ダンギク (シソ科ダンギク属)【段菊】
(Caryopteris incana) 別名:ランギク
和名に「菊」とありますが、キクの仲間ではなく、シソ科(クマツヅラ科)の植物です。
段々につくお団子状に密集した花序が、下から上へ咲き上がり、葉が菊に似ているというネーミングです。
小さな青紫の花は5裂した唇形で、裂片の下の一枚は大きく張り出し、よく見ると縁が細く5-7本ほどに突き出ています。
朝鮮半島、中国、台湾に分布する植物で、日本では九州北部や対馬に自生し、海岸の岩場や草地に生育します。
シソ科でも「クルマバナ」に近い印象を受けますが、「カリガネソウ」に近い仲間のようです。
古来より園芸種として栽培されていたようです。