ハマダイコン (アブラナ科ダイコン属)【浜大根】
(Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides)
海岸の砂地や後背地に群生し、白と淡紅色の花が目を引く野草です。
従来、栽培ダイコンが逸出して野生化したものといわれていて、多くの図鑑などにそう書いてありますが、近年DNA解析などの結果全く違う種類と判ったそうです。
栽培ダイコン自体も大陸から伝来したものですが、これも古い時代に大陸から入ってきた帰化種の野生ダイコンということのようです。
いずれにしても現在は全国の海岸に野生植物として分布しています。
淡紅紫色の花は4弁でグラデーションがかっており、わりあい大型なので目立ちます。
水はけのよい砂地を好みますが、群生し繁殖力はかなり強そうです。
花の形は「ルッコラ(キバナスズシロ)」によく似ています。
また、同じように「ダイコンの花」と言われる「ショカツサイ(オオアラセイトウ)」とはまた違った美しさがあります。
季節はずれの11月に咲き残っていた。返り咲き?