ヒナワチガイソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【雛輪違草】
(Pseudostellaria heterantha var. linearifolia) 別名:ムサシワチガイソウ
山地の落葉広葉樹林内や林縁に生育する「ワチガイソウ」の仲間ですが、葉や花弁が細く、より小さく繊細な花です。
より高所に分布する「ヒゲネワチガイソウ」に似ていますが、花弁が5弁で雄蕊が長く、葉腋から細長い花柄を横に出して咲きます。
葉はより細長い感じになり、茎に一列に毛が生えています。
茨城県の筑波山や水戸周辺に分布し、何故か千葉県、東京都、愛媛県などのごく一部と妙な隔離分布で自生している希少種です。
東京都の清瀬市で発見され、当初は新種の「ムサシワチガイソウ」とされていましたが、のちに筑波山周辺の「ヒナワチガイソウ」と同じものと判り統合された経緯があるようです。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
茨城県:絶滅危惧ⅠB類
千葉県:最重要保護生物(A)
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
愛媛県:絶滅危惧ⅠB類(EN)
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】