3月

高山植物

ヒダカソウ

ヒダカソウ (キンポウゲ科キタダケソウ属)【日高草】(Callianthemum miyabeanum)世界中で、日高山脈のアポイ岳や幌満岳周辺だけに特産する固有種。アポイ岳のカンラン岩による超塩基性土壌に特化した植物で、石灰岩に特化した「...

タツタソウ

タツタソウ (メギ科タツタソウ属)【竜田草】(Jeffersonia dubia) 別名:イトマキグサ朝鮮半島北部から中国東北部、アムール地方に分布し、山地の林床に生育します。日露戦争当時、軍艦「竜田」の乗員が持ち帰ったことから名付けられた...
3月

キバナカタクリ

キバナカタクリ (ユリ科カタクリ属)【黄花片栗】(Erythronium spp.) 西洋カタクリ「キバナカタクリ」は「シロバナカタクリ」とは違い、「カタクリ」の色違いでなく全くの別種です。北米原産の園芸品種で、原種の (Erythroni...

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】(Scutellaria longituba)「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。花は白色で、...

ゲンカイツツジ

ゲンカイツツジ (ツツジ科ツツジ属)【玄海躑躅】(Rhododendron mucronulatum var. ciliatum)中国地方、九州北部、四国北部、対馬、朝鮮半島など、玄界灘を取り囲むような分布を示すツツジです。山地の花崗岩や凝...

ヒュウガオウレン

ヒュウガオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【日向黄蓮】(Coptis minmamitaniana)「バイカオウレン」の仲間の分類が見直され、2004年に「シコクバイカオウレン」とともに新種となったものです。ストロンを出さないこと、萼片や...

オオハマボッス

オオハマボッス (サクラソウ科オカトラノオ属)【大浜払子】(Lysimachia mauritiana var. rubida)「ハマボッス」の変種の海浜植物で、ハマボッスより大型で海岸の岩場や風衝地に生えます。東南アジアやインドなどに分布...
野山の植物

モチツツジ

モチツツジ (ツツジ科ツツジ属)【黐躑躅】(Rhododendron macrosepalum)伊豆半島、山梨以西から近畿、四国に分布する、「ヤマツツジ」に近い普通種のツツジです。日当たりの良い丘陵や低山に生える小型のツツジで、茎や葉などと...
野山の植物

サイゴクベニシダ

サイゴクベニシダ (シダ植物オシダ科オシダ属)【西国紅羊歯】(Dryopteris championii)東北南部以西に分布する常緑性のシダで、「ベニシダ」とよく似ています。ベニシダに比べ葉の質が厚く、羽軸の褐色の鱗片が多く、小羽片の基部が...
3月

オオキバナカタバミ

オオキバナカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【大黄花片喰】(Oxalis pes-caprae) 別名:キイロハナカタバミ南アフリカ原産で、園芸用に移入されたものが逸出し、関東・中部以南で帰化植物として野生化しています。逸出帰化は日本だけで...
3月

シロヤシオ

シロヤシオ (ツツジ科ツツジ属)【白八汐】(Rhododendron quinquefolium) 別名:ゴヨウツツジ山のツツジの中でも「ヤシオツツジ」と総称されるうちの一つで、「アカヤシオ」「ムラサキヤシオ」と違い白花です。東北から四国に...
野山の植物

エゾノアオイスミレ

エゾノアオイスミレ (スミレ科スミレ属)【蝦夷の葵菫】(Viola collina) 別名:エゾアオイスミレ、マルバケスミレ、テシオスミレ里山や低山でお馴染みの「アオイスミレ」によく似た近縁種ですが、もう少し高所に生える寒冷地系の種類です。...
野山の植物

ヒナワチガイソウ

ヒナワチガイソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【雛輪違草】(Pseudostellaria heterantha var. linearifolia) 別名:ムサシワチガイソウ山地の落葉広葉樹林内や林縁に生育する「ワチガイソウ」の仲間ですが...
野山の植物

