)【明日葉】(Angelica keiskei)八丈島や伊豆諸島の特産品として有名になり、今では本州各地でも栽培されています。元来の原産地は伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島・房総半島となり、伊豆諸島固有種が本土南岸に...