ヤエヤマスミレ (スミレ科スミレ属)【八重山菫】
(Viola tasiroi)
琉球の西表島に分布する固有種で、山地の水がかかるような渓流沿いに生育します。
無茎種で、ロゼット状に生える葉は菱形から三角形の独特の形で、葉脈沿いに斑が入った感じになります。
長い花茎をまっすぐ立ち上げ白い花を咲かせます。
花弁は細長く、唇弁に紫条が入り、花柱はカマキリ型で側弁に毛があります。
萼片は細長く、距はやや太短めです。
花は比較的閉じ気味に咲くようです。
葉と葉の付け根が心形になるものを、「イリオモテスミレ」と呼んで品種分けしています。