セイヨウタンポポ

セイヨウタンポポ (キク科タンポポ属)【西洋蒲公英】(Taraxacum officinale)街中を中心にどこにでも見られる、言わずと知れたヨーロッパ原産の帰化植物で、環境省指定の要注意外来生物(重点対策外来種)でもあります。日本の主な在...
3月

ツノハシバミ

ツノハシバミ (カバノキ科ハシバミ属)【角榛】(Corylus sieboldiana var. sieboldiana) 別名:ナガハシバミ「ヘーゼルナッツ」の近縁種で、同様に食用になるナッツが実る木です。特徴的な花が注目を集める木で、花...
野山の植物

シナノタンポポ

シナノタンポポ (キク科タンポポ属)【信濃蒲公英】(Taraxacum platycarpum subsp. hondoense)日本在来固有種のタンポポで、「カントウタンポポ」の亜種とされます。栃木県、群馬県、山梨県、長野県、新潟県など、...
3月

アカハラ

アカハラ (ツグミ科ツグミ属)【赤腹】(Turdus chrysolaus)同じツグミ属の「シロハラ」によく似た兄弟分のような鳥で、名前の通り腹部が赤い(オレンジ色)。ただし、腹といっても腹部下面の中央部は白腹です。同属の「ツグミ」「シロハ...
3月

イカル

イカル (アトリ科)【鵤】(Eophona personata)黄色く太いくちばしと黒覆面が特徴のイカルは、ほぼ全国に生息し何処にでもいるようなのですが、その割には見かける機会が少ないようです。おそらく樹木の上の方にいることが多くあまり地面...
野山の植物

ノコギリシダ

ノコギリシダ (シダ植物イワデンダ科ノコギリシダ属)【鋸羊歯】(Diplazium wichurae)福島県南部以南の分布で主に西日本に多い常緑シダです。鋸歯がノコギリ状ということで名付けられたようです。羽片の付け根の上側が耳状に出っ張り、...
3月

イヌビワ

イヌビワ (クワ科イチジク属)【犬枇杷】(Ficus erecta) 別名:イタビ「ビワ」の名が与えられていますが実際は「イチジク」の仲間で、不味いという意味で「イヌ」をつけるのなら本来『イヌイチジク』とでもいうべきでしょう。関東以西から沖...

オオミスミソウ

オオミスミソウ (キンポウゲ科スハマソウ属)【大三角草】(Hepatica nobilis var. japonica f. magna) 別名:ユキワリソウ山形県以西の日本海側に分布し新潟や佐渡に顕著な群生をする、一般に雪割草の名で知られ...
野山の植物

カゴノキ

カゴノキ (クスノキ科ハマビワ属)【鹿子の木】(Litsea coreana)関東-福井以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。最大の特徴はその成木の樹皮。灰黒色ベースの樹皮が楕円形の薄片になってはがれ落ち、その跡が白っぽいカモフラー...

ムコジママンネングサ

ムコジママンネングサ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【聟島万年草】(Sedum mukojimanensis)小笠原列島の固有種で、聟島(むこじま)列島の媒(なこうど)島の断崖絶壁に生育するマンネングサです。従来、小笠原列島に自生するベンケ...
12月

ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギ (マツ科ヒマラヤスギ属)【ヒマラヤ杉】(Cedrus deodara)公園や学校の巨大樹の定番ですが、最近はあまり流行らないのか新しい公園などでは少ないようですが、昔は何故か大病院によく見られました。日本には、明治12年に渡来...
3月

オランダミミナグサ

オランダミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)(Cerastium glomeratum) 別名:アオミミナグサヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や畑や空き地に普通に分布し、在来種の「ミミナグサ」を圧倒しています。花弁の先端が割れた白い花は「...
野山の植物

センカクツツジ

センカクツツジ (ツツジ科ツツジ属)【尖閣躑躅】(Rhododendron eriocarpum var. tawadae)尖閣諸島の釣魚島の岩場に生育する固有種で、南西諸島に分布する「マルバサツキ」の変種とされています。明治時代から戦前ま...
すみれ

