シロヤシオ (ツツジ科ツツジ属)【白八汐】
(Rhododendron quinquefolium) 別名:ゴヨウツツジ
山のツツジの中でも「ヤシオツツジ」と総称されるうちの一つで、「アカヤシオ」「ムラサキヤシオ」と違い白花です。
東北から四国にかけての太平洋側山地に分布し、関東では標高1000m以上ぐらいの岩尾根に見られます。
ブナ帯などの落葉樹林に生え、花は純白で、花冠内側の斑点は黄緑色です。
葉が出るのと同時での開花となるので、頭の上で咲いていても意外と目立たないことも多いのですが、新緑と一緒に咲く景色は独特の美しさがあります。
雄しべは10本で、花糸の基部に白い毛があります。
枝先に5枚の葉が輪生状に付き、新葉の縁が薄赤く色づくことがあり、これもなかなか綺麗です。
展開しきった5枚の葉は綺麗に星形に輪生し、「ゴヨウツツジ」の語源となっています。
敬宮愛子内親王のお印として知られています。
東京都:絶滅危惧Ⅱ類(VU)