エゾノアオイスミレ (スミレ科スミレ属)【蝦夷の葵菫】
(Viola collina) 別名:エゾアオイスミレ、マルバケスミレ、テシオスミレ
里山や低山でお馴染みの「アオイスミレ」によく似た近縁種ですが、もう少し高所に生える寒冷地系の種類です。
アオイスミレよりも葉先が尖った形で花が大きめで、花茎がよく立ち上がる感じです。
花後の地上茎が出ず、葉が越冬して残ることがないので、株がごちゃごちゃした感じにならずすっきりした姿となります。
全般にアオイスミレより鮮やかで透明感のある花色で、側弁に毛があり花茎や葉柄、葉裏など毛が多めです。
また、距は太短く、細かいまだら模様が入ることが多いようです。
花期にはまだ葉が展開しきっていなく、両側から巻いたものも多い状態です。
本州中部以北から北海道に分布し、山地の落葉樹林の林縁に生え、火山性の地質の山に多い感じです。
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
神奈川県:絶滅危惧IB類(EN)
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】
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