ナルカミスミレ

ナルカミスミレ (スミレ科スミレ属)【鳴神菫】(Viola eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)「エイザンスミレ」の単葉型変種である「ヒトツバエゾスミレ」の白花品種のことを指すというややこし...
すみれ

二色アツバスミレ

二色アツバスミレ (スミレ科スミレ属)【二色厚葉菫】(Viola mandshurica var. triangularis f. bicolor)近所の路傍で見つけた、大柄で派手なスミレ。「スミレ(マンジュリカ)」の海岸型変種である「アツ...
野山の植物

シロバナカタクリ

シロバナカタクリ (ユリ科カタクリ属)【白花片栗】(Erythronium japonicum f. leucathum)「カタクリ」の白花品種で、カタクリの群生地の中にごくまれに出現します。その確率は数万本に数本程度といわれます。紅色の色...
3月

コシノチャルメルソウ

コシノチャルメルソウ (ユキノシタ科チャルメルソウ属)【越の哨吶草】(Mitella koshiensis)特異な花の姿で知る人ぞ知る「チャルメルソウ」にも何種かあります。関東近辺で見られるのは本州~九州に広く見られる「コチャルメルソウ」で...
3月

ユキツバキ

ユキツバキ (ツバキ科ツバキ属)【雪椿】(Camellia rusticana)椿の原種のひとつである「ヤブツバキ」が青森以南の太平洋側照葉樹林に分布するのに対し、東北から北陸の日本海側多雪地に分布するのがユキツバキです。豪雪に埋もれた冬季...

コシノカンアオイ

コシノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【越の寒葵】(Asarum megacalyx)「越の」という名が付けられているように、新潟県から秋田南部にかけての日本海側、福島県西部、長野県北部に分布するカンアオイです。多雪地帯に適応し...

ジンチョウゲ

ジンチョウゲ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属) 【沈丁花】(Daphne odora)春の訪れを香りで告げる沈丁花は、中国南部原産の植物ですが、室町時代には既に栽培されていたそうです。庭木としてポピュラーな存在ですが、葉は有毒です。独特の4...
3月

ムニンタイトゴメ

ムニンタイトゴメ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【無人大唐米】(Sedum boninense)小笠原諸島の父島・兄島・弟島だけに生育する固有種で、海岸ではなく山の頂上付近の岩場に生えるマンネングサです。普通の「タイトゴメ」よりも細かい葉で...
野山の植物

マルバマンサク

マルバマンサク (マンサク科マンサク属)【丸葉満作】(Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata)主に太平洋側に咲く「マンサク」の多雪地寒冷地型変種で、東北地方~鳥取県の日本海側に分布します。葉...

コシノコバイモ

コシノコバイモ (ユリ科バイモ属)【越の小貝母】(Fritillaria koidzumiana)「バイモ属」は「クロユリ」や「アミガサユリ(バイモ)」を含むグループですが、中でもコバイモの仲間は小さく地味な可憐さでマニアックな人気をもつ仲...
野山の植物

ミドリハコベ

ミドリハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【緑繁縷】(Stellaria neglecta)全国の路傍や空き地などに普通に生え、「ひよこ草」として小鳥やウサギの餌としてお馴染みの雑草ですね。春の七草の一つとして昔から食用にもされてきました。たいへ...
野山の植物

オクチョウジザクラ

オクチョウジザクラ (バラ科サクラ属)【奥丁字桜】(Cerasus apetala var. pilosa)日本海側の多雪地帯に自生分布する野生種で、太平洋側に分布する「チョウジザクラ」の変種とされます。チョウジザクラよりも花弁が大きく、萼...
野山の植物

ホクリクネコノメ

ホクリクネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【北陸猫の目】(Chrysosplenium fauriei)島根県以北~新潟県にかけて日本海側の低山に分布し林下の沢沿いの湿地に生えるネコノメソウです。苞は鮮やかな黄色で、薄暗く湿った林内で...
野山の植物

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東白銀草】(Dichocarpum nipponicum) アズマシロガネソウ「トウゴクサバノオ」などサバノオ類と同属の仲間で、植物体の形や花も似ていますが、淡黄色の花びら(萼片)の外側に...